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和書 508066 (140)



オッペンハイマー―原爆の父はなぜ水爆開発に反対したか (中公新書)
販売元: 中央公論社

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 素晴らしい本である。原爆の父ロバート・オッペンハイマーの生涯と彼の時代を叙述する中で、特に、オッペンハイマーの戦後の核管理構想と、彼と「赤狩り」の関係に叙述の重点を置いた名著である。
 核拡散は、実は、広島に原爆が投下されたその日から、人類社会の問題として始まって居た。被爆国日本の我々は、広島と長崎の惨禍を最も良く知るが故に、逆に、戦後の核拡散の問題への関心が不十分と成り、その事を見過ごし勝ちである。オッペンハイマーは、広島と長崎に投下された原爆を生んだ人物であり、原爆の使用に反対しなかった点において、彼は、罪人であったが、オッペンハイマーは、同時に、核拡散の問題を、早くから、真剣に考えた科学者の一人であった。
 ソ連を信頼しようとした彼の核管理構想自体は、牧歌的な発想の域を出て居ないが、核拡散が深刻化する今日、原爆の父オッペンハイマーが、この問題(核拡散)にいかに対峙しようとしたかを知る事の意味は小さくないと、私は、考える。

(西岡昌紀・内科医/原子力の日に)




男をむさぼる悪女の日本史―妖しく咲き誇る女たちの毒と華 (にちぶん文庫)
販売元: 日本文芸社

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歴史随筆 男の流儀 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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男の嫉妬 武士道の論理と心理 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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武士道というと、旧五千円札の新渡戸稲造と「葉隠」を書いた山本常朝を思い出す人も多いだろう。
本書は、主として江戸時代の武士道のあり方、あるいはその変化について、「嫉妬」を絡めて記載している。従って新渡戸稲造の「武士道」のような論理性はなく、「葉隠」の記述の中にも「正論」ではあるが、常朝の経歴などを紹介し、嫉妬から出た記述であるとしている。他に大久保彦左衛門、柳沢吉保などの行跡についても、武士道と絡めて解説している。
武士道の場合、一種の解釈憲法のようなものだから、義と忠が対立した時に板挟みになる。だから映画などにも取り上げられる。それと裏返しに、一つの行為でも解釈によっては、賞賛されたり、武士道にもとる行為と判断されることもある。その解釈基準が「嫉妬」ということなのだろう。
とすると、現在の日本のいろいろな組織でみられる判断と似ているところがあるとも言えるだろう。




大人のための古代史講座 常識としてこれだけは知っておこう (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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昔、学校で習って常識だと思っていたことがずいぶん変わっているな、という印象を受けました(特に、縄文・弥生時代について)。古代史の本ですが、昔の人の服装や食事についても書いてあって、親しみやすい内容です。ただ、「大人の常識」という割には、少しマニアックな部分もあると思いました。
小学校、中学校以来、日本史から離れているという方におすすめです。




鬼がつくった国・日本―歴史を動かしてきた「闇」の力とは (光文社文庫―NONFICTION)
販売元: 光文社

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 光の中から闇を見ようとすればよく見えないが、闇の中からなら光がよく見える。という概念から始まる、というよりコンセプトか。“鬼”は敗者、中央から見た敵対者──反逆者、そしてその末裔ら。

 中央権力が確立してきたのは本当にここ数百年にすぎないのに我々は、それ以前の日本がまるでひとつの勢力しかなかったように考えがちになってしまう、敵対者をただ横道と考えるならば歴史は色彩を失い無味乾燥になってしまう。

 力あるが故に駆逐され、そしてその子孫である鬼たちは人々から嫌われ、またはその特殊な力によって恐れられ。だがその力が時に権力者と結びつき、権力者を操りさえすることになる。

 宗教と俗人の間で葬式などの神事を取り扱うのが聖(ひじり)と呼ばれるのだそうだが、鬼は聖でもあり邪でもある、弱者であるから強者ともなりうる。だが光──中央勢力が正義ではないし、闇──鬼が悪だったりするわけではない。

 ふたりの対談によって話は行きつ戻りつ進むが、ただ時代の中にある闇に属する者らの振る舞いを、歪めることなくどこか楽しげに次々にと触れていく書と思う。




鬼と黄金伝説の謎―大和王国VS日高見国(日本原国)に秘められた国家成立の暗闘史!! (ワニ文庫―歴史文庫シリーズ)
販売元: ベストセラーズ

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鬼の帝 聖武天皇の謎 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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鬼平を歩く (知恵の森文庫)
販売元: 光文社

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「歩く」という本なのですが、ちょっと地図が部分的なのが難。本格的に江戸の町を歩きたい人には『池波正太郎が残したかった「風景」』『仕掛人梅安のキーワード』がいいだろう。
但し、平蔵の家系図や、作品の雰囲気を味わえる店、「鬼平」の名のつく店のリスト、正太郎夫人の一文など、他の本にはない企画がいい。

それにしても、この本にも載っているが、作品に出てくる料理を実際に作ってみると、作った人によって同じ料理なのに必ず微妙に違うあたり、料理って難しいなと思う。




鬼平と出世―旗本たちの昇進競争 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書は、幕府直参たる旗本たちが、どのような形で役職を得、また、己の処遇といった面を含め、幕府の人事に対して如何なる見方をしていたかにつき、一般の読者向けに、分かりやすく解説するものです。
 生まれた時から石高・家格という形で基本的な処遇が定まっている直参たちですが、そんな彼らにとっても、公職への就任や幕府内での出世は他の何物にも代えがたい極めて大きな関心事だったようです。定期異動の際、出回る下馬評に一喜一憂する様子や、花形ポストに補職された人物に対する毀誉褒貶、さらには将来に向けての世論対策や猟官運動など、昔も今も、役人というものは人事と出世が大好きという点では全く変わらないものと感心しました。人事に向けるエネルギーの源が、単なる権力志向ではなく、より良い行政に向ける情熱であることを祈るばかりです。
 事ほど左様に、現代にも通じる人の本性の一面を扱っているだけに、江戸時代の話ながら、今の我々にもピンと来るようなエピソードが多数収められており、フムフムという感じで楽しく読める一冊です。カジュアルに歴史を楽しみたい向きには、是非おススメしたいと思います。


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