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和書 529056 (120)



サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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9月11日の衆議院選直後に読み始めたので、第一章のイギリスの二大政党制を説明したあたりでは思わず苦笑してしまった。昨今の日本ではマニフェストなる用語を輸入し、イギリスを手本にしようという姿勢を強く印象付けていたのは民主党であったはずだが、「党首の力は強大で」「党員には団結と忠誠が要求される」というイギリス的政党の重要な特徴をより忠実に取り入れたのは小泉首相だったわけだ。1983年(?)にサッチャー率いる保守党が大勝した総選挙の解説はまるで直近の日本の選挙結果分析のようだ。

はしがきで著者は「できるだけ公平にサッチャー論を展開することに努めた」と述べているので、本当は激しいサッチャー嫌いということ。読み進めていると少々辟易してくるが、本書の内容にあるように教育界・大学をそこまで冷遇した政権であれば無理もなかろう。第二章に出てくる「シュンペーター反革命」という見方は面白かった。




産業廃棄物 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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酸性雨 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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酸性雨のことは、報道などで見聞きしていましたが、欧州でこんなに進んでいるとは知りませんでした。
またブロンズ像がまだらになっているのは普通の現象だと思っていました、昔はまだらではなかったのですね。
この本が書かれた時よりは、状況は良くなっているのでしょうか。




在日外国人―法の壁、心の溝 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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在日米軍 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 反核平和運動家でNPO法人ピースデポ代表である1937年生まれの工学博士が、米国の情報公開法等を利用して得た一次情報を用いて、現在の日本における在日米軍問題への関心の減退に警鐘を鳴らすべく、2002年に刊行した新書本。在日米軍は1951年のソ連を仮想敵とした日米安保条約に起源をもつが、1970年代のベトナム戦争後の米軍再編の中で、日本の自衛隊への責任分担要請が強まり(旧ガイドライン)、米軍の全地球的展開を支える役割を担い始める。冷戦終結後の1990年代には、「安保再定義」と新ガイドラインにより、「唯一の超大国」による全世界の紛争管理(対テロ戦争等)と日米軍の一体性の強化(域外派兵等)が模索され、情報化によるRMA(軍事革命)が本格化した。著者はこうした対米追随の歴史を振り返る中で、改めて日本の政治家の意識の低さ(思いやり予算等)を嘆くのである。また、著者は米軍全体の中での在日米軍の位置付けを検討し、後者がいかに重要な役割を果たしているかを解明する。つまり、日本は市民意識に反して既に高度な武装国家なのである。また、在日米軍は全てが在日米軍司令官の指揮・統制下にあるわけではなく、日本の防衛を必ずしも主眼とはしない組織であることも指摘される。そのことと関連して、非核三原則の空洞化、米兵の犯罪、基地の環境汚染、騒音公害等の、市民生活への米軍のさまざまな悪影響についても論じられている。最後に、情報技術によるRMAと、冷戦後の脅威ベースモデルから能力ベースモデルへの思考の転換が、いかに米軍および在日米軍の在り方を大きく転換するかが批判的に論じられ、それに対して東北アジア非核地域構想による、長期的な地域の緊張緩和政策が対置される。本書の記述は実証的で、図表も活用でき、概して説得的であるが、東北アジア多国間安保論についての検討も欲しかった。

                        




自然保護という思想 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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資本主義ロシア―模索と混乱 (岩波新書 新赤版 (364))
販売元: 岩波書店

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ソ連の改革が結果的に崩壊に導いた。
しかしその詳しい経過は日本人には分からない。
ベルリン崩壊がソ連の崩壊に結びついた。
著者はソ連⇒ロシアを宮廷クーデターという見方をしている。
その後の中央アジアの混乱とイスラム過激派の台頭はこの本を新鮮なものにしている。




市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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(;'Д`)ハァハァ 西欧政治史研究の重鎮の1人であり、市民参加のあり方を提唱した著者が、近代の変容から具体的な制度設計まで包括的に描き出した画期的な入門書である。





市民版 行政改革―日本型システムを変える (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 橋本行革は、真の行政改革ではなく、省庁の数を減らしただけの「数合わせ」に終わったことを記述し、「市民の政府」をつくるためにはどうすればいいかについて書いている。主張は、共産党の選挙公約に出てくる、大規模公共事業をやめて福祉にカネにをまわすべきということが中心。
 たしかに、無駄な公共事業が多いという意見には共感できる部分もある。しかし、ヨーロッパと極東の軍事情勢の違いや、もともとの軍事費の水準の差も踏まえずに、「防衛費の伸び率が日本だけ突出しているから、そのカネを福祉にまわすべき」という趣旨の主張があったり、極めて単純な産業連関分析の結果だけで「福祉の経済効果は公共事業を上回る」というような論証は、粗雑で結論ありきとしか言いようがない。また、レーガノミクス、サッチャリズム、土光臨調のような新古典主義的な政策を一方的に攻撃するとともに、NPM(ニューパブリックマネジメント)は新古典主義を否定したものという趣旨の記述もあるが、NPMは市場原理や民間手法を行政に取り入れるという側面が強いことからすれば、むしろ著者の認識は逆なのでは?と考えざるを得ない。
 まず結論があってその枠内で事実を認識している面があるので、読者がしっかりと判断しながら読まないといけない本だと思う。




障害者は、いま (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1926年に生まれ、転職・放浪後、諸団体・施設を訪ね歩いて障害者向けの多くのラジオ番組を制作した、町田市在住の著者が、障害者の現状についての具体的で基礎的な知識の提供のために、1988年に刊行した新書本。第一章では、「障害(碍)者」の範囲が福祉レベルに応じて国ごとに異なること、「障害」が社会とのかかわり(都市構造・社会意識ゆえの不便、医学、公害、産業構造変化、高齢化等)の中から生じてくること、障害(多様!)の有無で人類を二分せずに、非障害者でも何らかの援助を必要とする人々がいると考える必要が述べられる(『五体不満足』と共通)。第二章では、障害者施設建設反対の住民運動の事例を検討し、警戒する必要があるのは反対よりも無関心の方だと結論づける。第三・四・七章では、戦後の障害者運動が1960年代前半までの「障害者の為の」諸団体設立と養護学校・収容施設設立「請願」、1970年代の「権利意識」に基づく「障害者と共に生きる」生活圏拡大運動・統合教育運動、1980年代の障害者自身の自己表現による自立生活運動、「生活の質」への注目、国際的組織づくりに大まかに時期区分される(1990年代はこの延長線上か)。第五・六章では働く場の問題が扱われ、企業での雇用の未発達、授産施設と異なる作業所独自の多様な意義が紹介される(ワークシェアリングや特産品開発等を扱う部分は経済論としても重要)。第八章では脱施設化とノーマリゼーション(暮らしのリズム、選択の自由、所得の保障)がグループホームの事例をもとに論じられ、また女性障害者への二重差別も問題とされる。第九章ではボランティアについて、難しく考えずにまず活動すること、その際障害者を保護対象ではなく仲間と考えること、障害者には断る自由もあることが論じられ、障害者「による」ボランティアの事例も紹介される。福祉施設に勤める親友から聞いた事実を体系的に確認できた。


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