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和書 508066 (240)



第二水雷戦隊突入す―礼号作戦最後の艦砲射撃 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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敗色濃厚な大戦末期に、日本海軍が重巡洋艦足柄、軽巡洋艦大淀、他駆逐艦六隻の小艦隊により行った、ミンドロ島上陸米軍への攻撃作戦を描いた小品。戦記ものに慣れた著者だけに、文章は読みやすく、最後まで一気に読みきることができる。礼号作戦の全貌を知りたい人には、お勧めの一冊。




父と私の二・二六事件―昭和史最大のクーデターの真相 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 第二次世界大戦中に連合国とも枢軸国とも直接干戈を交えることなく振る舞った三カ国についてその戦時史を概観できる書です。私はスペインのフランコ独裁政権に関する記述部分を興味深く読みました。

 スペインが中立的立場をとったのは、大戦に先立つ時期に国を二分する激しい内戦を経験し、その結果疲弊しきったフランコ新政権に(心情的にはフランコ側を支援してくれたドイツに返礼したいという思いをはあったものの)参戦するだけの余裕がなかったからです。特に食糧の欠乏は甚だしく、ドイツにその支援を求めたり、また英米側もスペインが枢軸国側につくことのないように食糧支援を一時期行なったりしていたという史実を読むと、政治的駆け引きの奥深さを感じました。
 敵方と見られる国に対するアメリカのこのようなやり方での支援は、その後の国家間紛争でもたびたび行なわれるようになる、と著者は指摘しています。敵視していたイランにレーガン政権が武器販売を行なっていたと見られるイラン・コントラ事件なども確かにその延長線上にあるのかもしれません。

 ただし気になったのは、著者がこの本を書くにあたってどういう取材経路をたどったかという点です。巻末に多くの参考文献が掲げられていますが、それはすべて日本語か英語で書かれた書籍ないし論文です。著者は日大の英文科出身ということですので英語の資料には自分であたることができるのでしょうが、それでも本書執筆の過程は他の人々が書いた資料を切り貼りしたということではないでしょうか。

 中立国の政策というのはいってみれば戦時外交史ということです。外交文書など一次資料にあたることなく書かれた本書は読み物としてはそこそこ面白いのですが、記述のどの部分がどの論文からの引用なのかが明確でない書き方はあまり褒められたことではないと思います。




帝国陸軍の最後〈1〉進攻篇 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 このシリーズは、伊藤正徳の名著。実戦に従軍した軍隊が、どのような行動をしたのか、陸軍現地部隊を描くことで、結果として、先の大戦の全体がわかるようになっている。まるで当時の新聞報道を順々に読んでいるような分かりやすさだ。この種の戦記ものにありがちな、大東亜戦争に対する中途半端な反省を交えたりしないで戦いを振り返っていない点も明解だ。

 もっとも興味深かったエピソードは、ガダルカナル戦の第2次総攻撃時点の、軍隊内部の確執だった。

 東海林連隊は、オランダ領インドネシアの侵攻作戦のときに、バンドン要塞攻略で一番乗りした。本来は別の師団の部隊があげるはずだった功名を意図せず、抜け駆けしてしまったのだ。東海林連隊は、ガダルカナルで、このとき抜け駆けされた師団の指揮下にはいることになり、ガダルカナルの戦場で、「抜け駆けされた師団から」意趣返しをされていたのだった。

 「おれたちの手柄を横取りした東海林連隊」に加えられた、暗黙のいやがらせとは、ガダルカナル飛行場攻撃の攻撃配置を、東、中央、西の3方向ある配置のうち、作戦発起点から最も遠い、東側に指定されたこと。しかも部隊の出発は、3連隊の最後尾からだった。ただでも狭いジャングル道を、前の2つの連隊を追い越して、配置につかなければならなかったのだ。懸命に配置につこうとするが、間に合うはずはない。

 土台が困難な作戦の中で、東翼部隊の十分な配置を待つことなく、攻撃部隊の連携を欠いたまま悲惨な挫折を遂げた第二次総攻撃を前にした、味方作戦軍内部の確執に触れられていたのが興味深かった。米軍という敵を会敵する以前に、陸軍内部の嫌がらせと戦うことになっていたとは。。。




帝国陸軍の最後〈2〉決戦篇 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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「攻勢終末点」を遥かに超えた南洋諸島で展開された太平洋戦争緒戦は、日米の戦略を理解しなければ、単なる局地戦の敗北の事実のみで終わってしまい、その根本の問題を蔑ろにさせる危険を孕んでいます。著者はその戦略と根本的問題点を実に平易な文章でわかりやすく語り、特に本書の前半を占めるガダルカナル作戦の重要性、事の顛末を一つの敗北(転進)の物語としてものの見事に纏め上げています。




帝国陸軍の最後〈3〉死闘篇 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 絶対国防圏を蛙飛びに侵され次々と陥落していく南洋諸島。それらの玉砕の島々の顛末と、インパール作戦、レイテ決戦を取り扱った本書は、ガ島、ニューギニア戦以降、更に敗退を続ける陸軍の問題点を実に分かりやすく解説していきます。 取り分け本書で多く割かれたインパール作戦の問題点として、統帥・人事・作戦・後方、に明確化した指摘は実に分かりやすくまとめており、そこで惹起した建軍以来初の抗命事件については、今日まで様々な解釈がありますが、ここでの解説は、実に明快であり、客観的考察とはまったく一線を画しながらもその裁定には納得させられます。
 象徴的なのは、陸の玉砕戦、拉孟における指揮官金光少佐と、レイテ戦で散った第三十五軍の鈴木軍司令官の二人の統制でしょう。規模の違いこそあれ、大隊規模の孤立無援の守備隊を一糸乱れぬ統制を最期まで堅持させた前者と、インパール作戦の作戦中の師団長を全員解任してしまう軍司令官とは対照的に、レイテ脱出を隷下師団到着まで固辞する軍司令官であった後者の例は、組織における現場責任者としての姿のあり方を象徴した悲劇の一例といえます。




帝国陸軍の最後〈5〉終末篇 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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撤退―ガダルカナル・コロンバンガラ・キスカ (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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本書はレビューに記されている通り、3つの地域における撤退戦について記されているものである。いずれも、前線部隊自身による撤退戦を描いたものではなく、後方支援部隊の撤退作戦の様子を描いたものである。
 読んで見ての感想としては、軍隊としては普通の仕事を描いている以上の印象を得る事はできなかった。実際に作戦に携わった人による記述ではあるが何か包んでいるベールが残ったままのような欲求不満を感じる。「撤退」という作戦そのものは敵を撃破するような華々しい戦果を伴うものではないため、きちんと仕事をこなしてもあたりまえの印象となりがちである。そのことを割り引いても、3編のうちの2編が参謀による記述であり、仕事を当たり前にこなすべき立場の人が作戦の成功にほんの少しだが過剰な自負が垣間見られるところが本書の読了感を悪化させているように思う。
 ただし、当時の旧日本軍としてはあまり語られない撤収作戦を描いているという意味では、比較的入手容易な本書の意義はあると思う。
 内容的には星2前後だが、入手の容易な資料的価値ということで甘いが星3としたい。




鉄の棺―最後の日本潜水艦 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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私も漁船に乗船していたことがある。かつて赤道直下でエアコンが壊れたことがある。当時「昔の船乗りは偉いものだ」という感想を覚えたが、本書はその比ではなかった。暑さとの戦いだけではなく、文字通り"命"がかかっている。
いよいよ限界というときに、船長と酒を酌み交わす場面が圧巻である。とてもではないが私には真似できない。想像を絶するプレッシャーの中で平常心を保つ精神力に脱帽である。人間はこうまで強くなれるものであろうか。ものすごいリーダーシップである。見習いたいものであるが、簡単にできることではない。
偽りがはびこる世の中ではあるが、いつの時代でも尊敬される人間像は変らない。人間の理想像の一端が示されている良書である。自分の日々の行動を反省するのみである。




鉄底海峡―重巡「加古」艦長回想記 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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