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和書 508066 (68)



回想の明治維新―一ロシア人革命家の手記 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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老松堂日本行録―朝鮮使節の見た中世日本 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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このころ日朝関係は緊迫していた。倭寇が朝鮮半島を荒らしまわり、朝鮮はその本拠地をたたくため対馬に兵を送る。朝鮮が中国と組んで日本を侵略する、といううわさまでとびかう始末。その翌年に作者が派遣され、日本の動向をさぐった。生きて帰れるかわからない旅である。

瀬戸内には海賊がいるし、誤解されて将軍にはなかなか会ってもらえないしで、この作者、けっこう弱音を吐いています。瀬戸内を通過するときは、鳥の声にまでびくびくしている。宿舎が草だらけだの、日本の蚊はでっかくてやだだの、正直な人。朝鮮国王への報告書なのに。見栄はらないんだなあ。

旅も終盤、日本の友人と別れを惜しむ。二度と会うこともないであろう。二人は涙しながら、日朝友好も成ったことだから家族同然だし悲しいことないよ、とかいいつつ慰め合うのだった。下手な小説より、なんかイイ。難しい文章だけど、がんばって読んでよかった。




聖フランシスコ・デ・ザビエル書翰抄 下巻 (3) (岩波文庫 青 818-2)
販売元: 岩波書店

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マリー・アントワネット〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 上下2巻になる文庫は圧巻だった。ここ数ヶ月で読んだ本の中で最もインパクトが強かった。

 この本が書かれたのは1930年と、ちょうどナチスが政権を握る寸前だ。伝記作家として超売れっ子だった作家でユダヤ人のツヴァイクも、その後南米で自殺してしまうという運命をたどる。

 まあ、そんな暗さと不安が漂った伝記だった。

 「一凡人の生涯」と副題にあるとおり、主人公のマリー・アントワネットはとことん無意識過剰の人物だ。そもそもの無頓着で歴史に流されてはては断頭台の露と消える、あまりにも有名な悲劇的物語だ。その辺の、人間の意志を逸脱した力が人間の運命を決定づけるといった有様は非常に暗く、1930年という暗さとか脱力感がなんとも言えず漂っていて、当時のユダヤ人たちが抱えていた問題意識が浮き彫りになっている。

 同世代のユダヤ人作家にカフカがいるが、朝起きたら自分が虫になっていてなにもしていないのに親に殺されてしまったり、また審判と称して意味不明の中連行されて犬のように殺されてしまう物語は、無意識のうちに人生が規定されるといった、ツヴァイクの描くマリー・アントワネット像に近いものがある。

 ツヴァイクは、序文やあとがきに素晴らしい文を残すことで有名であるが、この本はとくに、あとがきを面白く読ませてもらった。普通ならば「参考図書」などが羅列されたりするものだが、その反対で「どの文書を使わなかったか」である。おびただしい数の贋作書簡がマリー・アントワネットを取り巻いていて、そもそも筆無精な彼女がそんなに手紙を書くわけもなく、それで怪しげな書簡はすべて排除したといういきさつが、ツヴァイクの手で書かれている。

 そんじょそこいらの伝記とはひと味違う、歴史哲学と世界観が詰まりに詰まった傑作であった。





マリー・アントワネット 下  岩波文庫 赤 437-2
販売元: 岩波書店

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フランス革命(10月革命)から、マリー・アントワネットが断頭台の露と消えるまでが描かれています。
全編に彼女への愛情に溢れた文章で綴られていますが、特に、コンシェルジュリーに移されてから断頭台までの文章は美しく、歴史の波に飲まれてしまった彼女への哀悼の念に満ちています。
この本を読んでみて、マリー・アントワネットのイメージが変わりました。最後になればなるほど、人間的に磨き上げられて、素晴らしい女性像が浮かんできました。これだけの凄い試練が彼女を育てたのでしょうか?




読史余論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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現代語訳してないため全く意味が分かりません。
自分の判断で解釈すると間違うので、
新陰流の継承者が説明すべきです。




宴の身体―バサラから世阿弥へ (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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江戸人とユートピア (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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欧州経済史 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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一世を風靡した大塚史学、私も大塚久雄著作集を全巻揃えて、(すべてではないが)むさぼり読んだ。特に、資本主義が勃興していく過程は、わくわくするような、小説を読むようなスリルがあった。本書もそういう1冊である。時代は移り、あんなに多くいた大塚先生の弟子も転向してしまい、大塚史学は継承者もないまま、大塚先生の死を迎えてしまった。そして、時代は資本主義の若々しさを賛美することを許さなくなっていた。大塚氏は誤解を恐れずに言えば、長生きしすぎてしまった。氏の死に際して、悼みの言葉がほとんど現れなかった。だが、経済体制の大転換期に何が起こるか、それを知るためにももう一度、「大塚久雄」を読もう!


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