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和書 508066 (64)



歴史の進歩とはなにか (岩波新書 青版 800)
販売元: 岩波書店

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大学時代に読んで、最も蒙を啓かれた書物の一。今となってはある意味当り前ではあるが、「進歩」という概念がいかにあやふやなものであるか、疑うことの重要性と社会科学における相対的なものの観方の存在(意味)について、私は本書により初めて教えられた。若いうちに是非。




人身売買 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1924年生まれの日本法制史研究者が、人権史の一側面ないし雇傭法前史としての人身売買史について、1971年に刊行した本。人身売買の定義については、7〜9頁を参照。大化改新後の公地公民制の下で、人民は良と賤(五色)の身分に区別され、後者の内奴婢のみ(全人口の一割程度)は、文書作成による売買が公認されていた。身分秩序の維持のため、異なる身分間の通婚も良民の売買も禁止されていたが、良民と賤民の生活に大差はなかった。律令制の動揺と共に、こうした規定は有名無実化し、特に辺境地域での労働力需要に応じて、平安末期以降、良民子女や譜代の下人を商う人商人が横行した。倭寇も住民拉致を行った。ポルトガル商人はこうした人身売買の横行を見て、日本においても奴隷貿易を行い、それを布教の妨げと見る耶蘇会と対立した。身分制秩序の確立を目指した秀吉は、農民の土地緊縛と同時に国内外での人身売買禁止をも定め、その政策は江戸時代にも継承された。江戸幕府は全身分の人身の永代売のみを禁じたが、年季売は認めた。この時代に、身分的な奉公関係から債権的雇傭契約への移行が見られ、人身売買は徐々に娼婦(遊女、飯盛女、茶立女、洗濯女)の奉公(ないし一生不通養子縁組)のみを指すようになっていく。1872(明治5)年のマリア・ルス号事件を契機に、諸外国の目を気にする政府は、芸娼妓解放令を公布したが、貧困ゆえに娼婦となった娘に安住の地はなく、貸座敷業者が自由意志による娼妓に座敷を貸すという形式に改められただけであった。政府解釈によれば、前借金による娼妓渡世は、人身売買の形式であれば不法であるが、金銭貸借契約としては合法とされた。敗戦後の労働基準法・改正民法等と、前借金無効判決を受けた売春防止法(1956年)により、公娼制度は廃止された。本書は手堅く実証的な本である。




兵役を拒否した日本人―灯台社の戦時下抵抗 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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日本の歴史〈上〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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うーん、これは…。いわゆる概説的、教科書的な歴史書では有りません。
歴史的事象を網羅しつつも筆者の日本という国に対する歴史観が色濃く現れています。
日本の歴史を冷徹なまでに突き放し、客観的に眺め分析。筆者は共産主義者か?と思わせられるような…。
概説書というより、一つの歴史観として少なくとも私には新鮮でしたが、いい本だとは思ったが、
日本歴史の概要を知りたいという人が一冊目として読むべき種類の本では無いと思った。




ヒロシマ・ノート (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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戦後60年。戦争の記憶を持つものも少なくなり、もはや戦争は遠い歴史の一部と化している。そして憲法改正が声高らかに叫ばれている中この本を手にとって見た。
当書が書かれたのは昭和33年、原爆投下から10年少しの時代である。その当時と今の広島、そして国民の考え方には大きな差がある。
しかしここに書かれている記述は心を打つ。
広島で被爆した人が当時どんな思いで生活をしていたか、被爆者がかかえた十字架とは、そして被爆者とは認定される事なく突然は発病し命を落とした沖縄の人たち、
著者がこの本を書いた時代から今は大きく環境も変わっている。しかし、この本は当時の貴重な資料として多くの世代や国境を越えて読み次がれていくであろう。
多くの人に読んで欲しいと思う。
そして、戦争の悲しさの一片が胸にとげのように突き刺さってしばらくの間ぬけなかった・・・





日本の歴史 下  岩波新書 青版 606
販売元: 岩波書店

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ヨーロッパとは何か (岩波新書 青版 636)
販売元: 岩波書店

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現代何気なくヨーロッパと呼ぶが、それが何かという問いかけは
90年代にヨーロッパ人自らが考えるようになった。本書は60年代に
書かれたものだが、知識をもって熟考することのすばらしい成果
とはこういうものを意味するのだろう。特にフランク帝国の歴史を
語らずしてヨーロッパの成り立ちは語れないとするあたりは、
目まぐるしく変動した19、20世紀ヨーロッパに目を奪われがち
な思考に新鮮な空気を与えてくれる。




名画を見る眼 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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取り上げられている画家の数は15人、
どの画家も教科書に載っている有名な人ばかりである。
しかし、これだけの解説を聞いたことはないだろう。
たとえば、ボッティチェリの「春」。
大変有名な作品だが、これまではルネサンス美術にありがちな
ヴィーナスのような女性が並んでいるという印象しかなかった。
しかし、この作品はしっかりとした主題を持っており、
描かれているそれぞれの女性には役割が与えられている。
また、各作品はほぼ年代順に並べられており、
歴史的背景も書かれているので、とても勉強になる。
社会人になると、美術史や絵画論に関する講義を受ける機会は
ほとんどないといってよいだけに、貴重な本である。
すべての絵は白黒だが、ネットで調べればどれも詳細なカラーの絵を取り出すことができる。
見るから観るへ変化できそうな一冊。




魔女狩り (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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歴史には関心の薄い私ですが、それでも中世のどろどろした世界には妙に興味があって、色々と探し回って本書を発見しました。

まさに名著だと思います。なぜ魔女狩りが発生し、そしてそれはどのように推移して行ったのか、どのように悲惨であったのか、とてもわかりやすく書かれています。

魔女狩りはキリスト教国の恥部だと思いますし、現代人は、ユダヤ人迫害や原爆と同じような意味で、もっとその歴史的真実を知らねばならない、という気持ちを強くしました。

ちなみに、錬金術師は異端審問の対象となってもよいように思うのですが、錬金術師が魔女として処刑されたという記述は本書にはありません。また、フリーメーソンとの関係もよくわかりません(同時代に存在した訳ですから、無関係のはずはないと思うのですが)。ここまで触れられていれば、本書は完璧な本といえるでしょう。




ミケルアンヂェロ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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