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和書 529056 (119)



国連とアメリカ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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前著の『人道介入』もそうであったが、問題点を的確に捉え、読みやすく書くという点では、良書であろう。物書きの一人としては見習いたい。クリントン政権までは、どちらかといえば、国連とは米国の道具のように言われていたが、ブッシュ政権では一転して米政権は国連からも暴走し始めた。その背景、その法的問題等などについて分かりやすく書いてあります。




国連と日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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心にしみるケニア (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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環境庁勤務後に2年半の国連でケニアのナイロビ勤務をした著者が、国連という特別階級から離れ、ケニアの「一般大衆」の人々と交流したいと願って交流した記録。
限られた期間であるし、限られた人数の交流ではあるが、日本人でありケニアの人から見ればお金持ちである自分がもしその場にいたら、彼女の感じたような、頭では理解は出来るけれどもどうにも疲れるという気持ちになるだろうことは容易に想像できた。

開発学をやっている/志している人の中に時々ナイーブな正義感を持っている人がいて、それにイライラすることがあるのだが、そんな人たちに彼女の次の言葉を贈りたい。
「だから、『貧しい人々の将来を案じ…』なんていう私のテーマは、『贅沢』と言うよりはむしろ、たかだか私の持っている価値観の中でしか通用しない『善』のあり方の一つに過ぎなかったのではないか。私固有の『趣味』と言ってしまってもよいかもしれない。つまり、その気になれば、いつでもUNEPとか、日本とか、東京とか、官庁とかいう、少なくとも物質的な安定は相当程度確保された社会に帰っていくことができ、そうであるからこそ、ベンツにあこがれることもできなければ、空中歩行器を夢見る心理に浸ることもできない、また、そんな気分に浸る必要もない、そんな私の。」(184ページ)




心の病と社会復帰 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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精神障害者福祉にかかわっています。現在では非定型抗精神病薬が登場し、医師や病院の関心は、新薬を使った最新の治療に注がれているように思います。この本を読んで、精神障害者の人権が無視されてきた時代に、蜂矢先生のように患者の人生にもっとも関心を寄せて日々活動されていた人間味あふれるお医者さんたちがいたことにほんとに感銘を受けます。




孤島の生物たち―ガラパゴスと小笠原 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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子どもと自然 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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本書のテーマは、
「高度に文明化した現代社会で子どもをどう育てるべきか」
ということである。

子育ての環境が戦後60年のうちに大きく変わった。一言でいうなら人工的になった。
このことが現在の教育や子育ての問題の根本にある、と著者はいう。
では、人工的でない、人間本来の自然な子育てとはどういうものか。
それをサルの社会を見ながら考えていこう、というのが本書の趣向だ。

著者の河合雅雄氏はサル学の大家で、河合隼雄氏の兄。
本書の主張は、養老孟司氏の「脳に偏るな」「身体を使え」という主張と
基本的には同じ方向のものである。

もちろん、サル社会がどこまで人間社会のモデルになるのかという疑問は残るが、
本書だけでなく、養老氏の脳神経系からの知見も合わせて読めば、
子どもを自然に帰そう、という本書の主張への納得感は深まるだろう。

大家といわれる人の書く入門書は、おもしろい。
本書もその例に漏れない。一読の価値はある。




コミュニケーション力 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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巷で人気の教育学者、齋藤孝氏のコミュニケーション論。教育欲、読書力など、それなりに有用なコンセプトを提出しているところがこの人のすごいところだと思う。週刊誌に連載をもっているということは一般大衆受けする文章を書くのがうまいということでしょう。たしかに学者らしくはないかもしれないが、幅広い知識を一般大衆にお届けするのも学者の務めの一つでしょう。重要なのは読んだ人にとって役に立つかどうか。




ゴルバチョフの時代 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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裁判官はなぜ誤るのか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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周防監督の「それでも僕はやってない」で、日本の司法制度のいびつさを知り、より詳しく実情を知りたくなりました.ここの書かれているのは、元裁判官による驚きの現実。三権分立はたてまえで、検事と警察、裁判官はつるんでおり、立件されればほぼ有罪.無罪にすることは裁判官にとってマイナスになる?世間知らずの自称エリートたちに、真実が隠蔽された証拠のみをもとに裁かれる我々は、まさにできレースにのせられたまな板の上の鯉です.こんな裁判に弁護士など必要なのでしょうか?その弁護士も自分の主義や利益のために、平気で事実をまげ法律を操る. その姿の滑稽さはジム・キャリーの映画を彷彿とさせます.そのなかで息子は「弁護士は嘘つき(Lawyer is Liar)」とののしります。法科大学院が設立され、裁判員制度が導入されるなど日本の司法制度は転換期にきています.司法試験合格者がふえることで、自分たちの利益が減ると文句をいってる弁護士連盟の方々は、以前の日本医師会を見るようです.さらに冤罪をおかした検事、裁判官は何のおとがめもなし.医師は科学的根拠を平気で無視され、結果が悪かったといって逮捕されるのに?自分たちは事実をまげ、無理矢理、無罪の人間を犯罪者に仕立て上げる.マスコミに振り回され、自分の保身しか考えない彼らこそ断罪されるべき存在です.




サウジアラビア―変わりゆく石油王国 (岩波新書 新赤版 (964))
販売元: 岩波書店

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石油産業に過大に頼っているサウジアラビアという国が抱える問題、どうしてイスラム過激派がこの国から多く出てくるのか、がとてもよく分かる良い本。宗教と政治、そして王族のバランスの危うさ、人口の急激な増加(1970年代には出生率が7.5だったという。2005年でも4.5で、人口の半分以上が 20歳以下)と失業率の増加(高いドロップアウト率と低い識字率にも起因)、宗教に極端に偏った教育(キリスト教やユダヤ教=「啓典の民」と呼ばれ、一般的なイスラムの教えではイスラムに近い特別な位置にある、のみならず同じイスラム教であるシーア派すら異端であると教え、ジハード=聖戦の対象になる)とアメリカ軍(=異教徒)駐留の受け入れ問題、そして衝撃だった9・11(首謀者はもちろん、実行犯19人中15人がサウジアラビア人だった)とその後のアメリカや諸外国との外交問題など、サウジアラビアの抱える問題が一通り取り上げられている。そして、単に現状の批判にとどまらず、現在の動きや今後の考えられる方向性についても触れられているのがとても良い。もちろん、サウジアラビアについて詳しく知っている人にとっては物足りないだろうけれど、私のような初心者にはとてもありがたい包括的な本だった。そして、日頃は当然のものとして享受している沢山の権利は、実は「当然」ではないことを改めて思い知らされた。教育の大切さ、人権について、色々考える良いきっかけになった。


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