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和書 529056 (128)



東京国税局査察部 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

数々の大型脱税事件のドキュメンタリーといった感じです.細かいところまで突っ込んで書かれており,文章もスリリングで読み応えがありました.

あまり関わり合いになりたくない国税さんですが,彼らがどのような仕事をしているのかが垣間見られ非常に興味深いものでした.現実の脱税事件は,映画に負けず劣らずドラマチックです.世の中にはこういう人たちもいるんだというのが正直な感想ですが,何でもかんでもオンラインでつながっている今の世の中では,うまいことやるのは難しいでしょうね.

読み物としても面白いので,マルサに興味のある人は是非どうぞ.





東京都政―明日への検証 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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著者は都庁勤務経験のある学者である。鈴木、青島、石原三代20年超の都政を題材に、都庁官僚制、都議会、財政問題、都市開発、環境・福祉・文化など包括的に解説しており、一応都政が現在どういう状態にあり、どういう問題を抱えているかが理解できる。

著者が終章で挙げている提案は、都庁の「分社」化、都庁局長を2年以内の執行役員に切り換え、実力主義を貫徹する、多摩地域の経済的自立への誘導、特別区制度の見直し、「東京州」を視野に入れるなど斬新なものである。国政レベルの改革案は新聞もフォローするが、地方自治体となると報道が少ない。本書は地方自治のあり方を考える為の良い素材を提供している。




統合と分裂のヨーロッパ―EC・国家・民族 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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10年前に刊行された本だが、今でも参考になる点は多い。ヨーロッパ関連の新書としてはまだ読む価値がある。ただ、EC(EU)、国家、民族という副題にある3つの水準の「共存」モデルは、本当に妥当するのかうたがわしいところも多々ある。EU統合に関してやや楽観的な議論であり、今日のように対米関係での欧州の分裂をみるにつけ、別のモデルが必要ではないかとも思えてしまう。




東南アジアを知る―私の方法 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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鶴見俊輔曰く「彼は、年を取ってから仕事をしたんだよ」。

鶴見良行のキモは実際に現地へと赴き、歩き、記録をしたとこにある(もちろんその前にものすごい量の勉強をしているのだが)。

アジアという漠然としたものをバナナやエビといった自分の生活に近いものから捉えるという彼の視点から、自分とアジアや第三世界とは実はものすごく身近に結びついていて実は自分は多くの人を踏み台として生活をしているんだということを知ることができた。

今自分が生きている世界はそれだけで完結しているのではない。実はいろいろなところでいろいろな人やものと繋がっているんだ。だから、アジアを鏡として、今の日本での自分のというものを見つめなおさなくてはならないんだと思った。




都市の政治学 (岩波新書 新赤版 (366))
販売元: 岩波書店

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著者らしく茫洋とした筆致で描き出される「都市の現在」に始まる都市論は、都市住民の合力から合理的に計算しうる範囲を超えた“過剰な”何者かを論じようとする。都市は、権力と主体、あるいは監視の構造によって構築されながら、必ずそこから漏れる闇をはらんでいる。合理的な把握の企図からはみ出す部分まで含めて、都市の総体をあぶりだそうと著者は模索しているようだ。そう評者には感じられる。

そして後半では、そもそも国民国家の首都としてモデル化されていた枠組みを、都市が超えようとしつつある点に焦点が当てられる。国民国家の中に成立し、首都として国境内を内部化していたはずの都市が、今やその内部化したものを首都(をモデルとして成立した都市)として他国の首都(都市)へと外部化し、都市間に国民国家の枠を乗り越えていく回路を築こうとしている。その意味で、都市は国民国家というパラダイムから合理的に把握しうる範囲を超えた一面を見せる存在なのである。

合理的に構築されつくしたように見える私たちの生活世界のどこに、都市が脱出口(それは闇と言われたり「ゼロ」という比喩で言われたりしている)を開けているのか。都市が有する、そのような得体の知れなさに、今更ながらに気付かされた思いがする。




都庁―もうひとつの政府 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 今まで東京都に住んではいるものの、国の政治や区の地方自治に目は向いても、その中間に当たる都政に関しては、なんら知りませんでした。
 このような無知の私にも、都庁の出来るまでや都政、財政、人事等の

分野を各20~30ページで解説し、どのような仕組みで動いているのかが良く分かります。また、各項目で独立しているので、興味のあるところだけ読んでも、至極理解できます。
 1991年に書かれた本なので、現在読むと古くさい部分も多少はありますが、都政についてのバックボーンを把握するには十分すぎると思います。

 地方自治は民主主義の最良の学校であるとかそういう言葉がありますが、日本最大級の地方自治体である東京都を知ることで、自治に関する問題がよく分かると思います。




ドイツの見えない壁―女が問い直す統一 (岩波新書 新赤版 (314))
販売元: 岩波書店

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ドイツ人のこころ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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私は今までドイツに関した本など、興味もあまりなかったのですが、近々ドイツに行くことになり、ドイツの本でも読もうかな、と思ったとき、一番最初にこの本を手にしました。

この本を読もうかな、と少しでも興味を持っている人は、あまり難しく考えず、とりあえず手にしてみて欲しいと思います。ゲーテなどの文学、または音楽をやっていてベートーベンなどの曲を弾いたことがある人など、いませんか?この本には、どういう背景があって彼らがそのような作品を残したのか、ということが分かりやすく説明されています。そしてそれらは全て、ドイツの詩を使って説明がされており、全体的にとても詩的にまとまっています。

ドイツに行きたい人が読めばますますドイツに行きたくなる、音楽に興味がある人が読めばその曲をより深く理解して演奏できるようになる、文学に興味がある人は背景をとらえながらますます想像が深く出来るようになると思います。「ドイツの本」というより、もっと軽い気持ちで読んでみて欲しいと思います。




同盟を考える―国々の生き方 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 「アメリカ・韓国」、「NATO」、「ドイツ・フランス」、「イギリス・アメリカ」、「アジア」など9つの国(地域)の同盟について、各々約20ページ程度で記述。全体を貫く一貫した考え方や時代考察があるわけでなく、それぞれの同盟を個々にとりあげている。

 1テーマ20ページという少ないページに、それぞれの国の歴史的経緯や現状、政府高官のコメント、著者の考えなどが雑然と記述されており、「この著者は事実と自分の個人的見解を区分して書くこともできないのか」と感じてしまう。
 しかも、簡単なことをわざわざ小難しく気取って書いているとしか思えない文章が続いており、ジャーナリストとしては二流としか思えない。

 私は、「約10年前の時点で世界はどう見えていたのか」を振り返る目的もあってこの本を読んだが、著者の考察に「なるほどそうだったのか」という部分は皆無に近く、ほとんど得られるものはなかった。歴史的な事実関係がきちんと整理できるわけでもなく、読む価値のない本と思う。





南原繁―近代日本と知識人 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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岩波新書には,すぐれた評伝ものが多数ありますが,本書は,その中でも大変読みやすく,お薦めできます。
終戦工作に努力し,日本の戦後復興を政治思想史の学者として支えた南原繁。その生きざまを描く本書は,そのまま日本の現代政治史となっています。
著者は,南原繁の孫弟子(すなわち,福田歓一の弟子)であり,自らも南原の著作集の編集等に携わった学者さん。


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