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和書 508062 (369)



日本芸能史六講 (講談社学術文庫 (994))
販売元: 講談社

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折口信夫が「発生論」の立場から日本芸能についてを語ったものです。講演を文章にしている為か意外と読みやすく、魅力的な論が展開されている為、ぐいぐいと引き込まれる感じです。一つ一つの章が短いのも功を奏しています。最後の『翁の発生』がこの本の珠玉かと思います。実に味わい深い一冊です。




能・文楽・歌舞伎 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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実はまだ能の部分しか読んでいません。ただ素晴らしい作品です。能という日本の古典芸術の理解に外人の書いた解説書を読まなければいけないという現状には苦笑してしまいますが。もっと悲しいのは、no begins with a mask, and within the mask the presence of godで始まる英語の原文を読んだ方が、翻訳で読んだ場合より、もっと感銘を受けてしまうというこの逆説です。この見事な能の解説への導入を読んでください。きびきびした明晰な英語で、西欧演劇の共通のターミノロジーを使いながらその比較の射程を広げながら、しかも著者の情熱を伝える英文で、能への魅力へと読者を誘います。もう私のような古い日本人ですら、西欧から導入された分析の道具を借りずには、能を能として味わうことはできないほど、私たちは変質してしまったのかという疑問を投げかける作品でもあります?海外のギリシャ悲劇との比較という構図の中で提示された方がよりよく能に接近できるという発見は驚きでもあり幻滅でもあります。しかし、この作品の本質的な価値からはなれた部分で、個人の勝手な思い込みでコメントされるのは、著者にとっては心外でしょう。さて、見事な導入部に続き、その後は能の詳細な解説が展開されます。特にわかりやすいのは能と狂言の歴史です。そしてそこに留まることなく、能面、能楽師の養成、音楽、舞台装置、小道具へと解明は進められます。後半のディテールは素人の私にはついていけないほどです。もともとは外人向けに書かれた作品でしたが、日本人にとっても必携の作品となってしまったのは、作品の持つ不思議な意図しない運命です。




漂流思考―ベルクソン哲学と現代芸術 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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ベルグソンの入門書としては読めないが、実に豊富な内容を持っている。日頃シェーマLなどで敬愛していたラカンに失望させられたりと、読んで様々な印象を持った。特にデュシャンのページは、美術館という舞台そのものの限界を問う芸術のあり方を新鮮に描き出しているし、目がチカチカするように真っ青なイヴ・クラインの彫像の謎も、本書では実に異様な形で表される。すべてに浸透する感性である、インターナショナル・クライン・ブルーに篠原が引きつけられるのは、この神智学的なエーテルのような感性が、ベルグソンの生命の持続ととどことなく通底しているような感じがしたからに違いない。モダンアートの思想史としての深みに迫る一冊だと思う。




無為について (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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モンゴルと大明帝国 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書は、モンゴル・元朝による中国への征服王朝支配の実態と、朱元璋らによる中華回復や明朝の興亡を描く概説書です。特に気が付いたのは次の点です。
 (1) 征服王朝たる元朝と国民王朝たる明朝の間には「断絶」が強調されるのが通例ですが、本書では、元・明両朝を敢えて一括りとし、両者の性格の「連続性」にも注目しています。すなわち、モンゴルによる支配は中国社会の様々な面に変貌と「歪み」をもたらしますが、変わりきらなかった面が次代に繋がり、明朝による「歪み」の克服に際して重要な背景となったとしています。
 (2) このシリーズの本はどれもそうですが、歴史上の人物に関するエピソードの類は最小限に抑え、各王朝による統治の政治的・社会的構造や、東洋史全体の中における意義に重きを置いています。本格派チックなハードな内容となっており、勉強になります。
 (3) 朱元璋政権の性格について、漢族下層農民による民族的・階級的な政治体制樹立の結果といった見方を排し、政権樹立初期の頃から地主層の利害を代表する色彩が濃いことを強調しています。30年前に書かれた本であることに鑑みれば、たいへん歯切れの良い主張だと思います。

 社会的・経済的諸相の推移などにも踏み込んだ、内容の濃い本ですが、著者たちの語り口はたいへん巧く、丁寧で平易な説明がなされています。だからと言って、決して暇つぶしに読むような本でもありませんが、分かり易さを心がける姿勢には共感を覚えます。




落語 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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ロシア文学史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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私という現象 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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この俊英なる批評家の、実質的デビュー作であるこの書物をどう語るべきか。
たとえば、さまざまな作家や学者たちの言葉を引用しながらも、主張の核となっているものは次の一言であると思える。
   
   「生きるとは自分自身という物語を書き続けることである。」

そして、ソビエトの数学者トゥルチンの次のような言葉を紹介している。

「動物は自分自身という概念を持たない。外部から受け取った情報を処理するには、この概念は必要ない。動物の脳はひとつの鏡にたとえられる。鏡は周囲の世界を反映するが、それ自身はどこにも映されない。どんな原始社会でも、人は名を与えられ、当人の名を含む文章の形で表象され、自らに注目し、研究の対象にする。言語とは、一種の第2の鏡である。こうして、「私」という概念が生れる。ふたつの鏡:脳と言語からなるシステムはふたつの鏡のあいだの空間から外へ出ること無しに莫大な相互反映の可能性を生み出す。これこそが自己認識に関する数々の謎:とりわけ死の謎を生み出すのである。」     
                
 こうして、人間の生は、あたかも一つの作品であるかのように見做されるようになり、いまや人は、小説のように生き、新聞記事のように生活しているのだ。その際、言語、とりわけ主語と述語の二分性が重要な役割を果たす。つまり、「人は言葉で見る」ようになるのだ。
 
 この本の初版が出て、もう20年以上経過しているが、いまだ誰も、本当の私になんて出会っていないのだろう。
 あの寺山修司も言ってたな・・・・「起こらなかったことも歴史のうちである。」
       





東京ディズニーランド スーパークイズ (講談社KK文庫)
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ワイワイなぞなぞクイズ (講談社KK文庫)
販売元: 講談社

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