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和書 508066 (253)



宗教改革の精神―ルターとエラスムスの思想対決 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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今日、ヒューマニズムという言葉はあらゆるところで聞かれ、それは無条件によいことの代名詞だとおもわれているのではないか。本書は、そのヒューマニズムを二人の宗教改革者の対立をとおして、必ずしも善ではなくなる可能性を持つその立場の危うさを浮き彫りにしていると言えるだろう。著者の言うように現代は「他者」を見失いがちな自己中心主義の時代である。そんな現代への大きな分岐点となった宗教改革を顧みる事は現代を根底から問い直すことに繋がるだろう。そして「宗教なんて・・・」と宗教を普段敬遠している人にもぜひ読んでほしい書物である。




終戦秘史 (講談社学術文庫 (700))
販売元: 講談社

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酒池肉林―中国の贅沢三昧 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 タイトルにもなっている「酒池肉林」から始まり清の西太后に終わる、中国の贅沢三昧の歴史を通観した解説書である。皇帝、大貴族、商人、宦官などが実際に行った贅沢のほか、『紅楼夢』『金瓶梅』などのフィクションや、知識人の「精神の贅沢」についても取り上げられている。
 全体的に見て、コンパクトな割に引用されている資料は多く、入門者むけの手引き書やこの分野に興味のある読者への文献ガイドとしては役に立つだろう。ただ、基本的に内容が「広く浅く」で個々の事例に対する分析に物足りなさが残り、それぞれの時代に詳しい人であれば「ちょっと違うのではないか」と思うような記述も多い。一例をあげると、p.37では秦の始皇帝が飲食・音楽・女性に興味を示さず、ひたすら巨大プロジェクトの実現のみに熱中する人物だったかのように書かれている。確かにそういうワーカホリックな部分はあったにせよ、実際には、始皇帝が後宮に多数の美女を蓄え、また音楽の愛好家でもあったことを示すエピソードが『史記』などにはちゃんと載っているのだが…。文章も、書き方が大仰で読んでいて疲れる上、ところどころに首をかしげるような表現が見られる。例えば著者は文中で「エントロピーの爆発」という表現を頻繁に使っているが、エントロピーは爆発などしません。
 初心者・入門者向けの読み物としては一応お奨めできる。一般向けの文庫本であれば3つ星としただろう。ただ、専門的な調べ物のための資料としては、残念ながら少し内容が薄いように感じた。




肖像のなかの権力―近代日本のグラフィズムを読む (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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柏木氏は、デザインから近代を読み、構造主義的に近代を語れる唯一無二の方である。
表紙は「フロント」という太平洋戦争中、日本帝国が発行していたプロパガンダ雑誌の転載だ。
この写真の力、意味、影響を鋭く分析することから、この本は始まっている。

メディアにかかわる方、とくにカメラマンやWebデザイナー、編集の方には是非読んで欲しい。

自分がやっていることが、どれほど時代に肉薄した仕事なのカがよくわかる。




昭和天皇語録 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 近年でも、特定の政治的立場が天皇陛下のお立場やお言葉を恣意的に引用して、自らの都合のよいように利用とする傾向が見受けられるのはきわめて由々しいことで、遺憾である。民主主義、立憲制の下では、慎重でなければならない。
 本書では、昭和天皇のお言葉について、その即位から昭和の終焉まで、丹念に余すところなく収録している。常に国民や国家、ひいては世界の安定と平和にいたるまで気遣われているのがよくわかる。解説もついているので、その背景も理解しやすい。
 むろん、生の声であるので、中にはユーモアあふれるものや、政治的に悪意のもとに利用されるのではないかと心配になるものあるが、それらも含めているのが学術的に誠意ある態度であり、また一人の人間としての昭和天皇の魅力になるのであろう。
 特定の政治的立場からではなく、実証的な記録として、また昭和天皇の人柄のしのぶための一冊である。





昭和の軍閥 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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昭和期日本の構造―二・二六事件とその時代 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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本書は、まず冒頭に「『日本ファシズム』論の再考察─丸山理論への一批判─」と題する文があり、丸山の有名な「軍国支配者の精神形態」における日本とドイツの戦犯の精神の比較考察に批判を加えた文章があり説得力がある。私も、丸山の山崎闇齋学派についての論考を読んだ時、その延長に中野正剛の東方会を射程に入れられなかった丸山の駄目さかげんに薄っすらと感じた記憶がある。私見では丸山のファシズム論が批判論としても中途半端である理由の一つはこのあたりにある。
それはともかく本書で興味深いのは二・二六事件に参加した青年将校たちの内実について述べた文章だろう。通例のイメージでは、二・二六に決起した青年将校たちは、良くも悪くも純真で、政治的駆け引きには無知に近いというような理解のされ方がなされてきた。しかし、本書によれば、二・二六の青年将校には二つのタイプがあり、一方は、今まで捉えられていたような非政治的純情型(著者のいう「天皇主義」タイプ)だが、もう一つにかなりの政治的意識を持った傾向(「改造主義」タイプ)があり、二・二六の蜂起に際しても、ボルシェヴィキが作った「ソビエット革命武装暴動指導要領」と題された文書を参考にもしていたらしい。また、皇居の包囲と、天皇の"人質化"にも着手していたという。ただ、それを露骨にすると政略が見破られるため、外部の者は自由に天皇に会うため皇居に入られるようにし、ただ、誰が来たかをチェックしていたという。
これらのことは、著者の類別では、「天皇主義」タイプでのみ捉えられてきた二・二六の青年将校たちに対する、より政治的リアリズムの視点を提供している。




昭和天皇(下) (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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ダワーや著者が歴史を政治的に利用していることはピーターウエッツラーが批判している。戦争責任なるものがあるとすれば負けた責任だろう。それは右派も認識しているではないか?、、、ウエッツラーは著者は70年代から日本の国史セミナーでマルクス主義系の日本人に影響されたのであろう指摘する。日本が育てたマルクスボーイが国外なら通用するだろうと出てきたわけだ、悪質である。




続日本紀〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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上巻は文武天皇初年から聖武天皇天平14年まで収録。
訳文は大変読みやすいです。
注は、大半が文中にかっこ書きすることで処理されており、それが出来ないものは巻末にまとめてあります。
成立と六国史についての簡単な解説、主要事項年表、四等官表の付録あり。

ものすごく良い本なのですが……白文でいいから原文もつけてくれ、というのは贅沢でしょうか……。
その一点でのみの減点です。
原文いらないよ、という方だったら星5つでおすすめできます。




続日本紀〈下〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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