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和書 508066 (272)



三国志の英傑 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

三国志演義を読んだ後、さらに人物について知りたいと思い本書を購入した。結果から言うとほとんどが曹操の話ばっかりで、かなり期待はずれ。曹操の話ばっかりするんだったらタイトルを変えろって言いたい。




参謀本部と陸軍大学校 (現代新書)
販売元: 講談社

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政治と軍事の分離から実現した「参謀本部」、黎明期から日露戦争までは良くても、統帥権の独立で政治と軍事の一体化にならず、政略と戦略が統一できなくなっていく悲劇を辿っていく書である。陸軍の基礎を築いた大村益次郎から、山県有朋と西郷従道の政府直轄軍建設、陸軍大学校にメッケル招聘、日清、日露、第一次大戦、日中戦争、太平洋戦争と絡ませながら、参謀本部の統帥組織と陸軍大学校の教育問題を記している。問題は、藩閥出身仲間が実力ある時代は政戦略の統一は可能だったが、大正から昭和は政治と軍事の間に実力者不在、欠陥ある組織のみとなったことだ。統帥組織は政治関与を拒否し、統一意思決定や戦争指導は出来ない。また参謀本部が一元化されていた軍令機能が、日清戦争の後には陸軍参謀本部と海軍軍令部に二分化してしまった。一方で陸大の教育は実戦的作戦指導に終始、大局的判断能力の開発が出来なかった。総合的な戦争指導能力が欠如した教育のまま、情勢の変化に応じた人材育成が出来ずに、日中戦争、太平洋戦争に突き進んでしまった。挙句に田中新一、服部卓四郎、辻政信、瀬島龍三などという参謀、牟田口などという軍人を出してしまった。ところで本書の評価が三ツ星は、文春文庫の「陸軍参謀ーエリート教育の功罪」三根生久大著を先に読んであまりに良かった為、相対評価で本書がかなり下がってしまった。戦史や組織や教育の説明以外に、具体的参謀名登場やその記述が多く欲しかったこと、また近時の日中戦争、太平洋戦争の記述が65ページ(全体258ページ)と少ないことが、残念に思った。




上海―疾走する近代都市 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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宗教改革の真実 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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読むことのできる人はほとんどいなかったそうです。
封建制度とキリスト教のもとそうなったみたいです。
だから教会が大切だったのかと思いました。
文字が読める人が増えたら改革もおきるはずだと思いました。




酒池肉林―中国の贅沢三昧 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 贅沢史なる面白そうなジャンルに惹かれて手に取りました。良い本だと思います。中国史を彩る、有名無名の人たちを通じて、贅沢の裏に潜む精神史を掘り起こして見ようとの試みは、新鮮でした。特に、張献忠の奢侈としての殺人、六朝貴族の薬漬け、蘇軾、唐寅の穏やかな贅沢は、初耳の話もあり、とても興味深く読むことが出来ました。

 それに「エントロピーの爆発」(むちゃくちゃな浪費)を伴う直截的な贅沢を楽しむ(または苦しむ?)段階から、徐々に真の悦びを求める贅沢への移行の過程が跡付けられると、なるほど中国史の流れが分かりやすく理解でき、著者の着眼点の巧みなことを思わずには居られません。まったくうまい切り口であると思います。

 しかし、切り口の新鮮さに比べると、どうもその扱っている具体例が平凡すぎるような気がします。始皇帝と煬帝をはじめ、世説新語の贅沢のエピソード、魏忠賢や西太后など、純粋に贅沢史の中に入れるべきか疑問を感じるものや普通の通史でもよく触れられる話が多くの紙幅を裂かれており、多分に物足りなさを感じてしまいます。僭越ながら、たとえば、本書の中でも少し触れられている乾隆帝の話などを加えてみればよかったのではないかと私などは思ってしまいます。金持ち、権力者は多かれ少なかれ奢侈に惹かれるもの、始皇帝や煬帝などはあまりに有名で、いかにも名前が売れているので入れました、という感じがするこのような選択は好きにはなれません。贅沢史という壮大な意図を新書という形にまとめるにはかなりの無理があり、その分、より内容は精査して欲しかった。
 批判が多くなってしまいました。ちなみに言っておくと、私は全体としては慧眼の試みだと思っているのですよ、それだけもうちょっと、と思うだけなのです。




聖徳太子の仏法 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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本の帯には、「太子とはどのような存在なのか?これが真相だ!」と書かれている。まさにその通りの内容だった。
聖徳太子といえば、旧々一万円札、17条の憲法、10人の訴えを同時に聞いた程度でおしまいだった。しかし日本に仏教がはいってきて、それが定着するために様々な物語があったことがわかった。(インドや中国とは異なる)現在の日本独自の仏教のルーツが読み取れる。
また17条の憲法の冒頭の「和を以ちて貴しとし、」の「和」を、これまで現代語で解釈して日本人らしいと思っていたが、この時代の「和」は自身より下の者に対して和らぎ打ちとけるという意味であることを知った。これも目から鱗。




昭和零年 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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昭和零年(=昭和元年の前年)生まれの人々は、戦前の軍国主義教育を受け、ちょうど二十歳で終戦を迎えました。彼らはどんな風に終戦という日本の大転換期を過ごしたのか。そのときどんなことを考え、どんな生き方を選択していったのか。この本は、戦後60年に当たり、著者の抱いたこの疑問に「昭和零年」の人々が答えた証言集です。
登場するのは、野中広務、橋田寿賀子、梅原猛、江崎玲於奈、岡田卓也など、戦後各界で活躍する「昭和零年」生まれの著名人30人です。
30人がそれぞれに語る「終戦」体験から、当時の日本の姿がくっきりと描き出されて来ると同時に、その語り口からは平和な社会になった喜び、新しい日本を作っていくという当時の彼らの非常なバイタリティを感じました。
彼らの目には、今の日本がどのように映っているのか。彼らは異口同音に、この現在の状況を昭和初期に似ていると感じ、平和や民主主義の危機を感じると言います。この日本を、再び戦争に突き進むスクエア・ワン(ふりだし)に戻さないために、戦後生まれの私たちは彼らの貴重な体験を忘れ去らないよう常に追体験していく必要を強く感じました。
そのためにも、価値のある本。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。




秦・始皇帝陵の謎 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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秦始皇帝の兵馬俑の話題、とくに発掘史をディープに読める本です。兵馬俑は映画にもなりましたし、兵馬俑そのもののカラー図録などは、すでに他で多く出版されています。観光旅行のチラシでも有名です。どのようにして発見され、どのようにして発掘されたのか? 原著発行年1993年現在までの発掘調査の結果どんなことがわかったのか? 岳南はジャーナリストなので、読者をひきつけるようにいろいろ工夫しているようです。墓室の未盗掘説はこのころからでてたようですね。

なかでも興味深いのが、第9章「問題と展望」で、「発掘技術の粗雑」「保存技術の未熟」「文物の盗掘と盗難」など中国考古学界の問題点が論じられています。定陵出土の萬暦時代の絹織物がぜんぶダメになったということははじめて知りました。また、第八章の銅車馬をめぐって農民と対立、解放軍まで巻き込む醜い騒ぎになった事情は現在の中国の一端を表しています。
訳文は読みやすくありがたいのですが、「監訳」となっていて「日中友好」という単語もあり、訳者による取捨選択があるような感じがします。




新書ヨーロッパ史 中世篇 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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前半部はローマ崩壊以降の中世諸侯の成り立ちの概要が地域ごとに書かれている。フランスやドイツなど現在に続く大国を中心に書かれやすい中世史だが、地域ごとというのは新鮮だ。小領主の成り立ちというのも専門書でもない限りほとんど触れられることがないテーマである。
後半は特論として中世に関する誰もが興味を持ちそうなことが、いくつかのテーマ(たとえば農村の生活や教皇の話など)に絞って書かれている。

後半部は読みやすさも普通で、ちゃんとわかりやすい。問題は前半部である。残念ながら「人にわかりやすく伝えよう」とは書かれてはおらず、言ってみれば「学者先生の独り言」である。話題が飛びがちのうえ、話し言葉の文体は文意をよけい掴みにくくしている。難解な専門用語はあまり使われていないが、当時の通称・俗称・俗語などが全く前置きも説明もなしに飛び出してくる(そしてそういう用語は歴史辞書で調べても載っていない)。そのうえ出来事が淡々と述べられている章が多く、なぜそういう出来事が起こったのかまで深く理解しようとするなら全く不十分な内容である。

地域領主の成り立ちというテーマはなかなか珍しいし、大まかな変遷だけなら掴めないこともないので、その点に関しては貴重な一冊だと思うが、まずは書店で手に取ってみて内容が掴めるか、後半の特論のテーマに興味が持てるかなどを確認した方がよい。




神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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神聖ローマ帝国。
ローマ帝国や東ローマ帝国のような強大な国家像を思わせる大層な国家名。私も一時期までは中世ヨーロッパを支配した大帝国を想像していたが、本書はそんな勘違いしている人でも読める入門書。

神聖ローマ帝国は教皇権力とイタリアを抜きにしては語れない。
強力な中央集権国家として台頭するフランスとは対象的な連合国家ドイツの代表として選出された王は教皇により戴冠を受けて皇帝となる。したがって、イタリアへの軍事進出と教皇との主導権争いが、この連合国家の歴史である。
フリードリヒ=バルバロッサ、フリードリヒ2世という強力な君主についてかたられるくだりは面白いが、逆に言えば強烈な個性に依存した連合国家の長という不安定さを証明している。
これら歴代の皇帝たちが、ドイツの集権化に傾注するのではなく、イタリア対策に没頭したことが、ドイツ、イタリアが集権国家として立ち遅れた遠因だるとするとこの連合国家の近代への影響は、計り知れない。

そういった欧州全体を巻き込む大きなうねりを神聖ローマ帝国を通じてみることができる。お勧めの一冊です。


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