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和書 529056 (74)



アメリカと私 (講談社文庫 C 16)
販売元: 講談社

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江藤さんの著作に、「文芸批評・評論」と「アメリカと日本」の二つの流れがあると感じているが(深いルーツでは一緒かも・・)、「アメリカと日本」についての最初の著作。2年間のプリンストン大学を中心とした現地生活(前半一年は研究員として、後半は日本文学の講師として)で理解を深めていく「アメリカンウェイ・オブ・ライフ」に象徴される多民族国家アメリカの現実とその基盤が、日々の事件「キューバ危機」「人種差別問題」「ヴェトナム戦争」「ケネディ暗殺」「ジョンソン大統領の就任」に反応するアメリカの社会と人の動きをクールに見つめる著者によって明らかになっていく。

アメリカとの関係は日本にとって一番重要な対外関係であり、だからこそお互いの国が謙虚に深く学び合うことが大切だと江藤さんは言うのだが、逆に日本においては表層的・流行のアメリカ論が大勢を占め、感情論でアメリカを見る関係がいつまでも続くことに深い懸念を示している。(今も一国の代表が感情論と経済の視点だけでアメリカ追従だが・・)

江藤さんはこの本のあと10年後、「アメリカ再訪」を文芸春秋社から出す。

10年間の日本の経済力の向上による対米関係の変化、「沖縄返還」「米中接近」「ドルショック」など折々に書かれた論文・エッセイ集で、アメリカの自国主義と、経済力をつけたにもかかわらず相変わらず自覚のない日本へ警鐘を鳴らしている。絶版だが市場にはあるので、ぜひ合わせて読むことを勧めたい。

しかし、アメリカを理解しアメリカからも一目置かれていた(両国が一時危機的な関係に陥った71年当時、ニューヨークのジャパン・ソサエティで両国関係についての講演を依頼されるほどの)江藤さんが、今いれば・・・。




アメリカ南部の旅 (岩波新書 黄版 78)
販売元: 岩波書店

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ハリケーン・カトリーナにより,ニューオーリンズが大きな被害を受け,その報道に接する中で,最近またアメリカ南部への関心が高まっているように思う。アメリカと言うと日本では東海岸のニューヨークや西海岸のカリフォルニアあたりの文化のみが取りざたされてきたが,南部には南北戦争以後,そして公民権運動の高まりがある一方,白人の抵抗などの歴史もあった。アメリカ文化を知る上で,南部の文化を知ることの重要性が今後益々高まって行くであろう。本書は1979年,カーター大統領就任中に出た本で,今からすると古い部分もあるが,公民権運動の激動が収まりつつある中で,等身大で南部の人との交流をもとに書かれているものである。南部文化への入門書としてはお勧めである。




アメリカ 過去と現在の間 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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『アメリカニズム』のような研究書ではないが、『アメリカニズム』では欠けていた宗教面での分析や、大統領選での結果をも取り込んでいるという点で、待望の著書といえるだろう。アメリカのように多様な側面を持ち合わせている国家の分析には、表面的な手法は通じない。その点、著者は、故高木八尺先生、斉藤眞先生の後継者と思われるだけあって、アメリカ建国以来の歴史をふまえたうえで、何が新しく(特異で)、何が「アメリカ的」であるのかを、冷静に観察している。アメリカに関する著作は数多くあるが、最も信頼に足る一冊ではなかろうか。




アメリカ一極支配と新太平洋戦略―このままでは日本は世界から見放される (ラクダブックス)
販売元: 日本文芸社

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アメリカへ行く人が英語で困らない本―すぐ役立つ英会話の旅 (ワニ文庫)
販売元: ベストセラーズ

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アメリカを狩りする青春 (異文化を知る一冊 E 86)
販売元: 三修社

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アメリカを暮らす―カリフォルニアとロングアイランド (旺文社文庫)
販売元: 旺文社

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アメリカを読む (旺文社文庫)
販売元: 旺文社

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アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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アメリカ海兵隊といえば、我々にとっては「太平洋戦争当時にガダルカナルや硫黄島で日本軍と激闘を交えた米軍の水陸両用戦部隊」というイメージが強いです。でも太平洋戦争開始前に米海兵隊がどういった存在なのか。彼らがどのような歴史的経緯を経て現在の姿になったのか。それらについては意外と知られていないのではないでしょうか。
本書では米海兵隊の誕生から様々な戦いを経て現在の姿に至るまでの経緯を追っています。艦上における警察官としての役割からその歴史が始まった米海兵隊は、やがて前進基地防御という新しい任務を獲得し、さらに日本の脅威が顕在化してくると「水陸両用作戦」という新しい任務を創出していきました。そして太平洋戦争における日本軍との激闘は、その概念をより発展させることになりました。
その後朝鮮、ベトナムの戦いを経た米海兵隊は「海兵・空・陸機動部隊」(MAGTF)という概念を生み出し、それを具現化するためにV/STOL攻撃機、海上事前集積艦(MPS)、揚陸戦強襲艦(LHA)等を開発していきました。そして今日、米海兵隊は緊急展開部隊の中核として、戦場に真っ先に投入されて敵と戦う役割を担っています。

本書の最後に「米海兵隊が如何にして自己革新を遂げていったのか」を筆者が分析しています。非営利組織である米海兵隊が現在の姿に発展できたのは何故か?。常にその存在に疑問が投げかけられながらも現在まで生き残って来られたのは何故か?。それらの問いかけに対し、筆者は組織論の視点から興味深い分析を提供しています。

初版が1995年ということで、時期的にはやや古さを感じさせる内容にはなっています。しかし米海兵隊という組織について考え直してみるキッカケとしては好適な著作といえるでしょう。常にダイナミックに変化する組織としての米海兵隊。そんな側面を読み取ることができるという点で本書はお奨めしたい作品です。




アメリカが嫌いですか (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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著者は駐米公使も勤めた阿川尚之氏。「アメリカが嫌いですか」と尋ねられれば、ためらわずに「アメリカは大好きです」と答える親米派である。(本書あとがきより)

前半部分は筆者の個人的アメリカ体験記、後半は筆者の知るアメリカ人を中心としたアメリカ論であり、前半は圧倒的に面白い。特に、筆者がアメリカで悪戦苦闘するくだりなどは、アメリカに留学したり住んだことのあるものなら思わず同感する点が多いに違いない。

一方で、後半部分はつまらない。あとがきによると、前半部分は書き下ろしで、後半は雑誌に書いたものなどを寄せ集めして、加筆再構成したものであるらしいが、内容にまとまりがないし、あまり深い考察も無い。

前半の個人的体験をもう少し膨らまして一冊の本にしてほしかった。

いずれにせよ、筆者のように、けれんもなく「アメリカは大好きです」と答えられる日本人は、現在どれくらいいるのだろうか。
筆者のように、アメリカのエスタブリッシュメントと人脈を作る親米派は貴重であるが、筆者のように恵まれた家庭や環境に育たないと、そうした親米派は生まれないのかと言う感想も持った。


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