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和書 508066 (65)



巨大古墳の世紀 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 かつては高級果物の代名詞のひとつでもあったバナナが今や一房100円で店頭に並ぶ。
 そんなバナナをめぐる残酷物語の裏側を抉り出した名著。

 安く、安定的なバナナの供給を享受する日本。その需要を満たすことで富を得る
フィリピン。その貿易を仲介することでビジネスの糧を得るアメリカ。あまりに甘美な
トライアングル。
 しかし、現実にバナナをめぐって起きたのは幸福極まりない三方一両得などではなかった。
フィリピンを襲ったあまりに悲惨なスパイラルがこれでもか、とあぶり出されていく。
 しかも、その背後に横たわるのは、各々のプレイヤーが最適化を図ることが結果的には
互いを傷つけることとなる、いわゆる「合成の誤謬」がもたらした不幸と片付けるわけには
いかぬ、深い国際的企業犯罪の闇であった。
 
 1982年に出版されたこの本は例えばバナナをモチーフに南北問題を語る。
 しかし、これはすぐれて今日的な問題、例えばバイオエタノールやフェアトレードをめぐる
果てしないペテンの構図もまた、これに似る。
 現代人必読の迫真の一冊。




女たちのアジア (岩波新書 黄版 369)
販売元: 岩波書店

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 女性とアジアに大きな関心を持つ著名な朝日新聞編集委員(1934−2002)が1987年に刊行した新書本。著者の経歴と問題関心については、「はじめに」で明快に述べられている。本書は著者の取材経験に基づき、アジア諸地域の民主化、低賃金労働、海外出稼ぎ、少女売春(人身売買問題)、「伝統的」差別(持参金殺人等)等の諸問題を、女性の視点から論じた本である。本書から分かることは、第一に社会に翻弄されつつもそれに懸命に抵抗せざるを得ない女性たちの強さであり、第二に第三世界の女性にのしかかる三重の重荷の存在(南北格差、階級支配、性差別)であり、第三に先進国の豊かさと発展途上国の貧しさとの密接な関連性(国際分業の問題のみならず、公害輸出や差別再生産の問題も含む。また、途上国の地方から中央への人口移動は、そのまま海外への人口移動とも連結している)である。ともすれば、発展途上国の諸問題は国内問題として見なされ、最悪の場合、先進国人のプライドを満足させる為の反面教師のように扱われる傾向さえあるが、本書はそうした見方を批判し、「われわれの」問題として(先進国の豊かさの踏み台として、或いは先進国では見えにくくなっている問題が貧困の中で拡大されて現れたものとして)それらを捉えようとする。それらは著者の評価する人々の懸命な運動にもかかわらず、グローバルな見えにくい構造(著者はこれに意識的であるが、実証することはなかなか困難である)に規定されたものであるがゆえに、非常に根強く再生産されている。実際のところ、我々先進国人にとって、不当な介入と正当な支援との線引きさえなかなか難しい(独裁政権下での経済発展支援の是非や、非合法な民主化運動支援の是非など)。本書は、こうした問題を考える上で、非常に有益な刺激を与えてくれる本である。私には紅茶プランテーションの状況やティーハウスでの売春の話も興味深かった。





人間―過去・現在・未来〈上〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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人間―過去・現在・未来〈下〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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史記を語る (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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史記は、言うまでもなく、中国古代史の根本史料ですが、これを額面どおり史実と認めてよいかというといささか問題があります。司馬遷は、史記の記述に当たり、史料の不足から、各地を巡回して口碑伝承の類を収集しましたが、宮崎先生によると、司馬遷は書いたものを見せられれば、騙されやすい史家でした。(この点では、ヘロドトスと似たり寄ったりです。)

司馬遷は、史記を本紀、世家、列伝等に分けて記述しました。これはそれぞれ帝王、諸侯、個人の記録ですが、項羽を本紀に、孔子を世家に、韓信を列伝に入れるなど、その分け方は司馬遷の価値判断を反映しています。宮崎先生は、本紀、世家、年表、列伝のさわりを批判的に検討しながら、軽妙な語り口で背後の史実関係と司馬遷の歴史観、自由人としての誇りを淡々と説き明かします。

宮崎先生の本の魅力のひとつに、ワサビの利いた寸評があります。先生は、「司馬遷は優れた歴史家ではあるが、国家については政治よりも戦争を、人物については事業よりも佚話を好む癖があった」と評されましたが、この癖のおかげで、史記は物語として抜群に面白いのだと思います。




日本中世の民衆像―平民と職人 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 この本は、太平洋戦争以前に組織された「国防婦人会」の内実について紹介したものである。そこから著者が伝えたかった内容は、多分、国を構成している人々の日常生活感から出てくる集団感情が、国の行動原理の一側面を支えていたという史実なのだろう。つまり、あの愚かな戦争を遂行した日本国という国家の行動原理の一側面を一般大衆が支えていたという史実をである。
 いわゆる教養婦人ではない一般のお母さんたちで構成された巨大組織が、草の根運動として発展していく様は、その現象を良く伝える素材であったからと著者は考えたのだろう。そこには、日常的な同胞は存在しても、人間という同胞は存在していない。何故「国防婦人会」が草の根運動として全国に浸透したのか、その根拠と結果を知り、現代に生かす機会をこの本は提供している。




中国近現代史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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いい本なのは読みはじめてすぐわかりました。
しかし中国史なんて高校の世界史くらいしか触れたことがなかった僕には???という箇所が多くありました。一回逃げ出しました^^;

事実を淡々と書かれてるので予備知識は多く持っていた方がいいでしょう。




インカとエジプト (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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増田義郎、吉村作治両先生の対談本。
たしかに私も前々からインカとエジプトの共通点に興味を持っていましたから、出るべくして出た本だと思いました。
古代史好きにはたまらないテーマですが、内容は増田先生が吉村先生にエジプトのことを質問する形で話が進んでいるため、インカとエジプトの内容での比率が2:3位でインカについての内容が薄いです。
最終目標が文明について考えるという事ではありますが、もう少し内容を濃くして欲しかったと思います。


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