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和書 508054 (126)



資本論 (1) (国民文庫 (25))
販売元: 大月書店

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明確な著者名が分かっている本で、書物の次元を超えて影響力を持った書物は「資本論」しかないのではないか。兎に角そういう意味で「凄すぎる」としか言いようが無い。第二巻、第三巻は、私の能力では字面を追うのがやっとで、体力負けで正直閉口したが、第一巻は、実感を持って、凄まじいの一言に尽きる。後年「価値形態論」が凄いとか、いろいろ言われており、それを耳にした私も、そうか、凄いのか、と思っていたが、正直なところ、誰がなんと言おうと、そこは、ヘーゲルの論理学によく似ており、観念の運動としては、よく分かるし、天才的だとは思ったが、人に言われて納得しているようなところがあった。だが「貨幣」の神秘性をここで感じ取れるかどうかがセンスの分かれ目だ、とか、ヘーゲル的なところこそまさにその差異だとか、言うような訳の分からん思わせぶりなだけの気炎があちこちから聞こえてきた時は正直げんなりした。剰余価値説の件も、マルクスの生きた時代には、本質をえぐる天才的な指摘だったと思うし、いまでも有効な概念だとは思うが、このままでは、歴史的な制約が多く、今ではちょっと真に受けることは難しいと思った。だが、技術史を展開する場面や、歴史を解き明かしながら示す本源的蓄積の指摘は、資本主義の起源の本質を突く重要なくだりだと思う。とにかく、第一巻(3冊分)は、密度、筆力、内容の豊富さ、何をとっても古今無双の名著だと思う。また気を新たにして、二巻三巻も良く通読してみたいと思う昨今である。




資本論 (2) (国民文庫 (25))
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資本論 (3) (国民文庫 (25))
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資本論 (4) (国民文庫 (25))
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資本論 (5) (国民文庫 (25))
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資本論 (6) (国民文庫 (25))
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資本論 (7) (国民文庫 (25))
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資本論 (8) (国民文庫 (25))
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国民文庫版資本論もいよいよ最終巻。(第9分冊は索引などで本文はありません。)地代と階級論が議論されています。
資本論は第1部(資本の生産過程:第1分冊から第3分冊)だけがマルクス自身の手によるもので、第2部、第3部は遺稿をエンゲルスが纏めたもので、未完成の著作です。特に第3部ではその考察の多くは未完成で、首を傾げたくなるような議論も散見されます。ですから、マルクスの資本論は第1部だけ読めばよいという意見も一部頷けるところもあります。第8分冊で展開される地代論も、単なる練習問題を解いているだけにすぎず、それも数学を活用すれば簡潔で明快に説明できるのに、言葉と表だけで長々と議論を進めているために、やたら分量がある割には内容がないという感は否めません。現代的な価値があるのかと聞かれれば、歴史的な価値があるとしか答えられないという人もいるでしょう。
とは言え、資本論は、第1部で展開された剰余価値理論だけではなく、剰余価値が利潤、利子、地代へと分割されていく過程を解明することで初めて、真の意味で一つの体系となります。
ですから、第1部の歯切れのよく明快なマルクスの議論と比較して、曖昧で雑然としていて、古色蒼然という感の強い第3部ですが、是非最後まで読み通してもらいたいと思います。得るものは必ずあるはずです。少なくとも、マルクスは歴史上最大の天才などではなく、困難な生活環境の中で、資本主義の正体を問い続けた人間らしい誠実な思想家・社会改革家だったことが分かるはずです。




資本論 (9) (国民文庫 (25))
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賃労働と資本 (国民文庫 (22))
販売元: 大月書店

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