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和書 508066 (252)



コーヒー・ハウス―18世紀ロンドン、都市の生活史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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読んでいるとコーヒーが飲みたくなってくる!
コーヒーの香り、煙草の煙、そして喧騒。
ロンドンのコーヒーハウスと市井の人々の日常の様子がうかがえる一冊。

いまやイギリスにおいてはコーヒーハウスよりもパブのほうが多いように思うが(というか、コーヒーハウスでも酒を出すようになった、という見方のほうが正しいのかもしれないが)、パブにおいても、そこでの議論の文化が今でも残っているように思われる。

とはいえ、ハバーマスの言う「公共圏」としてのコーヒーハウスは、やはりこの時代のことで、いまや存在しないのだな、などと思った。
そんな時代認識にも手軽に読める書であろう。

残念なのは、それぞれが奇抜な色でできた不器用なパッチワーク状の構成。

どういうことかというと、それぞれのエピソードはそれぞれに光っているのに、そのつなぎ方があまりにも不器用で、ぐいぐい読める、という感じではないということ。
構成さえ上手くいけば、もっと面白い本になったのではないだろか。
なんだかちょっと消化不良感が残った。




豪商列伝 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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読みやすくしたと書いてあるが、もともと経済学史の研究者の本であり、かつ数十年以上前に書かれたものだけにかなり読みにくい。ただ、そこに書かれているのは、江戸を生き抜き、今も一部生き残る豪商達の商売の経緯、秘訣。基本は御用商人だが、総じて倹約の精神が説かれていてためになります。




五代と宋の興亡 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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宋の時代に関心を持ち始めてから10年ぐらい経ちます。きっかけは、禅宗です。それから漢詩、文章を読みあさり、ますますこの時代のことを知りたくなってきました。宋代の歴史書は一般向けのものがいくつか出てますが、本書はそれらよりやや専門的です。たまたま本屋で背表紙の題名に惹かれて購入したのですが正解でした。一般書に書かれているようなことを前提にして書いてあるので一般書を参考にしながら読んでます。制度と社会の変遷を中心にみっちりとした内容なのでなかなか進みません。それでも、おもしろくてもっと知りたいので、巻末に挙げてある参考文献の書籍も手に入れようと考えているところです。





坂本龍馬 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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京大人文研の教授であった飛鳥井雅道氏の書いた龍馬論ですが、徳川慶喜の大政奉還後の龍馬の「迷走」に関して、上手に論じて、龍馬の考えを救っているのには、感心こそすれ、これまでの歴史研究者の形式論理の振り回し、重箱ほじくり作業に飽き飽きしていた者には、わくわくする楽しみでした。
近世後期から明治にかけて、歴史をざっくりと欠き割いて見せてくださる手腕には、いつも感心していたのですが、飛鳥井氏は残念なことに亡くなってしまった。古文書も読まれ、哲学的理論にも強かった研究者だったのですが……。
それより驚いたことに、講談社学術文庫版は、前の福武文庫版にくらべて、訂正・改訂が各所に加えられ精密さが向上していることで、亡くなる直前まで、手を入れていらしたのでしょう、著者の誠実さが十分に窺えます。




ザビエルの見た日本 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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ザビエルの書簡のうち日本と日本人に関するものを抜き出し解説したもの。著者は上智大学の教授にしてイエズス会神父。ザビエルと同じように日本と日本人に対し観察者の立場であり、かつザビエルに対しても観察者になれる立場。
ザビエルは、当時の日本および日本人の知的水準の高さと、善良性を記録として残している。自分の活動を正当化する必要からやや日本を過大にPRして見せる必要があったにしても、当時の日本人のよさが感じられる。そして、それはザビエル自体の善良性と真摯さを示すものでもあるだろう。
しかし、完全なはずの神の不完全性への疑問や、一度罪を犯し地獄に落ちた祖先を決して救うことができないことの不条理に対する日本人の質問にザビエルは、答えたと言っているがやはりそれは違うだろう。著者も同意見で、それは、日本人の羞恥とやさしさが、それ以上の追求をしなかったのだろうという。そして、当時の時代の精神から致し方ないだろうとしつつ、ザビエルの西洋人優越の思想を批判してみせる。そして、いまでは、世界協会運動の中で、キリスト教と仏教親交が続いているという。
ザビエルも著者もやはり立派な人格を持った人といえるのだろう。




始皇帝陵と兵馬俑 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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始皇帝は司馬遷の史記によって悪の権化のように伝えられそう信じられてきたが、本当のところは良く分からない。最近はチャンイーモウのHEROにあるように極端に美化されたりと実像がつかみにくい存在だが、その陵墓と俑から解き明かされる姿はまた別のものだ。今まで兵馬俑をただたくさんの陶製の人形位にしか考えていなかったわけだがそのスリリングな発掘史から解き明かされたものは古代史の面白さの醍醐味だといえる。また馬鹿の故事で知られる二世皇帝がこの陵墓建設で果たした役割の大きさからも中国古代史はもう一度書き直されるべきだろう。それは決して漢帝国の官僚だった司馬遷の目によっていがめられたものとはずっと違ったものなはずだ。 

感銘深い点は今なお始皇帝の墓自体はまだおそらく誰にも暴かれておらず(地下30mのところに眠っている)そしてそれを発掘するのは現代の考古学者の仕事ではないと彼らが信じていることだ。彼らはまだなお堀尽くされていない兵馬俑を地下から現代へよみがえらせることが彼らの使命だと理解し、それがなされてから陵墓の発掘が始まると考えている。つまり自分たちの生きている時間の間にそれを見ることはできない。それは後世の仕事であり彼らは自分たちの仕事をこれから来る者たちのためになされているものだと。兵馬俑は毎日掘り進められているが全貌が明かされるのはまだまだ遠い先のこと。兵馬俑が中国人の学者たちにとってそんな存在であるということを知ることができたのは幸いだった。




志士と官僚―明治を「創業」した人びと (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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思想からみた明治維新―「明治維新」の哲学 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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シドモア日本紀行―明治の人力車ツアー (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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「シドモアの桜」で有名なシドモア女史の日本旅行紀。
作中から、日本への愛が溢れんばかりに感じられます。
西洋人の目は時に不当な東洋人蔑視に陥ることも多々ありますが、彼女はまるで正反対。
かえって文明の波に溺れた同国人をシニカルな目で見つめ、
独自の文化を残す日本を、まるで「おとぎの国」かのように描きます。
「リリパット小人国」という表現にもあるように、彼女の視線は時に少女趣味さえ
感じさせる夢想の中にあるかのようで、日本人である私にはくすぐったく感じられる程でした。

明治時代に日本を訪れ長く滞在した彼女は、その好奇心にかられ、人力車に乗ってほうぼうへの旅行を試みます。
面白いと思わせるのは、人力車の車夫に関する記述。
車夫といえば過酷な労働の代名詞でありましたが、中には単なるクルマ挽きにとどまらず、
その知識を生かしてガイド的性格を兼ねたものがいたことがわかります。
そして彼らは、シドモア女史ら外国人のよきパートナーとなっていたようです。

通勤電車の中、私は一週間シドモア女史と書の旅をともにしました。
ふと目を上げると忙しげに通う人、人、人。
シドモア女史の見た美しい幻想の国はどこへ行ってしまったのかと、日本人ながら呆然とする思いです。

無論、この国は彼女の見たような夢の国ではないことは知っています。
(そしてそれはシドモア自身も気づいていた)
いたずらに過去への回帰を目指すつもりもありません。
しかしかつてあったはずの古き良き日本の美にも、時には目を向けられる余裕は欲しい。
本書はそんな夢の旅に連れて行ってくれる一冊です。




社会人類学―アジア諸社会の考察 (講談社学術文庫 (1540))
販売元: 講談社

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