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和書 508066 (79)



スペイン現代史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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国としての知名度の割りに、スペインの現代史は日本においてほとんど知られていない。スペイン内戦から現政権までの歴史をスムーズにつなげられる人が、日本の中にどれほどいるだろうか。

本書は、フランコの生い立ちから語り起こし、内戦から独裁、そしてフランコ後の政治秩序の再編期から社会労働党政権までをコンパクトにまとめてくれている。やや政治史に偏重しているきらいはあるが、「知られざるスペインの歴史」への導入としてはとっつきやすい一冊である。




西域探検の世紀 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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西域探検の歴史と日本の大谷探検隊の関わりを描いた本書は、
あまり類がない作品になっている。特に、グレイトゲームの話は
興味深い。大谷探検隊の正確な記録は無いという事実は初めて知った。





宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京御茶ノ水のニコライ堂を訪ねる前提として本書を読んでみて、期待は裏切られなかった。骨子となっているのは、サンクト・ペテルブルグの国立中央歴史古文書館に保管されていた、ニコライ自身の40年間に渡る日記であり(著者がそれを79年に発見したのはなんという僥倖だろう)、その重要な部分が、ドストエフスキー研究者にふさわしい良質な日本語で紹介されているのだから嬉しい。
明治後期に日本人の正教会信者数は、カトリックに次いでプロテスタントを凌いでいたという貴重な事実を本書から知ることができたが、その理由の一端もまた興味深い。戊辰戦争で敗れ「古い権威の崩壊を体験」した仙台藩士たちが、「新しい日本にふさわしい新しい統一原理としての宗教」を求めて最初期の信者になったというのだ。ロシア正教はまさしく新興宗教として我が国に到来したのであり、「薩長藩閥の政府を以って不倶戴天の仇敵」となす政治的意味合いをも併せ持っていたのである。
江戸時代から日本人が潜在的に感じ続けてきたロシアの脅威、そして日露戦争。歴史の歯車はロシア正教にとって不利な方向にばかり進んでしまった(日英同盟を結んだ相手イギリスがプロテスタント国であったことも忘れてはならない)。日清戦争に勝って中国を、ひいてはアジアを見下すようになった日本は、日露戦争に勝利したのちロシアまでも「黄色い白人」として劣等視するようになった。その後の歴史は誰もが知っている。
教会関係者の手になる本でないだけに、ロシア正教への正当でまっとうな批判を読みうるところも良い。ギリシャ正教の教義とビザンチンの芸術様式を唯一の権威として無批判に崇敬したことはともかく、国教として安泰を保障されたその保守的な体質は日本の仏教界にも共通している。小冊子ながら日記以外の資料も存分に引用されており、新書の値段でこうした良書が読めることを感謝すべきだ。





戦後アジアと日本企業 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1943年生まれの近現代アジア経済史研究者が歴史的視点からアジア経済を見るために2001年に刊行した本。第二次大戦の敗北後、大半の在外日本人は早々に本国に引き揚げ、その在外資産は現地政府に接収されたが、1950年代にはまず英連邦南アジアとの貿易が、次いで戦前の人脈を活用しつつ、資本財による賠償により東南アジアへの日本企業の進出が始まる。更に日本企業は1960年代には、円借款や韓国・台湾との経済交流によりアジア市場を開拓し、ヴェトナム戦争期にアジア太平洋経済圏構想も登場するに至る。しかし1972年以降の急激な円高の中、輸出市場を守るためにやむなく日本企業は、本拠地を日本に残しつつ小規模な合弁形態を中心に、日本商社の先導の下海外の輸出工業団地に進出し、現地との軋轢を経験しながら徐々に受け入れられていく。更に1980年代には対米貿易摩擦の拡大により、下請企業・金融機関の対外進出と国内製造業の空洞化が進行し、日本経済の国際化は決定的となった。続く1990年代の冷戦崩壊とアジアの民主化は、国境を越えた局地的経済圏の形成、対中国投資の増大、アジアの情報化、東南アジアをめぐる欧米・韓国・台湾・日本の競争の激化をもたらしたが、1997年のアジア通貨危機とIMF改革はアジア経済の一律アングロサクソン化を進め、また長期不況の中、日本的経営は崩壊し、日本は外国企業のM&AやISO、シックス・シグマの圧力にさらされている。以上を踏まえ、著者は日本的経営の再検討・再評価、インターネットを通じたより水平的・流動的な系列関係の再編、より積極的なアジアへの技術移転を提唱している。戦後アジア経済史を大局的かつ比較的平易に論じた本であるが、著者によれば経済進出が不可分に持つ負の側面はあえて捨象したそうであり、そのためか分析がいささか楽観的なような印象も持った。




戦後を語る (岩波新書 新赤版 (392))
販売元: 岩波書店

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戦後史 (岩波新書 新赤版 (955))
販売元: 岩波書店

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本書は、筆者が何と主張しようが、「戦争、天皇制、人権抑圧、貧困」の戦前に対する、「反戦、平和、民主主義」の戦後という対立軸を前提としたものであり、小学校5年戦で終戦を迎えた世代が一時期あこがれた思想が色濃く染みついたものである。内容に逐一コメントすることはレビューの範疇を超えるが、東京裁判について「この裁判を通じて日本人は、権力やマスメディアのウソに誤魔化されず、真実を知ることの大切さを学んだ」と書いている一文を見れば、筆者の立脚点は明らかだ。
人格形成の大切な時期を「戦後民主主義」に翻弄され、既に人生の最終局面に入りつつある世代の著作としての意味はあろう、という意味で★一つ。




戦争を語りつぐ―女たちの証言 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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戦争の被害者はやっぱり,女性と子どもなんだ.
前線で戦ったわけではなくても,心に深い深い傷を負った女性たち.
当時まだ幼い子どもだった女性は目の前で母を失い,
母だった女性は,自分の胸の中で乳飲み子が冷たくなっていくのを知る.
切り裂かれるようなつらい心の痛みだったと思われる,そんな女性達の体験が
綴られていて,読んでいると涙がこぼれます.

また同じ過ちを繰り返さないためにも,世界中で起きている争いに終止符を
うつためにも,もう少なくなってきた戦争を知る人々の話をしっかりと知る
必要があるなと感じました.
その第一歩として,この本をとてもオススメします.




戦争と美術 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 太平洋戦争中には国民の総動員が行われ、画家も戦争に協力させられた。戦意を高揚する画法、戦争を美化する画題が要求され、大東亜戦争画と呼ばれる作品が生み出された。藤田嗣次ら著名な画家も積極的に参与したことで知られる。
 本書では、そうした画家の戦争責任が追求される。戦争画は弁護されることが多い。戦時中で仕方なく協力させられたのだとか、戦争画であっても芸術性には変わりないというものである。しかし、だからといって許されて良いものだろうか。
 著者は戦後の画家であり、戦争画に直接関わったわけではない。しかし戦時中のつらい体験を抱えており、戦争画を糾弾する姿勢には真摯なものがある。




台湾―人間・歴史・心性 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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高野長英 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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