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和書 508066 (165)



鎌倉新仏教の誕生―勧進・穢れ・破戒の中世 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 1954年生まれの日本中世史研究者が、祖師神話をも活用しながら、オウム事件直後の1995年に刊行した鎌倉新仏教論。鎌倉時代以前の日本の仏教では、鎮護国家の祈祷に携わる代わりに国家給付を受ける、国立戒壇で授戒を受けた官僧のみが正統な僧と見なされ(「共同体宗教」時代)、彼らは貴族子弟の相次ぐ出家もあり、穢れ忌避の意識が強かった。しかし、破戒の横行や官僧の活動に伴う多くの制約は、多数の黒衣の遁世僧を生み出し、彼らは都市社会(特に永代売買)の発展を背景に、次第に在家の信者をも構成員とする教団を形成していく。鎌倉新仏教は、こうした官僧から離脱した遁世僧の祖師たちによって創始されたのであり、著者はこれに従来旧仏教の改革派と見られてきた律僧等も含める。祖師たちは、独自の論理に基づき穢れ思想に伴う制約を突破し、程度の差はあれ、勧進による土木事業、非人(当時「ライ病患者」と見なされた人々)や女人の救済、葬送等の活動に組織的に関与し(あるいはそう見なされ)、個の自覚に目覚めた(とされる)、主として都市に居住する人々の尊敬を集めた。著者はここに、鎌倉新仏教の新しさを見るのである。祖師神話の史料批判の徹底度がやや気になり、また中世に「個人」をどこまで強調して良いのかが疑問ではあるが、本書の叙述は平易で、「本質」重視ゆえか構図も明確である。特に律僧の活動への関心が強いように感じられる。
                      




鎌倉謎とき散歩〈古寺伝説編〉 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)
販売元: 廣済堂出版

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鎌倉謎とき散歩〈史都のロマン編〉 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)
販売元: 廣済堂出版

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人物群像 鎌倉の風雲 (学研M文庫)
販売元: 学習研究社

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神を背に立つ改革者 ルターとカルヴァン (清水新書 (028))
販売元: 清水書院

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 宗教改革者のルターとカルヴィンについて書かれている。
 歴史の教科書等では2~3ページで紹介される内容だが、両者の記録が詳細に記されているので改革運動の苦労や成功と失敗が読み取れる。

 例えば、ルターが教会の腐敗を指摘しはじめたころはルターが霊性に目覚め強く前進した時期であったが、晩年のルターは改革派の暴動や略奪行為などを目の当たりにし理想から離れていく改革運動を失意の目で見ていたと思われる。




カミと青銅の迷路 (講談社文庫―清張通史)
販売元: 講談社

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神の代理人 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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闇の中世から抜け出した、ルネサンス時代。
イタリアで文化が花開いたときに、法王領ローマでも
強烈な個性を持ったローマ法王たちが即位し、時代を飾った。

ローマ法王とは何者か?
この本のテーマはやはりそれに尽きると思う。
4人の法王の物語は、まったくバラバラで、
それぞれに面白いし、また面白くない部分もある。
読み終わってみると、宗教って何?と思いたくなる。

当時と現代では事情が比べようも無いかもしれないが、
決して清貧でも神聖でもないヴァチカンで、
各国の思惑や権力闘争が渦巻く中で采配を振るうローマ法王。
日本人にはイマイチ理解しにくい
ローマ法王の絶大な権威と政治性のありようを知ることが出来た気がする。

塩野氏のルネサンスの描写において最大の特徴は、
悪名高いボルジアの法王アレッサンドロ六世の政治性を高く評価し、
逆に
ミケランジェロやラファエロを召し抱えたことで有名なユリウス二世に対しては
かなり批判的だという点。




紙の道(ペーパーロード) (集英社文庫)
販売元: 集英社

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神・墓・学者―考古学の物語 (上巻) (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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 C. W.Ceramの『Gotter, Graber und Gelehrte』の翻訳。初版は1949年だが、底本には1972年の改訂版が使われている。最初に訳本が出たのは1962年だが、本書は1981年の改訂増補版を文庫化したもの。
 上巻ではギリシャとエジプトが扱われている。18世紀のヘルクラネウムの発掘とヴィンケルマンから始まり、シュリーマンが登場、さらにはナポレオンのエジプト遠征とシャンポリオン、カーターのツタンカーメン発掘の様子が描写される。
 考古学が始まったころのわくわくするような雰囲気が伝わってくる。これを読んで、考古学者を志した者も少なくないだろう。まあ、最新の研究から見れば問題も少なくないが、読み物としては一級品の価値を保っている。
 ただ、訳には疑問が多い。原典と付き合わせたわけではないが、相当箇所、誤訳があると思われる。




神・墓・学者―考古学の物語 (下巻) (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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 C. W.Ceramの『Gotter, Graber und Gelehrte』の翻訳。初版は1949年だが、底本には1972年の改訂版が使われている。最初に訳本が出たのは1962年だが、本書は1981年の改訂増補版を文庫化したもの。
 下巻ではメソポタミア、インカ、アステカ、マヤが取り上げられている。メソポタミアについては、上巻同様、完成度の高いものに仕上がっている。ただ、スターとなるような考古学者がおらず、地味な印象は否めない。
 中南米の3つの文明は、だれた筆致で面白くない。やはり、ヨーロッパの考古学者が熱狂的に発掘に行くような対象ではなかったためだろう。
 この本で考古学への志を立てた読者は多いと思う。が、いまとなってはちょっと古すぎる。 


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