戻る

前ページ   次ページ

和書 529056 (106)



民主主義と教育〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






芸術経済論―永遠の歓喜とその市場価格 (岩波文庫 青 670-1)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

トマス・ペインの常識に関する冒頭の主張にまず驚かされました。実に的確で本質を突いています。
端的にいえば「常識」の非普遍性を説いており、目から鱗です。
イギリスからの独立の正当性を理論化した著書ですが、客観的で説得力が高く独立戦争に影響を与えたのも納得できます。

約230年前の本だからといって侮ってはいけません。
この著書の応用範囲は独立戦争考察に留まらないでしょう。現在読んでも得ることは多いと思います。




戦争論〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書は戦争を研究する上で必須の古典だが、難解との定評がある。それもそのはず、この書は未完成で、クラウゼヴィッツの死後に編集・出版されており、全体的にこなれていない。しかも、日本人になじみの薄いフリードリヒ大王戦史や自身が参加したナポレオン戦争を題材に論が展開されているのである。
 現在、日本語で読める完訳本は、私の知る限り中央公論文庫の清水訳とこの岩波文庫の篠田訳であろう(短縮版としては芙蓉書房版、徳間書店版あり)。
 篠田訳・清水訳についてよく聞くのが、篠田訳はプロイセン参謀本部が「改竄」した第二版以降をテキストにしており、初版を復刻したものをテキストとした清水訳(もしくは芙蓉書房版)の方が、クラウゼヴィッツ本来の思想を伝えている、といったものだ。全部を読み比べたわけではないが、最も重要な改竄とされる第8篇第6章Bの内閣と最高司令官の関係については、どの訳も意味を大きく変えるものではないし、前後の文脈からも十分彼の言わんとするところが分かり、言われるほど気にする必要はないと思う。むしろ篠田訳は訳注が他の訳本より充実しており、また索引があり、メリットはある。
 難解な本書であるが、まず第1篇第1章と第8篇を読むことをお勧めする。第1篇第1章はクラウゼヴィッツ本人が唯一完成した原稿と述べている章で、戦争論の基本的な方向性が分かる。第8篇は全体の総括であり、彼の実戦体験を反映したもので、表現が実にストレートである。その中の「フランス打倒計画」は必読であろう。パリおよびその背後に向け、ベルギー方面とドイツ方面から各30万の兵力で攻撃する計画において、彼は「二方面で攻撃的前進を行っている両軍の中間に横たわる全地域は、その儘にしておいてよい」と言い切る。普通、中間地域の防衛や両軍の連絡のことを心配するものだが……。このような大胆なセリフ、吐いてみたいものだ。




戦争論〈中〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書は戦争を研究する上で必須の古典だが、難解との定評がある。それもそのはず、この書は未完成で、クラウゼヴィッツの死後に編集・出版されており、全体的にこなれていない。しかも、日本人になじみの薄いフリードリヒ大王戦史や自身が参加したナポレオン戦争を題材に論が展開されているのである。
 現在、日本語で読める完訳本は、私の知る限り中央公論文庫の清水訳とこの岩波文庫の篠田訳であろう(短縮版としては芙蓉書房版、徳間書店版あり)。
 篠田訳・清水訳についてよく聞くのが、篠田訳はプロイセン参謀本部が「改竄」した第二版以降をテキストにしており、初版を復刻したものをテキストとした清水訳(もしくは芙蓉書房版)の方が、クラウゼヴィッツ本来の思想を伝えている、といったものだ。全部を読み比べたわけではないが、最も重要な改竄とされる第8篇第6章Bの内閣と最高司令官の関係については、どの訳も意味を大きく変えるものではないし、前後の文脈からも十分彼の言わんとするところが分かり、言われるほど気にする必要はないと思う。むしろ篠田訳は訳注が他の訳本より充実しており、また索引があり、メリットはある。
 難解な本書であるが、まず第1篇第1章と第8篇を読むことをお勧めする。第1篇第1章はクラウゼヴィッツ本人が唯一完成した原稿と述べている章で、戦争論の基本的な方向性が分かる。第8篇は全体の総括であり、彼の実戦体験を反映したもので、表現が実にストレートである。その中の「フランス打倒計画」は必読であろう。パリおよびその背後に向け、ベルギー方面とドイツ方面から各30万の兵力で攻撃する計画において、彼は「二方面で攻撃的前進を行っている両軍の中間に横たわる全地域は、その儘にしておいてよい」と言い切る。普通、中間地域の防衛や両軍の連絡のことを心配するものだが……。このような大胆なセリフ、吐いてみたいものだ。




戦争論 下  岩波文庫 白 115-3
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ビジネス書などでもこの本を扱ったものがあるぐらいなのですが、
ほんとにこの「戦争論」を呼んで感銘をうけたのかなぁ、とよく疑問
に思います。最初の部分はともかく、大半は19世紀前半の技術を
ベースにしたテクニカルなお話で占められてるので、現代の一般人に
とってはあまり面白いものではないと思うのですが・・・

この岩波版「戦争論」がいまいちなのは以下の4点です。
1. 戦史の知識が必要では?
 これは読む側にも問題があるでしょうし、また岩波版に限ったこと
 ではないですが、ナポレオン戦争やフリードリッヒ大王の戦争に
 ついての記述があちこちにあり、それらを知らないと読んでも
 よくわからないのではないかと思います。訳注だけではつらいでしょう。
2. 地図がない
 事例として戦史が書かれている部分は詳細な地図が絶対必要ですね。
3. 文体がなじめない
 頻出する「かかる…」(関係代名詞の訳のようですが)などなど、
 篠田氏が他に訳しているカントもそうですがかなり読みずらいです。
4. 拠っている版の問題
 他のサイトで書かれていたことですが、ドイツ語版の初版と第二版
 とでは内容に無視できない差があるそうで、クラウゼヴィッツの意
 図を表しているという意味では初版がよいそうです。
 第二版で編者により改訂された文章は、クラウゼヴィッツの基本思
 想と反するような内容らしいです。岩波版は第二版の流れをうけた
 版をもとに訳しているとのこと。




自由論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 例えば日本国憲法が語る「公共の福祉」って、ほかの皆さんを慮って社会のことをまず
第一に考えて暮らしていきましょうね、なんて話じゃなくて、自由な人間と自由な人間の
権利が衝突したときに、あるいはしそうなときに限り調整を図っていきます、ってこと
なんだよな、とこの本を読み返しながら、久しぶりに思い出した。素で忘れかけていた。
 ミルの語りぶりには150年のタイムラグを忘れて引き込まれてしまう、それほどまでに熱く
真摯。満たされた多様な生のため、すべての自由の前提としての言論の自由を力説する箇所の
説得力たるや、圧巻の一言。
 冒頭において提示されるこの本の主題、すなわち「社会が個人に対して正当に行使し得る
権力の本質と諸限界」などというのは、まさに彼自身が語る通り、人類の歴史と同じだけの
長さを持たざるを得ない課題のひとつ。
 むしろ種々のテクニックの発達で、コントロールがかけやすくなった監視社会、管理社会の
今日だからこそ、ミルの慧眼はなおいっそうのリアリティーを帯びているとさえ言える。

 無論、今日の自由論とて、ミルの下支えに与らぬものはいない。
 必読の一冊。




フランスの内乱 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






権利のための闘争 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

権利を主張することが「義務」である,という説示は,多数派の日本人(特に支配層)にとっては嫌悪感の対象でしょうが,「正しい」と思ったことを言ってきて疎外感を味わっている少数派にとっては救済です(もちろん,権利の主張と倫理は不可分であり,ただのエゴの主張との分水嶺もきちんと説明されています)。私を含めた少数派の方にとって勇気付けられ,自己の信念に正当化根拠を与えてくれる,まことに面白い古典だと思います。

業績がすばらしいのはもちろんなのに,(こんな表現が許されるなら)こんなに「ぶっ飛んだ」学者が,日本人が言いたくてなかなか言えないことを「吼えている」のは痛快です。イェーリング自身が,法律家村で疎外感を感じて,そのうっぷんをぶちまけるという側面が見え隠れして…

村上氏の訳はすばらしく,非常に楽しく読めました。村上氏ご自身が,法の基礎を習得されているだけでなく,イェーリングの思想を十二分に理解されて訳されていることが実感できました。




デモクラシーの本質と価値 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

非常にスタンダードな民主主義擁護論。
内容それ自体はあちこちで聞くものも多い。
ただ、これが書かれた時の時代背景(ナチスの台頭)を考えれば、また違ったようにも読めるのかもしれない。

民主主義を独裁と対峙させながら、最善の手段としての多数決原理、政党制の必然、自由の必要性、議会制度のあり方などを論ずる。
最終的には、相対主義的な立場から民主主義を擁護する。
書かれていることは堅実かつ常識的である。


しかしときどき驚かされる記述もある。

彼は民主主義と独裁の差異として「自分が服従せねばならない法律が自分によって選ばれた者によって議決され、彼の同意をうるか、または少なくともその内容をある程度決定する彼の参与の下に成立したという意識は、おそらくある種の服従への快諾を達成するだろう。」(p93)と述べる。
この民主主義にともなう心理的要素は、なかなかに興味深い。
というのも、この論に従えば、我々が自分の意志を全体に伝えたと「思い込んでいる」ことが重要であるのであって、本当に自分の意志が決定に反映されているかは関係ないからである。(ケルゼンも民主主義の擬制的側面を認めている)
そうすると、国民に「自分たちは民主的に決定している」と錯覚させておけば、こっそりと管理社会的統治を行うことも十分に可能なのである。(レッシグ「CODE」のアーキテクチャなど)


もう一つ、官僚制について彼は「官僚政治化は、むしろある前提の下においてはデモクラシーの保持を意味する」(p102)と述べて、官僚制と民主制を決定的に対立するものだとは考えていない点も新鮮である。


非常にスタンダードであるので、妥当性は高いが、その分刺激は少ないかもしれない。
ケルゼンの論敵でもあったカール・シュミット「現代議会主義の精神史的地位」(強力な議会制批判と独裁の擁護の本)とあわせて読んでみると、面白いだろう。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ