戻る

前ページ   次ページ

和書 529056 (182)



新版 商法入門―安全・確実に儲けるために (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 先の止め処も無い戦争を終結できたのは偏に天皇がいたお陰と言っていいだろう。
 何故ならああでもしない限り誰が戦争を止めた事が出来ただろう。国民が始めた戦争のケリを,国民自身が着けられなくなり,それを天皇が「止めなさい。」と言ったから皆それを理由に戦争を止めたのだ(口実になった)。
 なのに戦後には「天皇に戦争責任がある。」などと言う頓珍漢な輩が出てきた。これは何と無責任で恩知らずで無見識な責任逃れの人達だろう。
 「日本は独裁国家ではない。議会制民主主義の国である。」
 もし議会を無視して天皇の意向が国政に反映されたら,それこそ「議会制民主主義の死」である。マァ手前勝手な言い分ですわな。都合が良い時は「民主主義だ」と言い,都合悪くなると「我輩は”独裁国家だ」と衣替えするようなモノで「アンタ一体どっち?」となる。
 日本は明治以降「議会制民主主義」の国である(独裁制ではない!!)。その議会が戦争を進め(国民の支持のもと)、それを議会は止めなかった。選挙によって選ばれた代議士達がいかなる働きをしたか…繰り返すが日本は議会制民主主義の国である。決して独裁国家ではない。議会の意思は国民の意思。コレを無視して天皇の意思が優先されれば日本は議会制民主主義ではなくなり独裁国家という事になる。「それでいいのか?」と。「君臨すれども統治せず」の意味を日本人はよく分かってない。君臨すれども統治しない…というのはコレ「君臨だけするけど、私の言う事を聞く必要ないですよ」という意味。コレはツライ事である。君臨してはいるが、議会が認めないものは国政に反映されない。何故か,日本は議会制民主主義の国だからである。それでもう十分だろう。説明は十分。何故,天皇に戦争責任が無いか。議会が決める事である。天皇が決める事ではない。だから天皇というのはそういう立場なのである(議会制民主主義を守るために天皇は口を挟まなかった…国民を信じたわけである「もう大人なんだからそのくらい任せていいだろう」と。全く子を見守る親の立場だね。)。自分達(国民とその議会)が始めた戦争で,そのケリを着けられなくなったのを,そのままでは国が亡くなるから天皇が自然権だったかな,言う必要が無いくらい当然の権利,正当防衛とでも言えばいいか,議会が機能しなくなったから奥の手「天皇大権」を行使した。ま,天皇制が水際で亡国の危機を救った典型である。戦争にケリを着けてくれたのはアメリカとも言えるし,天皇とも言える(筋としては日本国民が議会で決すべき事。誰かが止めないと止まらないなんて情けない…自分で止まれない)。真珠湾で勝った後,ミッドウェー敗戦後,はたまた硫黄島奮戦後,戦争を止める切っ掛けに成り得るものは幾つか有ったのに,それらを尽く活かさなかった。結果「原爆」まで行って,天皇の玉音放送である。「そうなる前に」国会が戦争停止を決めれば良かっただけの話だ。議会が軍に「止めろ。」と言えば済んだ話。もし天皇が「止めろ。」と言わなかったら本当に一億総玉砕だったろう。ゾッとする。

 また戦争の根本原因についての考察も鋭く「戦争とは、結局、経済が上手く行かなくなるから起きる。」と。つまり、戦争を防ぐ一番の方法は経済を上手くやっていく事である。今の日本はどうであろう。危ないでしょ。経済が上手く行ってるうちは文句は出てこないが、そうでないとやはり戦争の危険性が高くなる。日米戦争だって、日中戦争だって、突き詰めていくと経済の困窮が原因にある。
 また上の補足として、二・二六事件が挙げられており、「反乱軍がその警備をする正規軍に組み入れられるというとても考えられない現象が…」というようなことがあり(この説明が非常に面白く「これは放火魔に火の用心をさせるようなもの…」とあり、これは大爆笑! 今の日本でもこれと同じ事が起きていると思うが)、「これを軍の首脳の殆どは名案だと思ったらしい…」と。この意識は現代日本人にも通じる。つまり「身内に甘い」のと「世間の評価」だ。当時も一般国民は「カネ持ちが悪いんだ。」という意識があったはず。その金持ちをやっつけるのが軍人さんだという意識もあったはず。だから反乱を起こした将校達も、自分達は国民の支持が得られるものと思い込んでああいう決起を起こしたのであろう事は容易に察しがつく。「自分達の行動は皆に支持される。」と信じての行動だろう。それが例え「法を犯したとしても」だ。日本人の法意識の源をここに見ることが出来ると著者は言う。法の上に更なる価値観がある。道徳というか、儒教意識というか、日本人にとって法とは至上のルールではないのだ。ルールを越える何かが日本人の行動規範の源になっている。
 以上のような事がこの本では指摘されている。その他諸々…
 今の日本人と当時の日本人は似ていると思った。当たり前と言えば当たり前だが、しかしこれでは同じ過ちをまた繰り返し兼ねない…過去に学ばないとは如何なものか。「経済が上手く行かなくなるから軍事力行使に走る。」と。その危険は高くなる。ならば本気で戦争したくなければ経済を是が非でも好転させねばならないはず。形振り構わず・・・に。
 最後に、この本で一番印象に残ったのはやはり上に書いた二・二六事件の軍首脳部たちのヘンな意識「身内に甘い」と、これに付け加えて「世間の目」「世間の評価」を非常に気にする、というところだ。それは「世間を味方に付ければ、あとはどうでもよい。法などどうでもよい。」とする考えが日本人にはあるようだ。それは今の日本人にも見られる…これはある意味とても興味深いことだ。




図説 これからの日本再開発地図―人が動く、カネが動く、モノが動く (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ソビエト帝国の最期―"予定調和説"の恐るべき真実 (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ソビエト帝国の分割―日・米・独の分捕り合戦がはじまる (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ソ連軍事情報の読み方―クレムリンが見える、世界がわかる (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ソ連帝国・7つの謎―崩壊か、改革(ペレストロイカ)か (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ソ連膨張地図の読み方―海と陸の国境と隣国の運命 (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






大国・日本の復活―アメリカの崩壊にどう対処するか (カッパ ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






大国・日本の崩壊―アメリカの陰謀とアホな日本人 (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ