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和書 508080 (222)



カラー版 ハッブル望遠鏡の宇宙遺産 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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「ハッブル望遠鏡」シリーズ第三作。初の打上げから10年を経て、増々鮮明になった画像には驚くばかり。シリーズを通しての野本氏の宇宙への情熱にも打たれる。

「神秘的な美しさ」とか「まるで宝石のよう」とか言うと陳腐な形容のようだが、もうそれ以上の言葉は浮かばずタメ息が出るばかり。冒頭に出て来る「猫の目」星雲は言い得て妙。本書では銀河と銀河が衝突して出来た渦巻銀河の画像が多い。ケンタウルスの渦巻銀河は台風の眼の様。しし座の渦巻運河はクラゲの様。りょうけん座の渦巻運河は人体内部の様。この他、環状銀河の代表として、中央に黄色い星を持つへび座のリング銀河。大マゼラン雲の壮麗さ(特に「幽霊の頭」は圧巻)。橙のアメーバを思わせるうさぎ座の惑星状星雲。極彩色の蟻が衝突しているように見える「アリ」星雲。真珠を散りばめたような球状星団オメガ。「ステファンの五つ子」と呼ばれるペガスス座の小銀河団。広い視野で映し出すためHDF(Hubble Deep Field)と呼ばれる手法で撮られた煌く無数の星の競演。イチゴのような"いて座"のハッブルX。イワシが二匹並んだような"いて座"の原始惑星状星雲「ゴメツのハンバーガー」。卵に串が刺さったような白鳥座の「エッグ星雲」。まさに真珠のネックレスにしか見えない超新星1987A。切りがない。

野本氏の科学的な解説にも係らず、この美しさと多様性は天の配剤としか思えない。本書では太陽系の惑星の画像も載せている。地球の兄弟星、火星の姿が地図付きで詳細に説明される。木星のオーロラの像も神秘的。土星も複数の画像で丹念に説明される。海王星の像も珍しい。

著者はNASAの計画変更で、ハッブル打上げ中止を心配しているが、幸いな事に計画は続くようである。これからも我々に夢とロマンを与え続けて欲しい。




カラー版 細胞紳士録 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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近年科学の進歩目覚しく、人間の設計図たる「ヒトゲノム」が解読されてしまうこのご時世。
僕自らが塩基の配列によって高度にプログラムされた存在であるならば、
その実体、そのミクロの構成要素、その営みはどうなっているのかしらん?
と興味を持って手にとったのがこの一冊。

電子顕微鏡に捉えられた各器官の細胞の姿。
タコ足のようなもの、無数に並ぶイソギンチャクのようなもの、一言に細胞といっても多種多様。
時にその姿は美しく映え、時に恐ろしく胸に迫るようであり、改めて生命の神秘に驚かされる。

著者のあとがきの一節
「人生で一番うれしいのは出会いであろう。<中略>
この本は、美しい細胞たちとの出会いである」
多様な細胞一つ一つに擬人的なフレーズをつけ、あたかもそれに「出会う」かのように紹介してくれる、その洒脱な編集に感謝したい。
もとより科学の門外漢たる僕ですが、眼に映るこのミクロの営みの美しさに、素朴な感動を禁じえないのです。

自らの意識とは別に、僕のカラダでは数十兆もの細胞がこの生命を維持すべく奮闘している。
改めて生命とは、遺伝子とは、そして主体的な自我とは何か?
そんな思惟に浸ってしまうのです。





カラー版 続・ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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好評であった「ハッブル望遠鏡が見た宇宙」の続編。前書において、宇宙の多様性とその造形美を美しいカラー写真で示してくれたが、本書では本格的な望遠鏡の修理と改善が行われた後に得られた太陽系の惑星および宇宙に点在する星雲の写真を集めている。一層鮮明となった写真により、太陽系惑星および星雲の多様性とその美しさが明瞭に示されており、それらの創造された過程、深化と衰亡の歴史、また具体的な内部状況について想像力が強く刺激される。悠久の時の流れの中で、地球上の争いや悩みが如何に矮小であるか、ヒトの一生のみならず国家の盛衰さえも宇宙的な時間軸ではほんの一瞬にすぎないことを改めて認識させてくれる良書である。




環境再生と日本経済―市民・企業・自治体の挑戦 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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市民団体、企業、自治体は、全国各地で環境再生の取組を具体化させつつあります。
本書で紹介された事例では、旺盛な創造力と実行力と熱意を持った人材が活躍しています。
国土交通省、経済産業省、環境庁、NEDOといった公的機関が支援している事例もありますが、活動の中心は、あくまで現場にあります。
したがって、本書の事例からハコモノは生まれません。
郷土や地球のために何かをしたいという熱意が、環境再生をビジネスとして成立させる原動力になっています。

我々は、このような熱意を無にしてはなりません。優秀な取組を評価するとともに、何もしないところに取組を促すような仕掛けを考えるべきではないでしょうか。
これらの取組が行われている一方で、我が国のCO2排出量は増え続けています。湖の汚れは改善されていませんし、使い捨ての風潮も収まる気配がありません。
本書の売りは環境再生の取組を紹介することですが、もう少し、良い取組を広めるための仕掛けの分析や提案に紙面を割いてもよいのでは、と思いました。




看護―ベッドサイドの光景 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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看護士を目指している人には是非呼んで欲しい本です。
十名以上の看護婦さんを取材してそれぞれの人生の一片をまとめた本です。
看護士をやっていてうれしかったこと、辛かったこと、やめたいと思ったときのことなどが詳しく書かれています。それぞれが一生懸命に患者さんと共に頑張っている姿に心を動かされる本でした。




気になる胃の病気 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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狂牛病―人類への警鐘 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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狂牛病についての知識があまりなかった自分にとって、狂牛病の経緯・社会背景を知ることができた。また人間に感染し、変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)をもたらすことの恐ろしさを認識した。狂牛病が世界的な社会問題となる所以を理解できた。狂牛病は「異常プリオン蛋白質」が原因と考えられているようである。本書で多く引用されている「死の病原体プリオン」(リチャード・ローズ)も、今後読み進めていきたいと思った。





極北シベリア (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 著者の専門は永久凍土地帯の地下に存在する謎の氷エドマ層。本書もエドマ層の調査のため訪れたシベリアでの体験談である。特殊専門的な内容ではあるが、きわめてわかりやすく解説されており、また体験談の比重が大きいために読みやすい。

 それにしてもソ連崩壊後のロシアは、これほどまでに無法地帯化しているのかとびっくりさせられる。放射能汚染もひどい。ソ連時代、なまじ科学力が高かっただけに、管理能力が低下すると、たちまち綻びがあらわれてしまうらしい。




逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 個々の反応ではなく、反応に至るシステム・制度から本質を探ろうとする指摘だととらえた。
 しかしながら、なにより文章が下手だ。論拠、具体例、他説批判が混在しており、また、センテンスごと言いたいことをマシンガン的に複数羅列されている。とても読みにくい。 ただ、重要なことを指摘しているのは間違いないので、2度3度読んでみる必要はありそうだ。また、かなり専門的知識を有する者向けの本である。





クジラと日本人 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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巻末によると、小松正之氏の検閲を受けて出されたそうです。
いや、コメントと意見を頂いたと書かれてはいますが。
鯨の専門家の本だから、科学的な面では見るべき点はありますが、人によっては読みやすいとされる辺りは実質的に裏づけのデータが薄くて、微妙というのが正直な所です。
捕鯨問題を考えるならいくらかの立場の著者の複数の本を読まないと参考になんかなりません。
いつまでも、外人に鯨を奪われたと僻むよりは、ああ鯨肉って要るんかなあ?位に考えるほうがまあ健全ですが。
この著者の過去の書籍を読んできた身には、あー・・そう?ぅて気分になるだけです。
後、最後の方でイルカのペット化にバンドウイルカが最適という論を展開していましたが、魚が減るほど食う(眉唾だけどね、大体魚類の総資源量が対比で出された事がないし、いつも漁獲高との比較ですよ、マンネリもいいところ)奴を庶民が飼うのは無理です。


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