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和書 508066 (276)



日光東照宮の謎 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 少し文章がまじめで硬いところがありますが、手軽に読むのには十分な本と思います。日光の近くに住んでいながら(と、言っても車で行くのですが・・・)しらないことがいろいろあり、ヘェ~と寒心することがあります。星が三なのは冒頭でも書いたように少し堅苦しいからです。ただ、たいした厚みのある本でもないのですぐに読み終えることができます。この本と一緒に日光東照宮の写真集とあわせて読めばより、東照宮についての理解が深まると思います。




日本書紀の読み方 (現代新書)
販売元: 講談社

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刊行直後に読み非常な不満足を感じた。改めて読み直す気もない。ただ今思うにかなり売れたと思われる三浦 佑之『口語訳古事記』に対抗して「記紀」とまとめて呼ばれる一方の「日本書紀」の重要さを強調すべく企画されたものかと思うようになった。
これはあくまでも「仮説」以下の「邪推」だが、この本の性格はかなり明快になると思う。
私は専門家ではないが、岩波大系本程度の「注解書」があればなんとかなるので「口語訳」は読んでいない。上記エディターレヴューは明白な誤りで真の「最古の史書」古事記は書記よりも遥かに規模も小さく読みやすい。

が、「書記」はやや変則的な「漢文体」(これには森博達氏の労作がある)で書かれていて、高校レヴェルでは原文の一部に触れる機会もないだろう。

が、この本の企画者は「記紀」の並存する意味・価値が決定的に解っていない。「記紀」は対象とする範囲に違いがあるが、多くは重複している。かつ共に7世紀以降律令国家として誕生した古代日本の「政治的文書」である。
が、ここが大事なのだが非常に多くの「違い」がある。かつ「書記」には本文として採用されたものの他、ひどく多数の「異伝」が記録されている。
有名な津田左右吉の記紀研究もこうした一見明白な「矛盾」の徹底的な本文批評が基礎になっている。

敗戦で政治的制約から解放された「古代史学」はこれらを継承発展させつつ、世界レヴェルでの民俗研究や考古学と連携して「日本の古代」を解明してきた。
重ねて言うが、「記紀」は特にその記述の一致と共に「差異」故に近代古代史の基礎たりえたのだ。が、本書の編者の遠山氏は本書を見る限りこうした理解が無残なまでに欠落している。

読者には中公文庫で復刊されたシリーズの井上氏の「第1巻」をあえてお勧めする。40年前に「記紀」研究は既にここまで成熟している!




日本の“地霊”(ゲニウス・ロキ) (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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日本史の考え方 河合塾イシカワの東大合格講座!
販売元: 講談社

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●日本史の参考書や教科書の行間を著者の見識で大量に補足したような感じです。全時代・全分野ではなく勃興期から律令制が成熟するまでの天皇制と明治維新から内閣が登場するまでの天皇制に関する解説です。●受験科目等(大学入試に限ります。)で一通り日本史を学んだ人はこの本を骨の髄まで理解できますが教養を高めるつもりで初心者が手にとっても人名と術語の洪水で溺れてしまいます。索引や注解等用語説明は一切ありませんので覚悟してください。●世界史を選択している方も冊封体制がローカルな政情にどう影響していたのかが分かります。また日本の受容の仕方が近隣には見られない稀な方法・解釈ですので興味深いです。●河合塾〜と銘打つ割に図表地図が少ないです。せめて教科書+αくらいの量は掲載して欲しいです。●前後関係がかなり錯綜しています。時系列ではないのでせめてもうちょっと順番どおりにして欲しいです。●日本史を扱うとどうしても原文の史料を多数掲載することになりますがこの本は著者の解説中心で足踏みせずに読みきれました。数点掲載されていましたが著者が意訳しています。●自分自身の解釈や倫理観を押し付けることは徹底的に回避しています。私は結構主観的な記述や〜史観が好きなのでちょっと物足りなかったです。●面白エピソードやミステリーの探求は期待しないでください。教科書に載せていい明らかな史実によって日本史の本質を浮かび上がらせる本ですから。有名でかつ不可思議な出来事にも言及されていますが突っ込んだ解釈や解説は一切ありません。せめて著者以外の説を紹介することくらいは施して欲しかったです。●試験への即効性はあまりないです。過去問題集とは違いますのでその辺よく注意してください。東大の問題を肴に論をぶつような本とは違います。私観東大入試論や東大論を伺うことは出来ません。




女帝の古代史 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 この著は、最近、次々に刊行されている「古代の女帝論」としては、出色の作品だ。
 日本の双系制(この本では又方という表現が採用されている)を踏まえ、中国からの律令制と日本の古代からの基層との両立と変遷関係を各女帝のそれぞれの性格を通して、実に説得的に描いている。
 女帝の存在を政治史的な視点だけではなく、社会史的な観点、国際関係の変化を含めた幅広い視野から論じているからである。
 井上光貞の読み直しの必要性については、ジャーナリストの中野正志著『女性天皇論』で述べているが、専門家ではないため、ややジェンダー論に傾きすぎ、説得力に欠けている面が感じられた。だが、この著書は、中野著の欠点を見事に補強している。各女帝のまちまちな性格についても、著者の推論はあるにはしても、史料に忠実だから専門家もとりあえずは反論できまい。
 近著の瀧浪貞子著の『女性天皇』のお粗末さ比べると、著者の視野の広さは群を抜いている。私は、井上『古代の女帝』以来の女帝論を読み続けてきたが、この著書の主張はまずは当分、ひからびることはないだろう。
 余分なことだが、水谷千秋や著者のような有能かつ公正な学者を非常勤講師のままに放置している歴史学界のお粗末さには、私もその一員ではあるが、義憤すら感じた。視野の広い学者ほど、うとんじられるのが、歴史学界の体質のように思われる。 
 ぜひ、「女帝=中継ぎ論」を批判した中野著の『女性天皇論』の補強史料として読んで欲しい。
 著者が述べているわけではないが、中身は古代史学者による学界批判の快著ともいえる。帯にある「画期的論考」も決して誇張とはいえない。文章も読みやすい。




女人政治の中世―北条政子と日野富子 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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信長と天皇―中世的権威に挑む覇王 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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白村江―古代東アジア大戦の謎 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 唐・新羅・高句麗・百済・日本が入り乱れて権謀術数を尽くし、さらにそれぞれの国の内部でも権力争いが耐えない。一旦新羅・唐の連合軍に滅ぼされた百済は再起を期すが、再起の立役者の将軍の福信は百済王に切られてしまう。そして白村江の戦いになる。戦力的には日本軍のほうが優勢だったのに、戦術のまずさから唐に敗れる。ドラマチックな展開に、もっと関連する書籍を読みたいと思った。
 任那に日本府があったと昔は習ったが、著者はそれを否定しているのも新鮮だった。
 難を言えば、著者の文章はやや思い込みが過ぎる。日本書紀と唐書を比較検討して、事実は事実、推測は推測と淡々と書いたほうが訴求力は強かったと思う。




ハプスブルク家 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書は1990年に初版が出て既にロングセラーとなっている名著であるが、私は本書を読む直前に2008年8月に出た中野京子の「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」を読んでいた。順序的には逆であるが、私は中野の絵画を使ったこの名家の栄枯盛衰物語をとても楽しく読んだ反面、もっと詳しく知りたいと思い、本書を読むに至った次第である。
 
中野のものは絵画の解説を中心におくため、細かな歴史的背景は省略されているが、概略をこれで把握しておいたので、本書にはとても素直に入り込むことができた。

本書は、ハプスブルクの稀有な人物のうち、”最後の騎士”と謳われたマクシミリアン一世、スペイン系とオーストリア系のハプスブルク家により文字通り”太陽の没することなき大帝国”を樹立したカール五世、オーストリアの”命の母”マリア・テレジア女帝、そして”ラスト・エンペラー”フランツ・ヨーゼフの4人を中心に約7世紀にも及ぶ王朝絵巻を描いている。

同じハプスブルク家を描写するにしても、書き手によってここまで印象が違ものかと思うほど、中野と江村では書き振りが違っている。これを比較しつつ読むのも面白い。中野はマリー大好き人間なのだが、江村はむしろ彼女のおっかさん、”命の母”マリア・テレジアにぞっこんのようだ。オーストリア継承戦争と続く7年戦争での列強に対しての支援要請等の獅子奮迅振り、国内改革業務の大胆さ、さらにその人となりに加えて母としての女帝ぶりまで、延々とこれでもかこれでもかと書いている、やれやれ、やれやれ、マザコン、マザコン・・・・・。

とはいえ、本書はアマチュア歴史ファンにとって、ハプスブルク家の概略を知るためには極めて読みやすい好著であると思う。
しかし、しつこいようだが、これから読むなら、まず中野の前著を読んでからのほうがよりわかりやすいとは思う。中野の冒頭の系図は、オーストリア系とスペイン系を明確にしていることもあって、なかなか良く出来ているのだ。

 






ハプスブルグ家の宮殿 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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シェーンブルク宮殿を観光する人のガイドブックとして書かれたようですが、
西洋史を学ぶ初学者にも良い本だと思います。
他の本ではイメージしづらかった時代の流れや空気感などが、
この本ではすんなり入ってきました。
歴代皇帝の手柄や武勇談よりも、良くも悪くも
その人間性に焦点を当てて書かれているせいだと思います。

私は、この時代はフランスあるいは神聖ローマ帝国を中心に
考えるものだと思い込んでいましたが、
「国家」ではなく「ハプスブルク家」から眺めると
こんなの見通しがいいものかと驚きました。

難しい言葉やくどい表現はないので、
あっという間に読めてしまうのも魅力です。


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