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和書 529056 (107)



近代国家における自由 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 権力への根源的な不信、それこそがアメリカ建国最大の動機。その昔、はるか海を渡り
新大陸を求めたピューリタンが志向した自由、それはまず何よりも拘束からの自由であった。

 そうした史的背景の裏づけを受けて書かれているのが本書。拘束の欠如との自由の定義の
仕方は、リバタリアニズムの走りとも呼ぶべきもの。
 しかし、本書におけるラスキの主張は、悲しいかな、あまりに稚拙。
 自ら法に服する自由、国家に服する自由、彼の用語法に従えば「真実意志」に従うことに
自由を見出す、このヨーロッパ近代政治思想の根本概念は誤っているとのこと。ルソーや
ヘーゲルが謳うこの自由は確かに甘美、しかし、ラスキは経験に著しく矛盾する、と彼らを
拒絶する。
 拒絶はよかろう。ただし、彼がそれに代わる自由を語る段になると、単にそれまでの議論が
仮想敵への無理解の産物に過ぎないことをたちまちにして暴露する。
 彼は言う、自らの良心に従うことこそが自由、と。しかし、それこそがまさに彼の仇敵の
主張。「まともさ」を共有するがゆえに、ばらばらのはずの個人が曲がりなりにも一定の
社会秩序を形成することができる。その総和こそがすなわち国家。

 ここでは省略するが、原子論的個人の理解のお粗末さなど、他にも欠陥を挙げれば、枚挙に
暇がない。荒削りな欠陥を超えてそれでもなお、と目を瞠らせるものもない。
 これならば、他にもっと読むべき本はある。




外交談判法 (岩波文庫 白 19-1)
販売元: 岩波書店

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早く復刊して欲しいです。
弁護士、その他、交渉にたずさわる人の必読書です。
数百円で買えた本が2000円近いなんて。
今持っている文庫本を大事に、何度も読み返します。
交渉はやはり「老獪」でなければ出来ない。
理屈だけでは決してないということ。




理解社会学のカテゴリー (岩波文庫 白 209-1)
販売元: 岩波書店

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職業としての学問 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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本書にはヴェーバー流の学者の心得が提示されており、職業として学問に携わるとは如何なることか、ということが示されます。
学者ないし研究者とは、学問に対する情熱が不可欠であり、そのうえで生じる霊的な「ひらめき」こそが重要だと主張します。
また、大学における教授職とは、いわゆる人気があるか否か、すなわち満席に出来るか否か、で判断されるということが言われていますが、何というか水商売にも少し近いのかなと思いました。
文中にトルストイやプラトンの思想が引用されていますが、それらを見て知的興奮を感じない人は学問なんてやる必要はないのではないでしょうか。




宗教生活の原初形態〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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デュルケムは人間の最も感情的・非合理的などろどろした部分、合理的な学問を受け付けない頑迷な日常=つまりは難しい本を読んでもどうにもできない連中や出来事の成り立ちを切り取った。

デュルケムなしには、レヴィ・ストロースもブルデューもありえない。というか、デュルケムを読み込めば、近代思想の裏に抜けられる。なぜか日本で不人気なデュルケム。自殺論だけでやめるのは、あまりにもったいない!!




宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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社会学的方法の規準 (岩波文庫 白 214-3)
販売元: 岩波書店

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本書は社会学者なら誰でも知っている名著であり、社会学を学ぶ者にとって必読の文献である。デュルケムは19世紀末のフランスの社会学者であるが、彼の研究業績は少しも色褪せることなく、現在の社会学の基礎となっている。
本書で提示されているのは、「社会をモノとして捉える」という社会学的なものの見方や、「正常と病理」の判断基準や、「社会学と心理学の差別化」である。本書で示唆されているものはどれも辛辣であるが、正常と病理の区別などは社会学以外の研究者にとっても重要である。我々はよく「正常」や「異常」や「病理」などの言葉を目にするし、実際に使っている。しかし、何が「正常」で何が「異常」なのか、そして、どうなれば「病理」なのか、どの程度考えているだろうか?おそらく、「常識=正常」や「非常識・危険・ヤバい=病理」といったものだろうが、本当にそうだろうか?犯罪などは、言うまでもなく「病理」であると考えられている。しかし、デュルケームは「犯罪は正常である」と豪語する。犯罪のない社会は歴史的にも地域的にも存在しないし、犯罪にもプラスの機能が存在するからだ。だが、デュルケームは決して危険思想の持ち主ではない。犯罪が正常であることも、本書を読めば理解できるだろう。文庫であるにもかかわらず、濃厚な読後感を味わえる名著である。




マッカーシズム (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 1950年から1953年にかけて、アメリカ合衆国内で共産主義者に対するすさまじいほどの追求が行われた。その中心にいたのが上院議員のマッカーシー。彼は何をし、何をもたらしたのか。
 この本は、マッカーシーの動機や、信条、政治姿勢をジャーナリストの立場から報告するもので、そのときアメリカ合衆国社会に何が起きていたかについての情報は乏しい。書かれた時が1959年だから、その時期の読者は社会に何が起きていたのかはよく知っていたのだろうと思う。
 自分が期待した内容とは異なっていたが、アメリカ合衆国的民主主義の弱みと、結果的に時間はかかったものの自浄力を発揮する基本的な強みを語る意味で、また州選出の上院議員というものがどのような存在であるのかを示す意味で、民主主義がどう機能するかの具体事例を知ることができたのは良かった。




リヴァイアサン 3 (3) (岩波文庫 白 4-3)
販売元: 岩波書店

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リヴァイアサン 4 (4) (岩波文庫 白 4-4)
販売元: 岩波書店

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世界史でお馴染みの名前、ホッブズは耳に懐かしい響きです。16~17世紀の、イギリスの政治哲学の雄、ホッブズは、人類は「闘争状態」こそ、自然なありかたであると定義づけました。そして、国家とは,平和を維持するために絶対主権をもって君臨すべくつくりだされた装置であるという主張を行いました。聖書に由来する、巨大な翼を拡げる怪獣の名に、書名を求めた本書は、中世政治学の要とも言える書です。


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