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和書 529056 (279)



西洋近代思想史―十九世紀の思想のうごき〈下〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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西洋の事情と思想 (講談社学術文庫 (638))
販売元: 講談社

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戦後世界政治史 (講談社学術文庫)
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戦後責任論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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戦後に生まれた世代の、戦争に対する責任のあり方を問うたものである。
以下に論旨を要約する。

 戦後生まれの日本人には、戦争責任はない。
 しかし、日本国民である限りは、アジアの戦争被害者の声に応える責任がある。
 責任とはすなわち、Responsibility=応答責任のことである。
 なるほど、我々はアジアの戦争被害者の呼びかけを無視することもできる。
 しかしそれはアジアの人々と関係を拒否することである。
 それで果たしてアジアの一員としての未来が開けるのであろうか。
 この「応答責任」を果たすことこそ、戦後責任を全うし、戦争を終結させる道である

この論旨自体にはそれなりに説得力はある。まっとうな意見だと思う。
しかし、本書全体にはかなり問題がある。

まず、アジアの戦争被害者とは、本書ではイコール従軍慰安婦のことである。
高橋氏は、西尾幹二氏や藤岡信勝氏ら慰安婦否定派に徹底的な批判を加える。
本書の内容はほとんど、この批判に尽きる。
しかし高橋氏自身は、従軍慰安婦の強制連行が事実である根拠は何も示さない。

更に、日の丸や君が代は反対、天皇制だって廃止せよという。
自分のアイデンティティの中心が日本人にあるとは思っていない、ともいう。
しかし、日本人であることに誇りを持っていないのなら、
いったい何のために日の丸や君が代に言及しなければならないのだろう。

もっとも疑問におもったのは、戦後生まれの高橋氏にとって、
この問題がリアリティを持ちえるのか、という点。

頭のなかだけでこさえた問いには血が通わない。
せめて、なぜこの問題をとりあげたのか、
高橋氏自身にとって、この問題がどれほど切実なのか、
それを示してほしかったと思う。

「靖国問題」はそれなりに良かったが、
本書は期待はずれであった。




戦後日米関係の形成―講和・安保と冷戦後の視点に立って (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 近年、講和と再軍備を論じた優れた研究書がいくつか出ているが、そのどれも例外なく本書を引用している。本書には、執筆の目的が何か、どのような問題に答えるために本書を書いたのか、という点が明確でないといった欠点があるが、日米双方の観点から講和と再軍備を丁寧に分析している。

 アメリカからの観点では、ジョージ・ケナンが米国の対日政策に与えた影響を詳細に分析している。特にケナンの訪日についての記述が充実しており、封じ込め政策の生みの親であるケナンが、彼から見ればソ連に「甘い」マッカーサーに対して日本の再軍備の必要性を説くシーンは読み応えがあった。

 日本からの観点で言えば、戦後日米関係における、共産党や社会党といった左翼、そして学界の役割についての分析が秀逸。彼らの主張は確かに「非現実的」だったが、彼らが訴えた自由や民主主義は西洋世界と共通の価値観であったがために、彼らの主張は日本の国際社会における信頼性を向上させたこと、再軍備に対する彼らの反対を利用することで、米国の再軍備についての過大な要求に対して吉田茂が抵抗できたことを挙げ、この意味で戦後日本の保守とリベラルは相互補完的だったと筆者は喝破している。




戦後日本政治史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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戦争論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書は筆者が「あとがき」で言及しているように、戦争を一次的な視座――歴史学的、社会学的な分析――から考察したものではなく、二次的な要素――思想――からアプローチした、既刊の「戦争」書籍とは一線を画す斬新奇抜な作品である。『戦争論』で戦争の本性を導き出したクラウゼヴィッツを起源としてバタイユ、レヴィナスなど著名な哲学者の思考を辿りながら多角的な視点で「戦争」を論じている点は非常に興味深い。

 社会主義の瓦解(ソ連の崩壊)によって「歴史の終焉」という言葉が巷を席捲した。しかし、字義通りの意味合いとは違い、そこには重要な論理が隠されている。

 世界はついに「人間」ものとなり、終焉後の世界はいわば「人間の王国」であり、それ以後世界にあらゆる変化が起きようとも、それは「人間の王国」という環界をはみ出すものではなく、そこで人間はつねに主体として振舞い、どんな出来事にも自分の尺度をあてはめ、それを<人間> の領域に回収してしまう(p,209)。

 ここで問題となるのは「人間」とは誰を指すのかということである。これは本書で確認して頂きたいが、「啓蒙思想」や「ポストコロニアリズム」などといった非常に多岐に渡る領域にまで深く関与するものである。

 少々抽象論になってしまったが、先述したように「戦争」を多角的な視点から深く掘り進めた点には非常に熟慮させられる。現代思想に精通していなくても十分に読破できる内容も高評価の理由の一つである。イスラームの叫びが高らかに宣言される時代柄、一般論から考察するのでは不十分であり、そのように困難な問題にもヒントを与えてくれるかもしれない。




占領史録〈1〉降伏文書調印経緯 (講談社学術文庫)
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占領史録〈2〉停戦と外交権停止 (講談社学術文庫)
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素朴と文明 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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