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和書 508066 (164)



中世の秋 (下) (角川文庫―名著コレクション)
販売元: 角川書店

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マリー・アントワネット (上) (角川文庫―名著コレクション)
販売元: 角川書店

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ベルサイユのばらでおなじみマリー・アントワネットの伝記です。何度読み返しても、アントワネットの怒涛の生涯に圧倒されます。遠藤周一氏も小説を発表されたり、さまざまな作家さんが取り上げていますが、やはりこの本がダントツでお奨めです。その視点は歴史家として突き放したものではなく、アントワネットに対する偏見を膨大な資料をもとにひとつひとつ反証し、真実の彼女の姿を深い同情でもって浮かび上がらせています。時代背景がわからないと辛い部分もありますが、ベルばらをご存知の方なら問題ないでしょう。なにより出色なのは、革命勃発後から断頭台に消えるまでのアントワネットの変化です。地位を失くしてはじめて真の女王となる皮肉。フェルゼンとの悲劇的かつ運命的な恋愛を絡めて、ともかく普通の伝記とは一線を画す名作です。




マリー・アントワネット (下) (角川文庫―名著コレクション)
販売元: 角川書店

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サムライと英語 (角川oneテーマ21 (B-57))
販売元: 角川書店

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本屋で平済みにされ、前書きの部分を読み、購入しました。
"Samurai"という言葉には戦う人という意味だけでなく、「深い教養と崇高な精神性を持つ人格者」という独特の意味が含まれ、日本を知る上でのキーワードとなると書かれてあった明石さんの言葉に惹かれて買い求めました。

幕末の歴史を「英語が日本に入ってきた」事を視点に入れて書かれてあり、改めて今の日本のあり方、在りようを考えさせられました。

また、あまりに面白かったので、明石さんがたくさん抜粋している原書”Bushido -The Sould of Japan 新渡戸稲造”も購入してしまいました。(こちらは英語なので、まだ読んでいませんが、是非、日本の真髄を明治時代の人の視点からじっくり読んでみたいと思っています)




清福と貪欲の日本史―日本人の本道とは何か (角川oneテーマ21)
販売元: 角川書店

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世界遺産 高句麗壁画古墳の旅 (角川oneテーマ21)
販売元: 角川書店

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 高松塚古墳壁画やキトラ古墳壁画の原点である高句麗壁画を、カラー写真を豊富に使っていて、しかも小柄な新書版サイズで読めるというのが素晴らしい。しかも難読と思われる漢字には大抵ふりがなを振ってくれている。地名も日本の音読みでふりがながあるので、朝鮮風の読みに不慣れな人でもすらすら読めると思う。




パトロン物語―アートとマネーの不可思議な関係 (角川oneテーマ21)
販売元: 角川書店

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 『パトロン』というのはよく聞く言葉だけれど、その起源やら実際の行動やらについてはけっこう曖昧なままだった。本書ではローマ時代に遡り、その起源らしいところを掘り起こしながら、それが中世にいたり、パトロネージュの花開くルネッサンスを紹介しながらごく最近の企業メッセにいたるまでを大まかではありながら解説してある。ルネッサンスについてはけっこう歴史でも学んだりするのでそれなりに知っていることが多かったけれど、ごく近代のアメリカ資本が絡んで来たあたり、グッゲンハイムやカーネギーなどの絵画投資、収集などは興味深く読めた。それによって、名画とよばれるものが個人のコレクションとして散逸せずに、現在の巨大資本による美術館の設立につながったのだから、庶民にとってはよしとしなければならないのかもしれない。




金貸しの日本史 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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久々にはまった。書名もこっている。『金貸しの日本史』というからてっきり極悪非道の金貸しの歴史でも書いてあるかと思ったら、金貸しが流行る原因は為政者の失政が原因で金回りが悪いときという日本史の輪廻が書かれた本だった。現代もこの本の通りだ。

現代の金貸しは司法のマーケット化に多大な貢献をしている。毎年20万人を超える破産者がいるそうだが、弁護士にお願いしてもただでやってくれるわけではない。金貸しを悪とするなら、それと戦うのは正義という極めて単純化した図式の元で、このようなニッチな司法マーケットは成り立っているのである。もっとも金貸しが嫌われるのは古今東西完全に普遍のこと。日本的な嫌われ方がどのような歴史的背景をもって作り上げられてきたかが良く分かった。

消費者金融とクレサラ被害救済を標榜する弁護士の業界で盛んに議論されている、利息制限法を超えた払いすぎの利息は返すべきという議論が明治初期にもあったというのは驚きだった。何も変わっていないではないか。ただし通史とはいってもあまりに矮小なテーマなので膨大な文献から良く調べたという研究の成果は評価できるが、読み物の種類として良く出来た長編エッセイである。もっともこんな分野を専門に研究している学者もいないだろう。

最後に引用している漱石の言葉「みんな金が欲しいのだ、そうして金より外には何にも欲しくないのだ」は、アダムスミスの「見えざる神の手の導き」より資本主義の本質をついている。いい引用だ。




加波山事件―民権派激挙の記録 (東洋文庫 (79))
販売元: 平凡社

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鎌倉開府と源頼朝 (教育社歴史新書―日本史)
販売元: 教育社

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 律令制を建前とする古代的秩序が崩壊への歩みを加速する12世紀の世、開発領主などの在地勢力は社会的・経済的実力を大きく伸ばし、中央政権を担う公家寺社勢力との間で大きな矛盾と緊張を生ずるに至りました。そうした中、在地領主たちは、源家の御曹司をアンチ中央政権のチャンピオンとして盛り立て、彼を核として団結することにより、自分達の階級的利益を追求していくこととなります。
 本書は、中世武家政治開幕の背景事情や鎌倉幕府の成立に至る事実関係の概略を、要領良くコンパクトにまとめたものです。源平両氏の支持基盤の相違、源氏内部における主導権争い、京都との距離の置き方についての頼朝の感覚なども手際よく説明されており、この時代の政治史の手引きとして良い本だと思います。
 他方、社会的・経済的な要因については必ずしも多くの紙幅を費やしているわけではなく、当時の在地領主勢力が目指していたものが果たして何であったのか、もう少し書き加えて欲しかった気もします。


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