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和書 508066 (31)



アウトサイダー―近代ヨーロッパの光と影 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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アウンサン将軍と三十人の志士―ビルマ独立義勇軍と日本 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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1.著者:ビルマ独立の父として現在なお尊敬されるアウンサンの副官として彼と共に、旧日本軍による軍事教練を受けて、「ビルマ独立義勇軍」の創設に加わり、日本軍と共に祖国を転戦。その後、今度は日本軍と戦い、独立後はビルマ政府の閣僚を歴任した人物。

2.内容:
(1)導入部分:英国支配からのビルマ独立を達成しようと、資金集めや組織作りでもがく様が具体的で生々しい。
(2)ビルマ脱出〜日本行き:祖国独立の期待同じアジアの国の支援にかけていることが高揚感をもってつづられている。箱根の宿舎における、世話役の女性に対するアウンサンの「恋心(?)」も記されていて微笑ましい。
(3)軍事訓練〜ビルマ上陸:独立への強い願望、そのための訓練に耐える様、そして祖国への進撃。しかしこの頃から日本軍の意図との齟齬が明らかになってくる。
(4)幻滅そして対日反乱:日本がビルマに対して形式的な「独立」しか与えない結果を見せられ、結局は日本軍によるビルマ支配のために利用されたに過ぎなかったことを悟った著者やアウンサンらが、密かに対日反乱のための準備を進めていく様が当事者の会話を中心につづられている。

3.感想:
「大東亜戦争は欧米植民地主義に対するアジア解放のための聖戦だった」という大戦中も、そして戦後も吹聴されている俗説に対する、「解放の対象」であった当事者であるアジア側からの反論の書の色彩を強く持つ。まさしく「解放者日本への期待」が大きかった頃の前半と、その期待が無残に裏切られていく過程を描いた後半の対照が、その筆致の違いと共に強く印象に残る。




青木周蔵―日本をプロシャにしたかった男〈中〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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青きドナウの乱痴気―ウィーン1848年 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社

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ウィーンの3月革命というと、トホホな革命劇といいましょうか、ヨハン・シュトラウスが皇帝派である父の「ラデツキー行進曲」に対抗して、「革命行進曲」なんかを作っちゃうみたいな、全体的には多少は死者もでたことは出たけど、フランス革命ほど犠牲者が多くはないかったし、なんとなく終結してしまった、わけのわからない革命劇みたいな感じがしていました。だいたい、無能だけど「善人フェルディナント」と呼ばれた皇帝がメッテルニッヒが打倒された3月革命の真っ最中に市内をまわることで、革命派の市民から拍手喝采を浴びて、憲法を発布しちゃうみたいなのもよくわからないけど笑えます(結局、この皇帝は途中でウィーンを脱出して、最後は革命派を攻撃するのですが)。そんなウィーン革命を描いたのがこの本。

 ウィーンはオスマントルコに包囲されたときの教訓から、二重構造の壁によって守られ、外側のリーニエと中心部の中間地帯は緑地化されている、みたいな構造から説明され、そのリーニエ外に住まざるをえなかったプロレタリアートと、生活をするために売春のアルバイトをせざるを得なかった女性たち、そして学生たちというウィーンの最底辺の人たちが、最後の最後にウィーンを方位する皇帝派の軍と戦うみたいな悲しさは伝わってくる。当時40万人といわれていたウィーンの人口の1万人~2万人は春をひさいでいた(p.194)みたいなトホホな統計なんかもいっぱい入っていて、人間喜劇としてのウィーン革命の乱痴気ぶりが門外漢にも楽しく理解させてもらえます。

 著者の良知さんは一橋のマル経から派生した社会思想史の教授で、この本が遺作。つか、あとがきでガンと知りつつ最後の力を振り絞って書いたみたいなことを書いていて、なかなか立派だな、と。ウィーン留学時代に親しくなった明るい身障者のグレーテが、悲しいことがあっても、シュトラウスを聴いて呑み込んでしまうみたいなことを書いて「万感の想いはグレーテにならってグイと喉から呑みこんでしまおう。シュトラウスが聞こえないのが残念だ」と筆をおきます。

 クロアチアからの傭兵が皇帝軍ではとても怖かったみたいなことが書かれているんですが、当時からクロアチアは、男のマッチョぶりが有名で、しかもわりと反動勢力みたいなのと手を結んで独立をかちとろうみたいな作風でやってきたのかな、みたいなことがうかがえて面白かったかな(クロアチアは、ナチスと結んで独立したりする)。




蒼空の残像―「バーチャル戦史」幻想の日本空軍 (ワニ文庫―歴史マガジン文庫)
販売元: ベストセラーズ

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赤い夕陽の満州野が原に―鬼才河本大作の生涯 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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アカシックファイル―日本の「謎」を解く! (講談社文庫)
販売元: 講談社

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ホントかどうかは知らないが,莫大な情報量と圧倒的に強引な推理力に必ず惹き込まれます。だいたい明石散人とは誰なのか?そこからが謎です。ただその正確な情報に裏付けられた推理は読む者に感銘を与えずにはいられない。惜しむらくは日本史をとってないと確かにちょっときついかもしれない。だがこれを読むと高度な薀蓄には事欠かない。他人に話したくなる衝動を押さえられないでしょう。




赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (カッパ・ブックス)
販売元: 光文社

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 絵画やクラシック音楽、古典芸能の鑑賞というと非常にご高尚な蘊蓄を語られてしまう場合が多くて、素人としては敷居がすごく高かったりする。でも実際に、目の前にある物を観て、自分なりの感想を持つことはすごく自由であるべきだ。

 本書では第一印象から始まって、ある時は絵に近寄り、ある時は遠ざかり、背景の隅に着目したりと視点をいろいろ変えながら作品を眺めさせてくれる。さらに趣味のカメラや写真と比べたり、路上観察の視点から論じたり、自らが絵を描く場合の気持ちを説明したりと、非常に広い視点で読み解いていく。その過程で画家や時代背景の説明、技術論もさりげなく織り込まれている。
 本書全体には芸術に対する著者の哲学が貫かれている。淡々とした文体と、決してべた褒めしない内容とで爽やかな読後感をも感じさせる。
 続編とも言うべき「名画読本 日本画編」もお薦め。




暁の女帝推古―日本の女帝 (日本の女帝)
販売元: 作品社

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593年、推古は40歳で、時の大政治権力者 蘇我馬子によって天皇に立てられました。天皇家の勢力争いに疲弊した世の中は、古の女王 卑弥呼に習い、かつて巫女をつとめた美貌と威厳のカリスマ「推古」を喜んで天皇として崇めたのでした。推古は即位するまで、愛息竹田皇子を王位に付けるために、そして竹田が蘇我馬子に暗殺されてからは倭国(日本)を国家として形づけるために生きた女でした。あえて女と書いたのは、その政治の中での生き方が女性的に感じられたからで、推古政権の脇を固める二人の役者、前述の大政治家蘇我馬子と、聡明な仏教マニアで民草に人気が高い厩戸(聖徳太子)を、それぞれうまく男として立てながら使ったところにあります。馬子は、当時の中国王朝「隋」に責められて政情不安な状態!!である百済の力を頼んで蘇我王朝を立てるという野望を持ち、厩戸は「隋」にならって法や仏教に守られた強固な推古王朝をめざした摂政として、お互い対立しました。推古はそんな二人の対立を、時々でどちらかを立てることでそれぞれの力を引き出し、馬子は大きな寺を建て墾田治水を施し、厩戸はいつくしみの法を制定し随や韓三国との外交に精をだして、倭国は今の日本の礎ともいえるほど発展しました。この物語は、推古天皇がまさに日本の産みの母であるという印象を与え、且つまた学生時代の日本史を懐かしく思い出させてくれました。当時は詰めこみ式に暗記した出来事が情景を帯びて再生されます。聖徳太子が太子のままで没した背景。隋から唐へ、そして韓三国と倭の国際情勢など。国内政治と国際政治の情景は!、!今も昔も変わりなしという感じがします。民主主義は、日本国家がまあなんとなく国際社会で生きていくにはベターな体制なんですね。そういう総意が大事とされる体制ですから、小泉首相が孤軍奮闘するように見える光景は、なんだか滑稽な感じもします。やっぱり頑張る方向が違うんでしょうね。しかし推古の当時、日本って百済に乗っ取られそうになったり、韓国に任那 日本府を置いて勢力拡大を図ったり、けっこうやりあってたんですね、今じゃ考えられない。気合だけでも初心にかえって、景気回復のために一万円札を聖徳太子に戻してみては、いや、十万円札に格上したらいいんじゃないでしょうか?なんて思っちゃいます。




秋風の戦場―バーチャル戦史 太平洋戦争と三国志 (ワニ文庫―歴史マガジン文庫)
販売元: ベストセラーズ

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