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和書 508066 (273)



ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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確かに、この本に「ジャンヌ・ダルク」と銘打つのはあまりふさわしくないと思います。ジャンヌを真に扱っているのは4章と5章だけだからです。しかし、著者は最初に「地と柄」という概念を持ちだしています。ですから、まずジャンヌの生きた時代を大海原のように扱って、最後に孤島のようにジャンヌをポコッと浮き上がらせるのがねらいだったのでしょう。そして、地と柄はいつでも交代する関係にあるということをわれわれに教え込みます。正統なものが永遠に正統なのではなく、異端に転落することもある。そして、異端と正統を超越したパラ・エレジーなる存在もあるのだといっています。しかし、なんといっても私が一番びっくりしたのは、男の子を数百人も殺害したジル・ド・レとジャンヌが戦友だったとは! ジル・ド・レの裁判にあたった司教は、彼の自供を聴いて、そのあまりの酷さに後ろを向いてしまったくらいです。ジャンヌを失ったジル・ド・レは、心が狂乱するほどに、深く魂の奥に彼女を抱いていたのでしょうか。著者がいうように、彼にはジャンヌの喪失が、悪と性への深淵へ真っ逆さまに落ちていく契機となったのでしょうか。ジャンヌの超異端は中世のあらゆるものを巻き込むばかりではなく、この現在をも巻き込んで進んでいきます。 




ジンギス・カンの謎 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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スペイン巡礼史―「地の果ての聖地」を辿る (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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不思議なのはこの世界がいつ始まったかについて考えないといけないそうです。
そんなことよりごみ処理の問題を考えるべきかもしれません。




精神医学とナチズム―裁かれるユング、ハイデガー (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書の出版はアンチ・ユングの人たちを喜ばせ、ユング批判の文脈で実にしばしば引用されたものです。しかしロングセラーの多い現代新書にあって、かなり早々に絶版になりました。その事情は察するべくもないですが、不正確な記述に満ちた本書の内実を見ると絶版になって当然という気がします。
 ユングのナチスとの関係に関しては、フロイト派でユングに批判的な人たちの言説―すでにおおむね否定されている―に一面的に依拠した形跡が明らかに見いだされ、著者の資料批判力を疑問視させます。ユングがヴォータン神のイメージを通してナチス現象を解釈したことを「ナチス賛美」と受け取るなど、完全に文脈が見えていない誤読です。また人類に普遍的なものと想定される「集合的無意識」をことさらに民族的なものと強調するなど、ユングをある程度読み込んだ人ならまずありえないような誤解を犯しています。
 本書に目を開かれたとか、ユング批判の典拠として利用したい、という人は、少なくともユングサイドからの反論にも一通り目を通したうえで判断を下すことをお勧めしたいものです。





世界人名ものがたり―名前でみるヨーロッパ文化 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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とは言っても、書いてあることは、同著者のヨーロッパ人名語源事典と同じです。
分厚い方を読むのが億劫ならば、此方を読むのがベストでしょう。




世界史とヨーロッパ (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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本書は著者の前著『聖書 VS 世界史』の補遺である。現在行われている「世界史」にこびりついている「欧州中心主義」の残滓をランケ、マルクス、マックス・ヴェーバー等の歴史観を批判し、浮き彫りにするのが本書の狙いかと思われる。また前著で「普遍史」として紹介されたキリスト教的歴史観だけでは「欧州中心主義」の説明が不十分なため、重複する部分も多いが、メソポタミア的歴史観、ヘレニズム的歴史観が「世界史」に与えた影響が加えられている。私には、むしろ今の時代は「欧州中心主義」は相当後退し、米国、ロシア、中国、朝鮮、日本、インド、イスラーム圏等が「欧州中心主義」を換骨奪胎し、各々の「自己中心主義」を創作し、民族主義、国家主義、宗教主義を鼓舞しているのではないかと思う。そもそも今の欧州に往年の帝国主義時代ほどの力があるだろうか。むしろ残滓たる「自己中心主義」の世界的伝播こそ恐るべき弊害であり、十分に警戒すべきものであると思われる。




戦争を記憶する―広島・ホロコーストと現在 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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戦争という国家や民族のアイデンティティを左右する出来事については、これをどう記憶し(記憶させ)、ひとつの物語として紡いでいくのかが公私を問わず常に深刻な課題となる。さまざまな政治的・社会的条件のもとでそうした企てがどのようになされてきたかを本書は日米におけるヒロシマの捉え方などを通じて分析してゆく。映画や文学の作品解釈をもとりこんだ著者の分析は手堅く、説得力がある。とりわけ米国社会にとって第二次大戦の意味づけはもはや修正不可能であるほど決定的な──修正しようとすれば国家の思想的存立基盤を損ないかねないほどの──抜き差しならぬものであることを指摘した部分は読み応えがある。左右両派の思想的バイアスが掛かりがちなこういうテーマでありながら、政治的社会的背景を冷静に読み解こうとする著者の姿勢は好感がもてる。ただ、ホロコーストやヒロシマを主要なテーマとするなら、ドイツなど日米以外の当事国であった国々についての分析も必要ではなかったろうか。




戦争の日本近現代史―東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書は、明治初年から太平洋戦争に至るまでの、わが国が経験した幾つかの戦争を取り上げ、それら相互間の連関等にも注目しながら、「戦争に踏み出す瞬間を支える論理」とは何か、そしてその論理は如何にして形成されるに至ったかを考えるものです。その背景となる著者の問題意識は、戦争形態の変化をも視野に入れた上で責任の所在や再発防止を考えていくためには、個々の事例の研究だけでなく、人々が主体的に戦争に向き合うに至る思考過程や、歴史の流れの中での論理の変遷に注目する必要があるということのようです。
 こうした著者の意図がどの程度成功しているのか、門外漢の小生にはよく分かりませんが、自由民権運動における国防論的契機や、朝鮮独立と我が国の安全との連関に関する当時の相場観、第一次大戦後にも日本陸海軍において短期戦論が幅を利かせた背景、そして満州事変後の我が国世論における国際法的善悪二分論など、事実関係だけを追っていてはなかなか見えてきにくい点がビビッドに提示されていると思います。
 また、本書における柔らか味のある口語体の語り口は、お嫌いな方もおられるようですが、小生的にはたいへん読み易く感じられ、好感がもてました。




蘇州―水生都市の過去と現在 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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現在蘇州について、日本語で読める唯一の包括的書。
しかし内容は散漫な印象が拭えず、
近現代に関する記述はほとんどない。

また文章もやや粗く、読みにくい。
「~を参照されたい」「~に記述があるのでここでは説明しない」
といった意のフレーズが多く、
スムーズな理解を妨げている。
本来であればこういった細かいながらも

雰囲気が伝わるエピソードは少しは欲しいところ。

しかし冒頭に挙げた通り、蘇州の概観を掴むには必見。


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