戻る

前ページ   次ページ

和書 508066 (362)



夜明けあと (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

作者が、自身の祖父や父のルーツを辿るうちに集まった
「明治」という時代の情報を、作者独特のやり方で
「整理整頓した」と言える一冊。
短いセンテンスで、時系列に並べられているので、
読み飛ばすのにちょうどいい。

しかし、1度読み飛ばしていったあと、
自分なりに「○年に起こった事件が○年にこうなってて」と
検証しながら読みたくなる。
さらに、忘れた頃に、もう一度通しで読みたくなる。
それの繰り返しだ。

そうして、何度も読み返すことになっている本。




黄泉(よみ)の王(おおきみ)―私見・高松塚 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 哲学会で著名な梅原氏が考古学や歴史家としては素人の著者が
「高松塚古墳の被葬者は誰であるのか」と推理していくのは学者が
書いた報告書よりはるかにおもしろい。著者の推理は、私の推理と
も違うし、多少強引なところもある。梅原氏勢いづく若かりし頃の
私見から30年以上経て美しい壁画は、被葬者が特定できないまま、
崩れていく。ここらで、梅原氏の見解が陳腐化するような、
決定的な答えを歴史学者が見出してくれることを期待したい。
考古学会に風穴を開けた1冊として評価したい。

PS 天武の皇子達の状況をある程度、把握して読まないとわかりに
くいかもしれない。
それには初心者には天上の虹―持統天皇物語 (1) (講談社漫画文庫)
から天上の虹 20―持統天皇物語 (20) (講談社コミックスキス)がお薦めです。




ヨーロッパものしり紀行 城と中世都市編 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

先史時代の砦から優雅な城館へと変遷を遂げた城。
その移りゆく姿を通して、
ヨーロッパの歴史を俯瞰することができる。
特に興味深かったのは、かつて城塞があった場所は
その地名に名残があるということ。
地図を見ながら机上の旅に出かける楽しさもあると思う。
この本を読んでから出かけると
団体旅行の観光も断然意義深いものとなるだろう。
惜しむらくは、「城館ホテルに泊まる」の項が尻すぼみで残念。
(紙面の都合だろうが)
是非、他の「ヨーロッパものしり紀行」シリーズと併せて
読んでいただきたい。





ヨーロッパものしり紀行 神話・キリスト教編 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 紅山氏の『ヨーロッパものしり紀行』の第一冊。『ヨーロッパが面白い』(トラベルジャーナル,1991年)をばらして文庫化したもの。
 著者は海外旅行の同行講師を務めた人物で、驚くほど博識。ヨーロッパの暮らし、文化、歴史などに精通している。それをわかりやすくまとめてくれたのが本書。ギリシャ・ローマ神話とキリスト教について、様々な角度から切り込んでいる。どれもいちいち「なるほど」と思わされ、勉強になった。
 単なる雑学本であるのみならず、読み物としてもなかなかの出来。




ヨーロッパものしり紀行―くらしとグルメ編 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 紅山氏の『ものしり紀行』シリーズの1冊。
 本書は、『ヨーロッパが面白い』(上・下巻,トラベルジャーナル,1991年)を再構成・4分冊で文庫化したもの。
 著者は海外旅行の同行講師を務めた人物で、驚くほど博識。ヨーロッパの暮らし、文化、歴史などに精通している。それをわかりやすくまとめてくれたのが本書。
 「くらしとグルメ」編と銘打たれているように、オリーブ、チーズ、ワイン、水道、温泉、ジプシーなどが紹介されている。しかし、これがただの紹介ではない。歴史、民俗、社会構造などから説き起こし、どうしてこの地域でこういう食べ物がつくられているのか、この土地のこの風習は何に起源があるのか、といったことを、実に面白く語ってくれるのである。知識の深さ、ヨーロッパ文化への理解。並の人ではないと感じた。
 ヨーロッパ旅行の前に読んでおくと、旅がはるかに面白くなるだろう。また、読み物としても非常に上質。




ヨーロッパものしり紀行―建築・美術工芸編 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ドイツに住んで6年。欧州を旅する機会は多い。美しい教会などの建築物でも、知識がなくてはどれも同じに見えてくる。そういう時に手に入れた。建築史は読みづらくなりがちなトピックであるが、旅行ガイドを長く務めた著者の知識を、旅行者が知りたがる内容に絞って効率的にまとめられている。読みやすくおもしろくためになる。間違いのない一冊。




陸軍中野学校 終戦秘史 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 ルバング島での小野田さんの発見は、当時の日本人に衝撃を与えた。
 戦争が終わったことはおそらく知っていただろうに、投降せず、戦い続けた「日本人」に、「誇り」を感じた人と、「軍国主義」の恐ろしさを感じた人がいたかもしれない。
 問題は、これをきに日本のスパイ学校であるかのように陸軍中野学校が取り上げられ、特殊機関のように過大な論評をされたことであった。

 本書では、そのような問題に正面から取り組んでくれていないと感じた。小野田さん便乗本ではないが、もう少し、幅広い視点での論評をしてほしかった。

  昭和天皇誕生日に




流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

関東軍の策略により、満州国皇帝の弟と政略結婚した浩さんの波乱万丈の半生が
綴られた自伝。平和な世の中に平々凡々と暮らしているわが身には計り知れない
辛酸を舐めてきた浩さんから発せられる言葉は、どんな小説の主人公よりも
重い響きを持つように感じた。

家族や友人もいない全くの異郷の地、満州に渡った彼女の心細さはいかほどだっただろう。
そして、戦後の逃避行の日々、夫の安否不詳、収容所送り、最愛の長女の死、
長い月日を経てようやくめぐってきた夫との再会の果てに待っていた文革の嵐。

この自伝を読んでいると、日中二つの国家の狭間で翻弄され続けた中国の残留孤児を
扱った山崎豊子氏の小説『大地の子』を思い出す。
浩さんも日本人であり、傀儡皇帝の弟妃であるために中国で大変な逆風と迫害に
耐えてこられたのだが、もっと貧しい身分の日本人孤児のたどった運命はさらに悲惨
なものだった。

戦後まもない中国は、日本人にとっては大変苦しい逆風・迫害の時代だった。
しかし、浩さんの自伝にも出てくるように、少数派でも、なかには日本人に救いの手
を差し伸べたり、国籍にとらわれず一人の人間として扱ってくれる中国人たちも
いたということは特筆すべきことかもしれない。

また、満州国宮廷での生活の様子や当時の日中相互の権力関係に興味が
おありの方は、最後の皇帝「溥儀」や后の自伝なども合わせて読むと、その
当時の時代背景がもっと際立って、見えてくるのではないかと思う。




歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






歴史と視点―私の雑記帖 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

司馬遼太郎の文章だから、自然に入っていけるでしょう。夏休みに入ってぼんやり時間の合間にぱらぱらと読むのが楽しい。でも、内容は、さすが博覧強記の著者の「雑記帖」。歴史のこぼれ話がいっぱい入っていて楽しい。時代も現代から中世まで幅広い。最初のほうは、自身の戦争体験も照らして、日本帝国軍隊の不可思議さと悲惨さを描く。自国の過去を告発するのではなく、もっと人間的な視点で真剣に書いているだけに、いろいろ胸を打つ。ここ数年で外資の比率が高くなり、日本社会も大いに変わったが、つい先ごろまでは帝国陸軍並の思考はあったような気がして、とても他人事ではないと思う。お勧めは「黒鍬者」で、麻布中学高校の創始者江原素六の話が面白かった。でも著者は関西人だけに、やはり意識としては遠いのか、麻布の話が後半やっと顔を出し、変な終わり方をしている。ほかは、「見廻組」が面白く、著者は余り好きではないようだが、私は、この作品を読んで、仕事人としては、見廻組は、新撰組より確かでインパクトのある仕事をしているような気がした。「豊後の尼御前」は初耳の話で、びっくりしたし、面白かった。なにか中世ヨーロッパ的な感じさえして、戦国時代の知らない面が出ていて楽しかった。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ