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和書 508080 (154)



昭和陸軍の研究 下 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 太平洋戦争について言うのであれば、米内〜山本〜井上の反戦論が海軍にあった事は、周知のことであり、それとの比較で言うと、中国への進出に始まる太平洋戦争への道は、全て(とは言わないまでも大部分が)「陸軍」によって始められたことである。
 ということは、「昭和」の戦争は、「陸軍」による戦争という一応の架設が建つのであり、その陸軍を研究しなければ、なぜに日本が徹底的に焼き尽くされるような無謀な戦争に突き進んだかは理解できない。
 「昭和」研究の第一人者である著者は、膨大な資料と何百人へのインタビューを通じて、「陸軍」の組織論、派閥論、それに伴う人間関係などから説き起こしてどうして「意思決定」がされていったのかを極めて詳細に論じている。
 ここで、感じることは、「独裁者」のような存在がいたわけではないこと、強烈なリーダーシップを発揮する人間がいたというわけではなく、序列や、責任回避が重なって、「何とはなしに」意思決定されていたと思われる部分が描かれていることである。
 ここは、現在の日本の官僚社会、会社組織でもありうることであり、同じような過ちが起こりうることを示唆している。傾聴に値する本である。





新ルポ・精神病棟 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 もう20年以上前に出版された本。この有名なルポをようやく実際に読むことができた。

 本書の前半を割いた「宇都宮病院事件」。概要は知っていたが、数々の患者証言には寒気を覚えるばかり。「刑務所以下」だというのだから、そのむごたらしい患者の扱いは、正常な人間のなせることではない。病院スタッフの方がむしろ精神を病んでいるように思えた。後半は、「良心的」精神病院のさまざまな試みを紹介。広範な取材を重ねており、内容が充実している。
 本書発刊より20年以上経た現在、宇都宮病院はもちろん、他の精神病院も、運営、看護体制等は当時とかなり変わっていることだろう。医療費等経済的な背景や精神科治療の進歩なども、病院のあり方を大きく変えていることだと思うが、考えてみれば、私は現在の精神病院の実態について、ほとんど知らない。病院間にどれほどの違いがあるのか? 入院期間は?  
 病院の実態が知られていないということは、つまり、精神病院自体が、相変わらず社会に対して閉鎖的存在だということなのだろう。

 本書は過去のものとして読むべき本だが、精神医療がどのような道をたどってきたかを知る上では、一読の意義があると思う。




シーザーの晩餐―西洋古代飲食綺譚 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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かなりリサーチが成されていて、知識欲は超満足。
しかし、どうも引っかかって読みにくい文章である。
言葉、文章の味というか構成がいまいち。
文学的(情緒的)解釈はいただけない。
所々稚拙(?)な翻訳箇所などがあって、なんだか一貫性が無いような気がする。
他の訳文が引用されているものは、それほど違和感を感じないのだが…




清潔はビョーキだ (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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「笑うカイチュウ」で初めて著者に接して以来、寄生虫学者としての学問的情熱とユーモア心をわきまえた文章力を併せ持った珍しい学者だと注目していた。本書は、近年の行き過ぎた日本人の清潔志向に対する警鐘として傾聴に値する。

著者の愛する回虫は近年激減した。それだけで済めば良かったのだが、回虫の減少に反比例するように、アトピー性皮膚炎やその他アレルギー性感性症が増えているそうである。そう言われてみれば、私が小学生の頃はマッチ箱を用いたギョウチュウ検査を行なっていた。身体の中にギョウチュウを飼っている子供も珍しくなかったのである。しかし、その頃は花粉症などは存在しなかった。現在の花粉症の原因は政府の杉の植林計画の失敗とも言われているが、やはり人体の抵抗力にも関係があるのだろう。昔は身体の中に回虫を飼っていたので、それとの"つきあい"を通して、多くの感染症にもうまく対応していたのではないか。今は身体が"箱入り娘"状態になっているのである。著者は幼い頃に感染した方が良い病気を挙げている。これによって免疫を付ける事が大切である事を訴えているのである。

著者に反対する論もあるようだが、私は賛成である。何事も行き過ぎは危険である。清潔志向も程々にと言う著者の論は貴重だと思う。




零歳の記録―パパは小児科医 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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続 食べ物さん、ありがとう―日本人の栄養学講座 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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栄養バランスは、とても大事です。
私が栄養に興味を持ったのはダイエットがきっかけです。
それまでは、肉や油料理を好んで食べたり、砂糖入りの炭酸飲料ばかり飲んでいました。
しかも、スナック菓子は食べるし、ビール・焼酎・日本酒などお酒は飲むしで、好きなものしか口にしない食生活。
そんな訳で、徐々に太ってしまい、健康にも問題が出て来たのでダイエットをする事にしました。
最初は栄養バランスを考えず、ただ野菜を食べて、有酸素運動をする毎日。
その甲斐あり、痩せたのですが、ある体重に達した時、急に体力がダウンしてしまいました。
まだまだ痩せたいのに、鏡には生彩を無くし年寄りのような自分が写っていたのです。
その姿に愕然となり、健康的に痩せなければ駄目じゃないかと深く反省し、3キロほど体重を戻して、それから栄養の勉強を始めました。
今は忘れ去られた昔ながらの日本の食卓。
それこそが理想の食事なのだと、あらためて認識させられました。
すでに、理想体重になって三年が経ち、リバウンドもしていない私ですが、この本を参考に、これからも栄養の勉強に励み、健康に留意したいと思います。





続々 食べ物さん、ありがとう (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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このシリーズの最終です。川島先生が亡くなったので この後はありません。できれば3冊読んでみてください。 サトウサンペイさんのイラストもおもしろく、小学生でも おもしろく栄養のことについて学べます。子育て中の方、 最近疲れ気味のあなた、青春まっさかりのキミ、みんな これを読んで 体の中からキレイになりましょう。 




食べ物さん、ありがとう (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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人間だもの、これを読め!
万人にすすめる、食べ物の本です。
ほんとは栄養学らしいですが、そんな堅苦しさは感じません!
漫画感覚で、大切な知識が頭に入ります♪
いんちきカワイイ絵もすてきです★




タンポポ・ハウスのできるまで (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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建築の本を色々読んでしますが、建築家の芸術家臭に違和感を感じています。

見てくれって、そんなに大事なものなのでしょうか?
世の中を見回すと、美容や化粧、装飾的な服や雑貨などがあふれています。多分、多くの人は「大事」ということなんでしょう。

わが国が、伝統や良俗を捨てて金儲けに走った反動であるのは理解できます。マスプロダクツ(直線的、ツルピカ的)、規格化・画一化拒否は、見てくれにアイデンティティーを求める人にとって、生理的欲求なのでしょう。

でも、著者が好きというふさふさと毛の生えたような建築は、RCやエアコン・文明の利器を覆い隠す(化粧する)ためであるのならば、金持ちの道楽としか言えないと思う。
RCに「自然(太古)」という化粧をほどこしたこの家は、いったい幾らのお金、どれほどの資源を使ったのだろう?

機械や楽器、生き物が、機能最優先でつくらられているのに自ずと美しいということを考えると、人為的化粧(人為的美の創造)はむなしいと思います。




大興安嶺探検 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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手にとって何ページか見て頂ければわかるが、古い著作の割に口語で書かれているので、敷居は低いことを最初に申し上げたい。そして読み進める内に驚かされるのは、当時の大学生の学識・取り組み・観察眼のレベルの高さ!いままでは「探検記=外国人著作」と知らず知らずのうちに思っていたならば、この作品で認識が変るはずです。その理由は、著作者らが外来の探検記を意識してか、極力 平易かつ奢りが無い良く練られた言葉を使い、人間と探検による発見とその喜びを率直に表現していることも、非常に大きい。あと、戦前の社会の雰囲気が醸し出されているのも楽しい。


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