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和書 508062 (176)



ポピュラー音楽の世紀 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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入門書として使える部分はあるが、以下のような問題あり。

1.レコード会社のマーケティングならともかく、そもそもポピュラー音楽とクラシックとの二元論の強調には失笑。著者は、キース・リチャーズ、ロビー・クリーガー、ケイト・ブッシュ他多数が、クラシック音楽から影響を受けていることを知らないのだろうか?また、聴いてわからないのだろうか?

2.(P.116)「ジョン・レノンはチャック(・ベリー)を“最初のロックンロール詩人”と呼んだが、本当に最初だったのはルイやネリーなのだ」とあるが、レノンは、単に若者の日常的生活感を歌詞に盛り込んだという理由でベリーを詩人と呼んだのではない。例えば、Johnny B.Goodeの "Someday you will be a man. And you will be the leader of a big old band”とは、黒人が一人前の人間として認められる日が来る、更にはリーダーに、との深い比喩なのである。この深遠さからレノンはベリーを詩人と呼んだのである。

3.(P.26)「ジャズ・ミュージシャンほど、自分たちの音楽と比較してロックを軽蔑したり」とあるが、例が示されず説得力無し。マイルスが自伝でジミ・ヘンドリクスについてどう述べたかは無視らしい。ウェス・モンゴメリーらのロック曲カバーについてはどう説明する気なのだろう?

4.(P.169)「『シング・アウト!』という雑誌があった(今もあるのかもしれない)」は評論家の言葉だろうか?同誌は今でも発行されている。

5.(P.199)セックス・ピストルズがアイランドからレコードを出した、とあるが、ヴァージンの誤り。

著者には、 “I ain’t lookin’ to categorize you”とのディランの言葉と、「音楽には2種類しかない。良い音楽と悪い音楽だ」とのマイルスの言葉を贈りたい。




役者の書置き―女形・演技ノート (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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ロシア・アヴァンギャルド (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1949年生まれのロシア文化論研究者がロシア・アヴァンギャルド運動の軌跡をできるだけ幅広く概観することを試みて、1996年に刊行した新書本。この「前衛」運動は、あくまでも後世の人々により規定された一個の総称であり、未来主義、スプレマティズム、構成主義等がそのより実質的な下位概念となる。また著者は、それを政治革命と密接に関連づける立場をとり、ソビエト体制下での代表的な芸術家(詩・演劇・絵画・建築・音楽・映画等)の動向を叙述の中心に据える。したがって、本書の対象時期は1910〜20年代=ロシア革命期からスターリン体制確立までが中心である。いささか難解な本であるが、本書を読む限り、この運動は当時の工業化の進展を背景とした近代芸術批判であり、新たな芸術を創造するための拠点の模索であり、「原始」(=未分化な混沌たるエネルギーの源泉)への回帰志向と当時の技術発展への適応とに特徴づけられるように感じられる。また、著者はアヴァンギャルドの挫折の原因を共産主義による政治的な抑圧にではなく、大衆から遊離した彼らの芸術に内在する限界に帰している。本書の主題からは、共産主義の理想と現実のみならず、芸術を通して現代社会を考えるための手がかりも得られるように感じられるが、本書自体は事実が列挙されている感が強く、もう少し分かりやすい理論的な整理が欲しい。




私の昭和映画史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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映画の仕事はやめられない! (岩波ジュニア新書 (523))
販売元: 岩波書店

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 著者は西友やシネセゾンを経て、現在は映像コンサルティング会社の代表を務める人物。著者自身の学生時代から現在の仕事に携わるまでの経緯を中心に綴りながら、あわせてプロデューサーや撮影コーディネータなど映画産業に関わる(おもに女性)人々を紹介した岩波ジュニア新書です。

 表題からは監督や俳優、脚本家やカメラマンといった、どちらかといえば多くの一般読者が「映画の仕事」としてイメージしやすい職業を紹介しているのかと想像するかと思います。確かに監督業を務める人物についても触れていますが、どちらかといえばそういう目だった位置で映画作りに関わる人々よりは、配給宣伝やコーディネーションといった映画産業の“川下”や縁の下の力持ち的存在、つまりそれほど頻繁にスポットライトを浴びるとはいえない職種を紹介しています。その点では珍しい本ともいえるでしょうし、同時に、多くの読者の期待する域を描いているとはいえないかもしれません。

 気になる記述があります。
 「女性は一般的に細やかで、神経が行き届くのだけれど、どこかでズ太い。その意味で、映画宣伝は(中略)土壇場では精神的にタフな女性に向いている仕事だと思います」(108頁)
 職業の向き不向きを性別で判断する考え方は大変危険です。女性に向く仕事があると主張した途端、職業は性別に左右されるものだという考え方を肯定することになります。「これは女性より男性向きの仕事だ」という物言いがいかに差別的であるかを指摘してきた人々にとって、「これは男性より女性向きの仕事だ」という主張もまたいかに差別的に響くことか。中高生の読者には真似してほしくありません。

 映画産業のさまざまな職種について知る参考図書を最後に一冊紹介しておきます。
 ジェイスン・E. スクワイヤ「映画ビジネス 現在と未来」(晶文社)






歌舞伎入門 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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初心者にはもちろん、既に歌舞伎鑑賞に慣れた人にとっても「へぇ~」な知識が詰まっています。

が、おそらく本書を他の歌舞伎ハウツー本と決定的に分けるのは、概論ともいうべき序章です。用語や芝居のあらすじは調べれば意外と簡単にわかる。でも歌舞伎を歌舞伎たらしめる要素は何なのか?という点に(著者個人の見解で)迫っている点が、読み手に対して強い説得力を持つのでしょう。

いい本です。白黒ながら参考に使われている写真も良いのでお勧めです。




青春ロボコン―「理数系の甲子園」を映画にする (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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 ロボコンというもの自体番組にすることは、理数系技術屋の自己満足で、テレビそれ自体理数系工業系人間の結晶そのものであり、ロボコンでも紅白歌合戦で歌を歌い楽器を弾くことも、NHKの対極にあるようなTBSのうたばんでも、結局技術屋がいなければテレビ自体が放送できないわけで、電波とか音波とか、デジタルとか、技術屋の言いたいことがテレビのブラウン管を通して映され、語られるわけで、いくら話術がうまい、歌を歌うのがうまくても、詞をつくるのがうまくても、テレビを写す技術屋がいなければテレビは映らないのであって、最初のテレビでカタカナのイが映されたときからそうなのであって、実際に映るカット割りなんて人間のする技だし、作り上げる過程が大事で、ハード、外枠があってもソフト、内容のないものは意味がありませんが、ロボコンこそ日本の技術系を形作るものになればいいなと思います。




世界史映画教室 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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チャップリン (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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著者の手引きによって、私たちはチャップリンの仕事、映像の芸術、込められた現代世界へのメッセージをあらためて再確認する。チャップリンの映画を観てから読むか、読んでから観るか。いずれにしても映像の奥深さを知る。




落語を楽しもう (岩波ジュニア新書 (314))
販売元: 岩波書店

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