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和書 508066 (211)



百済観音 (東洋文庫 (149))
販売元: 平凡社

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駆逐艦「野分」物語―若き航海長の太平洋海戦記 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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国が溶け、人は目覚める―ヨーロッパ新世紀の風 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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本書は5年前に書かれたので、内容は古く、現在の欧州と異なる光景が多々含まれています。しかし、統合が模索され始めた時代の欧州の動きは、グローバル化の中で日本がとるべき動きを探る上で、大きなヒントになることは間違いありません。
グローバル化の進行で旧体質の変革を求められるのは、欧州とて例外ではありません。高負担・高福祉型の一国主義は欧州から消滅し、フィンランドのノキアやスペインのサンタンデールのように、国境を越えて活躍する企業は数多い。デンマークやフィンランドでの外国人労働者への優遇措置や、ポーランドのバルセロビッチ氏による経済政策は、アメリカ以上に市場主義的です。欧州とアメリカを異質と捉える書籍が多い中で、欧州のグローバル化に向けた積極的な動向を、市場経済の中で活躍する企業や個人を活き活きと描きながら伝える本書は、古い内容ながら非常に有意義だと言えます。
しかし、欧州統合に対する、著者のあまりに楽観的過ぎる見解には疑問が残ります。フランスとオランダの欧州憲法条約否決の原因が移民問題であるように、国境を超える企業や労働者の受け入れは、各国民の反発を頻繁に呼びますし、EU内の制度を巡っても加盟国間の利害対立が現実に生じています。昨今の日本では、「東北アジア共同体」なるものが頻繁に唱えられ、欧州が引き合いに出されますが、著者の楽観論とは逆に、政治的な国家間統合は、共通の理念を持つ欧州でさえ難しいものだと思います。
これ以外にも、EUと欧州を混同しかねない記述や、EUの制度に関する記載の不備等、多々不満がありますが、新世紀の欧州が、古い価値観を越えて変貌し始めたという著者の指摘は基本的に正しいものです。グローバル化の中で変化を始めた欧州の動きを、個人や企業の姿から知ることは、今後の日本の進路を探る上でも有用だと思います。





國破れてマッカーサー (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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3部構成になっており、第1部は終戦工作−停戦・米軍進駐−現行憲法制定に至るまでの日米交渉史がテーマ。著者は、米国側が現行憲法起草に深く関与する一方、当時の日本の指導層は無力で迎合的であった、と論断している。私は、著者が指摘するほど、現行憲法制定は、現在に至るまで日本の命運を定め国民の気概を阻喪させるほどのものだったのだろうかと、疑問を抱きながら本章を読み進めた。現行憲法は実験的要素が強いものである点は否定できないが、自家中毒に陥りがちな当時の日本を抑制するには、米国の権威をかりた国体の矯正はある程度必要だったのではないか、と思われた。

第2部は教育改革への米国側の過干渉ぶりをテーマにした章。この章は、本書の「肝」に該当。漢字の全廃とカタカナ表記化を謳った米国側の国語改革案は、いかにも的外れな「合理主義」の表れであり、一方でローマ字教育導入の試みは、かかる米国案に対し迎合的な一部日本人の軽率さの現れであるように思われた。そんななか、書道教育の復活に奔走した教育人にも言及されており、救いのようなものを感じられた。

第3部は米ソ対立の顕在化に伴い、占領政治統治下から国際社会への復帰を促される日本と、朝鮮戦争でトルーマン大統領に抗命したため罷免されたマッカーサーを描いた章。本書は当時の「レッド・パージ」に対し批判的な論調だが、過激化する反体制・反講和勢力に対しては、執政責任者として毅然とした態度をとるのは寧ろ適切だったのではないか、と私には思われた。

全体的に「日本は敗戦と占領を経てだらしのない国になってしまった」と嘆く論調。嘆く一方ではなく、建設的な提言をしてもらいたいものだと思うのは、私だけではないと思う。
少し偏屈な本なので、読み手によってはアレルギーを感じる可能性があるかもしれない。





公方様の話 (中公文庫―鳶魚江戸文庫)
販売元: 中央公論社

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 家康、三代家光、五代綱吉、八代吉宗、十二代家慶を軸に歴史書から窺い知れる裏面を語る古典。初版が大正13年と言いますから、その後の徳川幕府を題材にした小説、映画、テレビドラマに大きな影響を及ぼした著作です。
 江戸城大奥を取材した著者の「御殿女中」と同じシリーズに当たり、「御殿女中」がいわば「大奥もの」の原点になっているのと同様に、将軍の側から見た人間としての徳川将軍の実像に迫ります。もちろんその後の研究によって著者の推測が覆された例もあるようですが、歴史学者も無視できない著者の冷静な分析は実に説得力があります。俗説をすべて取り入れている訳ではなく、例えば五代将軍綱吉が御台所信子に殺害された、とされる根強い「柳沢騒動」の顛末には著者は事実にあらず、との立場を取っています(これは同シリーズの「御家騒動」所蔵)。
 一見暴露物のような印象を与えるかもしれませんが、取り上げられた将軍たちは、いかにも人間臭く、より身近な存在として感じられるようになる点、著者は自ら書く人物たちに愛情を感じているのでは、とも思われ、読後に「面白いものを読んだ」という充実感を得ました。ただ、飛ばされた他の将軍たちの話も聞かせて欲しかったなぁ、と思うのはちょっと贅沢でしょうか。




熊野三山・七つの謎―日本人の死生観の源流を探る (ノン・ポシェット)
販売元: 祥伝社

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本書は、たまたま熊野参詣をしようと思ったので購入しましたが、ここには通常のガイドブックには載らない熊野が描かれています。
熊野と言えば神秘的なイメージがありますが、本書で語られる内容もその様な神秘を生み出したモノの源流のような形で補足しているようです。
日本人が古来から持ち続けてきた、山に対する信仰がどのような歴史を作って来たのかを本書は教えてくれます。

どのようなルートでまわり、どこで泊まるかなどというガイドブックだけではなく、こういった本も読んでから熊野に行くと、より印象に残る時間を過ごせるのではないかと感じました。




熊本城 (成美文庫―物語・日本の名城)
販売元: 成美堂出版

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暗い暦
販売元: 文芸春秋

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クラウゼヴィッツ―『戦争論』の誕生 (中公文庫BIBLIO)
販売元: 中央公論新社

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「戦争は他の手段をもってする政策の継続にすぎない」とクラウゼヴィッツは、その著書「戦争論」において述べている。本書は、クラウゼヴィッツがその生涯をかけて「戦争とは何か」という命題に対して、取り組んだ足跡を知ることができる。クラウゼヴィッツは恩師シャルンホルストに出会うことによって、戦争の理論と実際の間におけるギャップを知り、そのギャップを埋める手段として歴史を利用することを学び取る。その教えが「戦争論」という大著に結びついているとも言えるであろう。「戦争論」を読んでいただければ分かることだが、クラウゼヴィッツは自分が体験したナポレオンとの戦争、フリードリヒ大王の戦史を引用し、彼の理論の裏付けに戦例として紹介し、批判と分析を加えている。
 また、彼が「戦争論」の中で述べている理論と実践を重視する思想のバックボーンとしてドイツ理想主義の哲学的手法や様々な学問を学び通した理論、そしてナポレオンとの戦争の経験、プロイセン国家の軍事改革への取り組みなどをが、その著書「戦争論」のベースとなっていることに気づかされる。また、クラウゼヴィッツの妻、マリー夫人への宛てた書簡、手紙なども「戦争論」の理論構築のベースとなっていることも見逃せない点である。 本書を読んでから「戦争論」を読むとより理解が深まると思う。





暮らしの世相史―かわるもの、かわらないもの (中公新書)
販売元: 中央公論新社

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明治以降の世相に関する資料として買ったものの、得られた情報は限られていて、あまり得をした気分になれない。実質は気軽なエッセイ集で、中にはただの年寄りの愚痴に近い内容の文章もあって、苦笑を誘われる。資料として求めるなら、もっと高価でも中味のがっちりしたものを選ぶべきだろう。


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