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和書 508082 (152)



金枝篇 (4) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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3巻とは変わって、再び視野が広くなる巻。
カニヴァリズムの解体から、火祭まで。
最近の日本で急速にメジャー化され出した「ハロウィーン」や、未だにマイナーな「ワルプルギスの夜」など、近代〜現代にまで残存している欧州の祭事にも詳しい。
その身近さが、新鮮で愉しめる巻。




金枝篇 (5) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ギリシア哲学者列伝〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ギリシアの哲学者たちのエピソードや学説、発言などを集めた『ギリシア哲学者列伝』岩波文庫最終巻である。
全3冊の中の下巻である本書では、ピュタゴラス、ヘラクレイトス、「アキレスと亀」で知られるゼノン、プロタゴラス、
ピュロン、エピクロスら21名のギリシア哲学者たちを紹介していく。前2巻同様、神や人生から気象に至るまで、
さまざまな事柄が考察の対象とされ、それぞれの哲学者の生涯や言葉などが綴られていく。
本巻では、3分の1以上がエピクロスにあてられている。エピクロスというと「快楽」であるが、
その学説は早くもキケロの時代には、享楽的なものを追求する主義として誤解を受けていたようである。
本書では、エピクロスが推奨するところの「快楽」とはいかなるものなのか、丁寧に述べており、善としての快楽を解説する。
また、気象や天体に関する論にも詳しく、なぜ雷鳴や稲妻が起こるのか、なぜ地震が発生するのか、なぜ蝕が起こるのか、
なぜ恒星は動かないのか、等多くの問題点について哲学的な解答が導かれている。現代の科学から見ると全く違う議論も多く、
今では義務教育で学習するような自然の現象を、古代の人々がどのように考え得たのかがわかって興味深い。
エピクロスの他には、懐疑派に関する記述も詳しい。例えば、何かを論証する時に、既に論証済みの事を論拠にするのであれば、
その論拠にも論証が必要になり、それが永遠に続くではないか。また、論証が不要なものを論拠とするのなら、
論証が不要であること自体、論証が必要ではないか。といった主張には、今でも考えさせられるところがある。
巻末には20ページ以上にわたり、翻訳者の解説がついており、本作品について読み応えある論を提供してくれている。人名索引付き。





ギリシア哲学者列伝〈中〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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3世紀頃に編まれたと思われる『ギリシア哲学者列伝』文庫第2巻。今回は、かのアリストテレスに始まり、
リュコン、ディオゲネス、ゼノン、ディオニュシオスら22名の哲学者について語られる。
それぞれの哲学者の生い立ち、諸々の事物に関するさまざまな学説、人々との問答、著作リスト、遺言、書簡などが述べられる。
「立派に生きるつもりがないなら、なぜ生きているのか」という厳しい問いから、下手な射手を見て「ここなら当たらない」と
的の傍に座った、というような面白いエピソード・発言まであり、時に考えさせられ時に笑わせてくれる。
本巻では、ストア学派の創始者であるキプロスのゼノン(「アキレスと亀」ではないほうのゼノンである)に、
全体の3分の1のページが割かれている。更に、ゼノンの生涯については簡潔に済ませ、後は全てストア学派の解説にあてられている。
哲人たちのエピソードに比してやや退屈或いは難解に感じられる箇所もあるかもしれないが、
学問や感覚の分類、文法に関する議論、さまざまな種類の命題とその真偽、詭弁、徳や善悪に関する定義と分類、
月蝕や四季の移り変わりなどの天文・気象論に至るまで、幅広い事柄が論じられていて興味深い。
多くの点に納得させられると同時に健康は別に善でない、など意外な主張もあり、おもしろく読めた。
既に、地球は丸いと言われている点や、蝕が科学的に説明されている点も注目に値する。




ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 薄い本だが 読後感は濃厚だ。

 ギリシアとローマの時代の名言を集めた本だ。2000年以上前に語られた言葉が 今なお新鮮味を失っていないという事実が嫌になるほどわかる。これを読んでいると 2000年経っても あまり人間は進歩していないのではないかとひしひしと感じてしまう。

 人間は生まれ、育ち、年月を経ている間に学び、そうして死んでいく。一人の人間が学べることには 本当に限りがある。学んだことは その人の死と同時に消え去るわけだ。
 但し 学んできたことを後世に残し 引き継いでいくことで 確かに 人間の「諸科学」は発達してきた。数学、物理学、化学、経済学、法学などは すべて過去からの遺産の上に現在がある。
 但し 人間自体はどうかというと 余り発達したとは思えない。いや 本書を読む限り 若干退行しているような気すらしてくる。それが本書の魅力でもあるのだ。

 それにしても 日本が縄文時代だったころに かような言葉が語られていた国があったことには改めて感心する。




形而上学叙説 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ライプニッツ『形而上学叙説』と『モナドロジー』の日本語翻訳は次の3種がある。

・岩波文庫の河野与一訳
・中央公論社の「世界の名著」シリーズの清水富雄、竹田篤司訳
・工作舎の西谷祐作訳

どれか一つ翻訳を読めと勧めるのであれば、私は河野与一訳を私は勧める。

原典でライプニッツを読み始めると、河野与一の訳の卓越さに気がついてくる。
河野訳は、翻訳されている単語の一つ一つに関して、自分が知っている
原文の意味範疇よりも、圧倒的に広い範囲を捉えているという印象を常に受ける。
河野与一のライプニッツを読むと、あらゆる辞書を紐解かねばならないという
強迫観念に駆られるが、彼の訳語の卓越さの前にあきらめてしまう。

彼の翻訳は原典が透けて見えるが、そこには必ず河野与一の影がはっきり見える。
他の哲学書の翻訳でこんな代物には出会ったことがない。

こんな翻訳の哲学書は他にはない。河野与一が訳しているベルクソンも良訳だが、
ライプニッツほどピッタリとはまっている感じはしない。それにベルクソンの翻訳は
他にも良訳はある。

私たちが名曲と言われているレコードを聴くとき、
その裏には、作曲家、演奏家、歌手、エンジニア、レコード会社の
全ての奇跡とも言える組み合わせにより成り立っているものが多い。
河野与一の翻訳もそれと同様のものではないかと思う。

この本を読むことで、ライプニッツと河野与一の両者を堪能できる。
その意味で河野与一訳のライプニッツはお得である。
日本語を理解できることの喜びを感じることができる。
たぶん、フランス人にこの喜びは味わえない。

哲学書を読むことが好きな人。日本語の文章を読むことが好きな人。
フランス語が好きな人。

もちろんライプニッツに興味がある人。

全てにこの本をお勧めします。

それよりも、本好きにはとりあえず購入をお勧めします。
とにかく、お勧めの一冊です。




形而上学叙説―有と本質とに就いて (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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幸福論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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アランのいうことは常に一貫している。幸福と楽観主義とは、自分がそうしようとする
意志を持つことで実現できるのだ、という点で。
しかし、押し付けがましくなく、そして厳しくもなく、淡々とユーモアをこめて
語ってくれるので、内容は決して堅苦しくない。
人生とは、を考え出すと、ついつい眉間に皺を寄せて考えがちであるが、
アランを読んでいると、自然に私たちは自分の考えをあるべきほうに
シフトすることができるように思う。




黒人のたましい (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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告白 (下) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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上巻は「我はいかにして基督教徒となりしか」という自叙伝だが、下巻は「我の信仰はいかなるものか」という哲学書。聖書は「単純でつまらない」と思ったほど、プラトンやキケロに心酔したアウグスティヌスの哲学者魂が炸裂する。(ストラザーン「90分でわかるプラトン:青山出版社」によればアリストテレス以来最大の哲学者)最も驚くのは、「時間の無い世界」を想定し、「時間も神が創られた」と説明していること。時間の無い世界が実際に存在したと考えるアウグスティヌスの想像力はすごい。また、最後の「解説」でアウグスチヌの著作が現実世界で死の直前まで直面した問題に対する闘いの「武器」であったことが解ります。でもやっぱりこの訳の文章では論証の展開がつかめないし胸に迫ってこない、という訳で、私は宮谷宣史訳(教文館)を新たに買いました。値段十倍弱ですが、解る文章なので、その価値は比較になりません。


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