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和書 529056 (237)



国が溶け、人は目覚める―ヨーロッパ新世紀の風 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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本書は5年前に書かれたので、内容は古く、現在の欧州と異なる光景が多々含まれています。しかし、統合が模索され始めた時代の欧州の動きは、グローバル化の中で日本がとるべき動きを探る上で、大きなヒントになることは間違いありません。
グローバル化の進行で旧体質の変革を求められるのは、欧州とて例外ではありません。高負担・高福祉型の一国主義は欧州から消滅し、フィンランドのノキアやスペインのサンタンデールのように、国境を越えて活躍する企業は数多い。デンマークやフィンランドでの外国人労働者への優遇措置や、ポーランドのバルセロビッチ氏による経済政策は、アメリカ以上に市場主義的です。欧州とアメリカを異質と捉える書籍が多い中で、欧州のグローバル化に向けた積極的な動向を、市場経済の中で活躍する企業や個人を活き活きと描きながら伝える本書は、古い内容ながら非常に有意義だと言えます。
しかし、欧州統合に対する、著者のあまりに楽観的過ぎる見解には疑問が残ります。フランスとオランダの欧州憲法条約否決の原因が移民問題であるように、国境を超える企業や労働者の受け入れは、各国民の反発を頻繁に呼びますし、EU内の制度を巡っても加盟国間の利害対立が現実に生じています。昨今の日本では、「東北アジア共同体」なるものが頻繁に唱えられ、欧州が引き合いに出されますが、著者の楽観論とは逆に、政治的な国家間統合は、共通の理念を持つ欧州でさえ難しいものだと思います。
これ以外にも、EUと欧州を混同しかねない記述や、EUの制度に関する記載の不備等、多々不満がありますが、新世紀の欧州が、古い価値観を越えて変貌し始めたという著者の指摘は基本的に正しいものです。グローバル化の中で変化を始めた欧州の動きを、個人や企業の姿から知ることは、今後の日本の進路を探る上でも有用だと思います。





クラウゼヴィッツ―『戦争論』の誕生 (中公文庫BIBLIO)
販売元: 中央公論新社

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「戦争は他の手段をもってする政策の継続にすぎない」とクラウゼヴィッツは、その著書「戦争論」において述べている。本書は、クラウゼヴィッツがその生涯をかけて「戦争とは何か」という命題に対して、取り組んだ足跡を知ることができる。クラウゼヴィッツは恩師シャルンホルストに出会うことによって、戦争の理論と実際の間におけるギャップを知り、そのギャップを埋める手段として歴史を利用することを学び取る。その教えが「戦争論」という大著に結びついているとも言えるであろう。「戦争論」を読んでいただければ分かることだが、クラウゼヴィッツは自分が体験したナポレオンとの戦争、フリードリヒ大王の戦史を引用し、彼の理論の裏付けに戦例として紹介し、批判と分析を加えている。
 また、彼が「戦争論」の中で述べている理論と実践を重視する思想のバックボーンとしてドイツ理想主義の哲学的手法や様々な学問を学び通した理論、そしてナポレオンとの戦争の経験、プロイセン国家の軍事改革への取り組みなどをが、その著書「戦争論」のベースとなっていることに気づかされる。また、クラウゼヴィッツの妻、マリー夫人への宛てた書簡、手紙なども「戦争論」の理論構築のベースとなっていることも見逃せない点である。 本書を読んでから「戦争論」を読むとより理解が深まると思う。





クラウゼヴィッツの暗号文 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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「人はなぜ戦争をするのか‥‥‥」 本書は、この疑問に答えることを望まなかったクラウゼヴィッツの『戦争論』を解読する物語である。
「いかなる紛争でも、その仕掛け人を明らかにしてみれば、好戦的な意思を持つ人物が浮かびあがって来る」
ボロジノの会戦でロシア軍を指導した"立派な教師"クラウゼヴィッツは、トルストイが憤激した通り、民衆の血を流すことを厭わなかった。
「実際に使用することだけが、軍事的行動の目的である(『戦争論』)」

敵を創作し、緊迫状態を作り出し、収入を奪う・・・これが "クラウゼヴィッツ人" の事業である。
「われわれの作った商品が、確かに軍事用として戦場で使用され、人びとを葬ってきた。
 第二次大戦後の数千万人の虐殺史は、いかに物語を脚色しても消えることがなく、この虐殺に、われわれ自身が関与している。
 日本の工業力のスケールから推測すれば、少なくとも数百万人の虐殺には関与しているだろう。
 クラウゼヴィッツの亡霊が支配する現代社会では、工業品の生産量が兵器の生産量に比例する、という冷酷な原理がある。」




暮しの老いじたく (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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暮らしのトラブル法律相談―法化社会を生き抜くヒント (中公新書ラクレ89)
販売元: 中央公論新社

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~読みやすい本です。文章はこなれているし、章だても全部で十一章でひとつひとつ読み切るのに無理がありません。さらに関心がある人のために民法や民事訴訟法の推薦書が巻末に紹介されています。もともとは大学における教養講義が元になっているのだという。この本を読むことで「法化社会」を生き抜く手掛かりが得られるでしょう。法律の素養が有るか無しかで~~、社会生活の困りごとへの対処の仕方がずいぶん異なるものになる気がします。もちろん法律の約束事を意識しているほうが賢明です。~




階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー (光文社文庫)
販売元: 光文社

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既に、20年以上前に書かれてしまった本だが
階級という半永久的に近い題材を扱っているために、今、読んでも十分に楽しめます。
アメリカにも階級がはっきりと存在しているということを分かり易く表している秀著です。

最後の章で、Xというカテゴリーについての記述がありますが、まさしくbobosについての予見で、その先見性の高さに感服します。




クリムゾンスカイ―朝鮮戦争航空戦 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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クルスク大戦車戦 (新戦史シリーズ)
販売元: 朝日ソノラマ

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クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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黒いスイス (新潮新書)
販売元: 新潮社

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という本。
内容の逐一な解説は他のレビュアー方にお任せするとして。

とりあえず、まぁ、普通の国ならこのくらいの事は多かれ少なかれあるでしょう。
初耳な話ばかりだけど、驚くにはあたらない。

でも、安易に非武装・中立なんてのを叫ぶ人には読んでおいてもらいたいですね。
そういう人に限って読んだりはしないんでしょうけど(^^;
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ところで。思わせぶりな本のタイトルはなかなか秀逸。
「黒い沖縄」「黒い京都」なんてよく売れそうw




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