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和書 508066 (212)



勝海舟の嫁 クララの明治日記〈上〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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表紙のイメージをクリックして大きくしよう。
向かって右は兄のウィリス,母アンナが死んだときにもらった弔慰金を基に病院を建て,貧窮者医療に貢献した。
左は妹アデレード。
真ん中で立っているのが,この本の著者「海舟の嫁」海舟の三男梅太郎の妻クララ。

出てくる人は海舟だけじゃない。
福沢諭吉は,おかしな英語をしゃべると書かれる。
津田梅子の父親,津田仙は何かと一家の面倒をみる。

ヘボン式ローマ字のヘボン夫妻には親しくしてもらう。
「ベルツの日記」のベルツに母アンナは何度か診てもらうし,彼は兄ウィリスの医学の最初の先生だ。
「日本奥地紀行」のバードはウルサイおばさんで,大森貝塚を発見したモースは神を信じない罪深い人だ。

それでは下巻も見てみよう。




勝海舟の嫁 クララの明治日記〈下〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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表紙のイメージをクリックして大きくしよう。
後ろに立っている人の向かって右がクララ。
左の男がクララの亭主,海舟の三男梅太郎。
そして,前に並んだ子どもたち。
この中のヒルダがクララの日記を日本に持ってきた。

日本人の男と結婚なんて考えると「胸がむかつく」と言っていたのに,
できちゃったらしい。

「海舟の嫁」という題名なのに嫁になってからの話は出てこない。
できちゃったところで終りにしてしまった。

『津田梅子とアナ・C・ハーツホン―二組の父娘の物語』や『明治の若き群像 森有礼旧蔵アルバム 』を読むと未公刊部分がある。
100年たっても,まだ差し障りがある人がいらっしゃるのだろう。
でも未公刊部分も出してほしい。続巻を出してほしい。

フルベッキが死にそうになるぞ。
新島襄が出てくるぞ。内村鑑三も。





栗田艦隊―レイテ沖海戦秘録 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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レイテ海戦についてはさまざまな著書があるなか、参謀長として参加した筆者による、描写また史実は他の著書をしのぐものであり、先の大戦について考えさせれれる一冊。




クルス『中国誌』―ポルトガル宣教師が見た大明帝国 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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クルド人もうひとつの中東問題 (集英社新書)
販売元: 集英社

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題名からわかるように、この本は「クルド」を紛争・国際政治の観点から、問題として語る視点に終始している。

大手のベテラン新聞記者が書いていることもあってか、文章は「わかりやすい」ものの、「民族」「国家」といった用語・概念をためらうことなく早急に用いている感がある。
例えば、題名の「中東問題」は、いわゆる「アラブ・イスラエル紛争」を指しているものと思われるが、前者の呼称は日本では大手マスメディアが一昔前に使っていたものにすぎない。
その上で、「中東問題といえばアラブ・イスラエル紛争だが、それだけではない」と、アラブイスラエル紛争以外のいわゆる中東地域の諸問題を過小評価する意識があると思われる。

人名・地名に関しては、日本のマスメディアがやりがちな「長母音省略」が目立ち、
用いている文献も全て英語・仏語のものである。

読んでいて非常に「理解しやす」く、スラスラと読み進められる本だが、その視点と書き口に日本のマスメディアの「中東報道」の偏向性が表れていないわけではない。
「クルド」を「国際問題」の観点からマクロ視する上では、いい入門書になるであろう。




クレオパトラ 謎の海底宮殿 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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昨年放映されて話題を呼んだクレオパトラ海底宮殿発見をめぐるBS-iのTV番組取材記。アレクサンドリア近海に没しているとかねて噂のあったクレオパトラの宮殿がGPSなどのハイテク発達で遂にその全貌が明らかになり、上記番組は日本唯一の公式許可取材に基づき制作され、当時のアレクサンドリアや件の宮殿を美しいCGで再現し話題になりました。

本書はその取材の舞台裏が前半、後半でクレオパトラ出生からカエサルとの出会いを経て非業の死をとげるまでの年代記を駆け足でたどります。文庫書き下ろしですが紙幅の制約もあるのか、古代史研究上メルクマールとなるこの発見についてのリポート分量にはやや物足りなさも感じますが、古代史ファンは読んで損なし、でしょう。




黒い聖母と悪魔の謎―キリスト教異形の図像学 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 キリスト教美術には、異教的なイメージがけっこう多い。黒い聖母やガーゴイル、葉人間などである。それらを美術史的・社会史的に解き明かしてくれるのが本書だ。
 本書の面白いのは、そうしたイメージを単純に異教・未開の残滓とはとらえないところだ。むしろ、キリスト教の文脈にのっとり、宗教的にも意味があり、合理的なものだと説明してくれるのである。そのほかにも美術における様式の流行だとか、歴史的背景だとか、思わぬ切り口から分析が行われる。
 ただ、多くのテーマを扱いすぎて失敗しているような印象もある。どの章も大雑把な説明で終わってしまっていて、物足りない。内容への疑問も残る。





黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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非常に読みやすい一冊です。黒田官兵衛という人物を知るにはうってつけだと思います。

官兵衛の謀略の緻密さや秀吉を始めとした主要人物との絡みは「面白い」の一言に尽きます。

官兵衛のキリシタンとしての側面や清廉な人物像については史料をよく研究された(であろう)上で描かれているように感じました。

圧巻なのは関ヶ原の戦に嫡男の長政を送り込み家康の目をごまかし、隠居の身でありながら自ら私財をなげうって九州を手中にしていく様です。
秀吉から危険視されたことで自分が「補佐役」としてだけではなく、「天下人としての可能性があるのではないか」と気付き、その芽を育み、機が熟したと見るや最後の最後で天下取りに挑む姿には心踊らされました。

しかし、長政の調略で小早川秀秋が家康側に付き一日で勝敗が決したと知るや、未練たらしく引きずらずきっぱりと身を引く姿もまた潔い。

本書の流れから如水が長政言ったとされる有名な台詞、「お前の左手は何をしていたのだ」がより一層説得力が増すのが実感できる作品です。




黒船前後の世界 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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黒船の世紀―ガイアツと日米未来戦記 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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世界の戦争の原因を見てみるとほぼ90%以上が宗教上の理由によるものです。しかし日本が世界に対して起した「日清」「日露」そして第2次世界大戦は全く宗教に関係ない戦争です。日清戦争や日露戦争に関しては「帝国主義」と「植民地政策」という時代背景があり止むを得ない部分が大いにあったことは理解できます。そして幸運にも日露戦争に勝った日本は世界の一等国の仲間入りを果たしました。そのことでアジアや太平洋における経済的な影響力の均衡を崩す怖れが発生し、日米関係は悪化してゆくのですが、それ以上に日本やアメリカのマスメディアの報道が大きかったと著者は指摘します。当時は日本でも「日米もし戦わば」などの本が流通し、自然と国民世論が戦争を肯定して行ったようです。そして今、隣国「北朝鮮」がミサイル発射実験を行い、非常な緊張状態にあります。テレビでは北朝鮮のミサイル弾道距離やその危険性を連日報じ、いままで「憲法第9条」と叫んでいた世論も迎撃ミサイル装置を至急配備すべきという流れに変わり、新聞の広告欄にはなんと「日朝もし戦わば」といった見出し広告が目に付きました。まさにマスコミが戦争を誘導している事実が見えます。今だからこそ本書を読むことの意味は大きいと思います。



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