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和書 508066 (387)



世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)
販売元: PHP研究所

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黄河文明にまで触れている本書に満州事変が登場するのは、全10章のうちの第8章で、まさに「『世界史のなかの』満洲帝国」と言うタイトル通りの内容である。そうした長いスパンで、「中国人とはだれか」や「中国の成立はいつか」についても明確にしながら、満州を捉えようとしている。

「中国固有の領土である満州と言う地域を日本が侵略し、満州帝国と言う傀儡国家を樹立した」と言う歴史認識は、あまりに短絡的で近視眼過ぎることが本書を読むとわかるだろう(満州建国を正当化出来ると言う意味ではない)。少なくとも、単なる中国の一地方の歴史としてだけ捉えるような問題ではないことは確認出来るはずである。

さらに多くの人の検証を得ながら、「世界史のなかの満洲帝国」が明らかになっていくことを望む。




世界史の流れ―ヨーロッパの近・現代を考える (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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ランケが歴史の流れをどのようにとらえているか、「進歩」と「指導的概念」についてどのように考えるかというランケの歴史哲学が序説で述べられる。

その歴史哲学に基づくローマ時代からフランス革命までの歴史叙述を読むことによって、歴史を書く行為は客観的な行為に思えて実は一つの哲学に基づいてなされる行為なのだということに気づく。

ランケのように一つ一つの時代に意味づけをしながら世界史を概観してみると、世界史を学ぶことは資料を読むだけの無味乾燥なものではなく、知性を働かせる興味深い営みなのだと実感できるだろう。




関ケ原合戦―戦国のいちばん長い日 (中公新書 (642))
販売元: 中央公論新社

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関ヶ原合戦 秘められた真相 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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赤十字とアンリ・デュナン―戦争とヒューマニティの相剋 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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責任 ラバウルの将軍今村均 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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我が尊敬する帝国陸軍大将の今村均伝としては、ご本人の回顧録の他には土門周平氏、秋永芳郎氏、日下公人氏、そして角田房子氏が書いているが、私は角田房子氏の本書が最も好きである。(今回は敢えて古い1987年7月新潮文庫版を読んだので、本来は本書ちくま文庫版にはレビューを書かないのが私の流儀だが、本書だけは特別に投稿した。)本書の特徴は、終戦のラバウル、バタビア、マヌス、そして世田谷区豪徳寺の戦後23年の今村将軍の生き方が特に丁寧に詳述されていること、先妻銀子と後妻久子のことを詳しく触れていること、著者ご自身が今村将軍と縁ある多くの方々との面談内容を記していること、著者ご自身が今村将軍の足跡を追って現地を訪れ記述していること、これらは本書今村均伝を更に内容豊かなものにしてくれた。私が何故に今村将軍を尊敬するか。やはり真のリーダーとして完璧な人物で、圧迫・圧政が当たり前の日本軍南方施政の中で理想的な軍政を行なった唯一の司令官であること、将兵の命を粗末にせず自給自足体制を確立し、10万の兵を無事に帰国させたこと、戦後の部下が収容されるマヌス島への移送嘆願、釈放後も遺族・部下の為に日本国中奔走する元大将の姿、これらは他の陸軍幹部にはいない。陸士19期は元々幼年学校出は採用せず、一般の中学出身者であるところがいい。陸大で首席であった今村将軍を含めて陸士19期は5名の大将を輩出したことでも有名であるが、人間として最も円熟したのも今村大将である。今村均回顧録、続・今村均回顧録と共に本書は何回でも読み直したい1冊である。




世俗宗教としてのナチズム (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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第二次世界大戦を引き起こしたドイツのナチズムとは何であったのか。本書はナチズムをマタイの黙示録にも触発された終末観をももつ世俗宗教として理解知ることを提案している。このナチズムがワイマール共和国崩壊の混乱の中で急速に力を得たという経済・社会的要因はよく言われていることであるが、さらに神秘主義に対するドイツ国民の歴史的性格、特にバイエルンを中心とする南ドイツの性格が、ナチズムを育んだのではないかと著者は言っているようである。ナチズムの理解に新しい側面を提供する書。




切腹論考 (八切意外史)
販売元: 作品社

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瀬戸内水軍散歩24コース
販売元: 山川出版社

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瀬戸内海の発見―意味の風景から視覚の風景へ (中公新書)
販売元: 中央公論新社

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 本書は農学博士の学位論文「瀬戸内海の近代的風景の発見と定着ー風景間の変遷過程に関する研究ー」に基づいて書かれたものである。文学の風景描写を造園学者が分析する視点が新鮮に感じられる。
 
 日本人の眼に映る風景は大きく変化した。見る物自体ではなく、それをどう認識するかが変化したのである。伝統的風景観から近代的風景観への移行である。前者は歌枕の地や故事・伝説に由来する名所旧跡等であった。後者は欧米人の客観的で科学的な視線の影響で、自然景や人文景といった近代的風景として見るようになった。田山花袋は前者〈厳島〉より後者〈瀬戸内海〉を賞賛している。意味の風景より視覚の風景として「瀬戸内海の発見」である。瀬戸内海国立公園の多島海景強調している。
「自然景から人文景まで多様な風景を見いだせる。瀬戸内海は風景の重層性において比類ない。
 本書はこのような瀬戸内海について【風景間の変遷による風景の変貌】を論じて、充実した瀬戸内海景論に仕上がっている。

 


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