和書 508066 (313)
ゴッホ「医師ガシェの肖像」の流転 (文春文庫)
販売元： 文藝春秋
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ゴッホといえば、安田火災が最高額で落札した『ひまわり』が有名だが、この本の主人公『医師ガシェの肖像』も傑作中の傑作。
いま、この名画はいま行方不明とされているが、１９９０年に絵画の落札価格としては史上最高の８，２５０万ドルで日本人が落札したことで知られている。。
この絵がゴッホの手を離れてから２度の世界大戦を経てオークションに出品されるまでの興味深いストーリーだ。バブル経済のなかで狂奔の末に世界中の嘲笑をかったスキャンダラスな面ではなく、ヨーロッパという世界有数の歴史と文化を誇る世界で翻弄されつづけてきた１枚の絵をめぐる稀有な物語が堪能できる。
ある人は生活が困窮して手放し、ある人は趣味のために手に入れた。時代が、世紀が移り変わるたびに評価が高まっていったゴッホの傑作と、周囲にうごめく人々の思惑。１枚の絵を発端に、激動の時代背景をも浮き彫りにする１冊。知的好奇心のある人なら必読！
ゴッホから世紀末へ―ヨーロッパ近代美術の旅 (小学館ライブラリー)
販売元： 小学館
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御殿女中―鳶魚江戸文庫〈17〉 (中公文庫)
販売元： 中央公論社
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吉屋信子「徳川の夫人たち」などの江戸城大奥文学の著者なら誰もが必ず目を通した「大奥」の実態を知るための名著です。五つの章から構成され、①「御殿女中の研究」－１３代将軍徳川家定の御台所天璋院に仕えた御中臈、村山ませ子（大奥勤務中は「おませ」）さんに明治の後年にインタビューした御殿女中の生活、②「御殿女中の髪飾・服装」－同じく村山ませ子さんの証言による御殿女中の髪型・服装、③「母の御本丸の物語」－①②の村山ませ子さんのような上級女中ではない「呉服の間」勤めの中級女中の証言、④「文政奇談夢物語」－「奥方の儀、何事によらず、外様へ申すまじき事」という大奥御法度の禁を破り、書物として残された１１代将軍家斉の大奥で起きた殺人事件などの怪奇談集、⑤「副書条条」－その他の雑記、という構成で歴史書としても価値のある書物です。難を言えば昭和５年刊の本書は漢籍や古文の知識が無いと文章・言葉が難しいのですが、事実を淡々と述べる途中に何回も人間ドラマが語られ、粉飾の無い、御殿女中という時代の生んだ職業を余すところ無く語ってくれます。一見華美に見える高級女中達も、実は家名はあるが金の無い武家の子女が家のため、家族のために奉公に出る、花嫁修行で金持ちの商家から奉公に出る中下級女中達とは違っていた、という記述は涙を誘います。
関西・フジテレビ系列では昭和４３・５８年、平成１５年と３回「大奥」が制作され、平成１６年にも「大奥第一章」が高視聴率を得ましたが、ファンには是非一度読んでいただきたいと思います。これを読破された後は、同じシリーズの三田村鳶魚著「御家騒動」「公方様の話」、そして平成１３年刊「江戸奥女中物語」（畑尚子著）を読めば、もうあなたは立派な「大奥通」に！
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誤伝の日本史―歴史常識50の真相を探る (舵輪ブックス)
販売元： 日本文芸社
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誤読だらけの邪馬台国―中国人が記紀と倭人伝を読めば… (ジアス・ブックス)
販売元： 久保書店
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戦後教科書から消された人々〈2〉 (Goma books)
販売元： ごま書房
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日本史通なら知っている「幕末」ものしり話 (Goma books)
販売元： ごま書房
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前田秀幸の合格日本史頻出史料230 (ゴマブックス)
販売元： ごま書房
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前田秀幸の図解で覚える合格日本史―近・現代の出題予想ポイント120を実戦解説 (ゴマブックス)
販売元： ごま書房
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娯楽の江戸 江戸の食生活―鳶魚江戸文庫〈5〉 (中公文庫)
販売元： 中央公論社
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江戸学はこの著者抜きでは語れません。文章は一見飄々として独特で慣れるまで時間がかかるのですが、量を読むほど江戸の空気感がつたわってくるようです。江戸時代の小説などを書くひとには大変参考になるでしょう。
ただ、中公文庫の文字組みは読みにくい！へんにポイントが大きく、文字がちらついて見えます。（高齢者の方への配慮なのかもしれませんが）