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和書 529056 (349)



市場の声―政策評価機能発揮のために (中公新書)
販売元: 中央公論社

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「市場か、政府か」という古くて新しい問題について、筆者は「市場の声」なるものが果たして本当に信頼に値するものなのかという疑問を呈する。理念的には合理性をもつはずの「市場の声」が十全な政策評価機能を求めるにはそもそも無理がある。なぜならば「市場の声」自体は、何ら政策に対して責任を負うものではないからである。とある日本のマスコミが政策的評価のアドバイスを外国の格付け会社に求めようとしたところ、言下に「うちは格付け会社であって、政策アドバイザーではない」と言われたというエピソードが紹介されているが、これは日本の政府・マスコミがいかに「市場の声」を誤解しているかの証左であろう。

筆者の結論は、市場と政府のあるべき関係を築くために「日本的経営システム」の転換が必要だということに尽きよう。

昨今のマスコミの論調は、一時の市場万能主義からまたぞろリレギュレーション(再規制)の方向へと振り子が振れているように見受けられる。こうしたマスコミや一部「エコノミスト」が何の意図をもってそうした言説に肩入れをしているのかはきわめて不明確である。結局のところ変革によって既得権を失うことに対しての警戒心、そして既得権は保護されるべきだという甘えが改革を阻んでいるという筆者の指摘には共感できる部分が多い。
政府、市場、エコノミスト、を全て渡り歩いた筆者ならではの(自戒をこめた?)厳しい指摘がこの本にはある。

補足だが、乗数効果の試算の場合には、経済対策によっていったん引き上げられた公共投資の水準は、その時点以降も維持されることがその前提になっていることを、この本を読んで思い出した次第である。




静かに流れよテムズ川 (文春文庫 232-2)
販売元: 文藝春秋

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自然を傷つけない山登り―登山者のための自然保護入門 (YAMA BOOKS)
販売元: 山と溪谷社

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自然再生―持続可能な生態系のために (中公新書)
販売元: 中央公論新社

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自然に人の手を入れずに放置するだけでは。もう生物多様性は守れない。また、日本の水田・里地・里山からなる人の営みと強く関わる豊かな生態系は、耕作放棄等で人の営みが失われることにより壊れてしまう。こうした点から、生物多様性の保護は、人が積極的に自然に働きかける必要があるとし、自然保護の重要な視点を提供している本。英国の農村が生物多様性を保護し景観を守っていることにより、訪れる人で賑わっているp.116-140ことを紹介し、日本の地域振興にも重要な視点を提供。しかし、「市場経済上は採算がとれなくても、水田を安全な主食も生産できる「環境水田」と位置づけ健全な生態系として再生していくp.112」ために農家に負担を強いるには、生物多様性の重要性の根拠が弱いと思う。消費者と農家が手をとりあってそれを可能としていく実践については、同著者編の「水田再生(家の光協会)」に書かれているので、併読がオススメ。




自然の権利―環境論理の文明史 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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アメリカの環境倫理思想の形成過程について、思想史的な観点から概観し、現代の環境運動における環境倫理学の意義を検討しています。
動物の倫理に関する論争の中で、初期に最も影響力のあったオーストラリアの哲学者、行動主義者であるピーター・シンガーの論文や論争についても述べられています。
動物権主義と生命中心主義の敵対についても詳しく解説してあります。




自然保護を問いなおす―環境倫理とネットワーク (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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巷で「自然保護」という言葉をよく目や耳にしますが、
ちょっと立ち止まってみてください。
 自然を保護するってどういうこと?自然って保護するものなの?
 私たちのとって「自然」って何なんだろう?
そんな素朴な疑問がわいてきます。

実は自然保護と一口に言ってもさまざまなものがあり

それと同時にそれらを支えるさまざまな思想、環境倫理があるのです。
そしてそれを形作る自然と人間のさまざまな関係性が存在しているのです。

環境思想の系譜をわかりやすく整理してある本書は
ちまたの自然保護運動にうさんくささを感じている方、
自然との関係を問い直してみたい方、
これから環境倫理学を始めようという方などにお勧めの一冊です。

(参考文献もたくさん載っているので便利です)

本文は、大きく三部構成になっています
1.環境倫理思想の系譜
西洋を中心とした自然保護運動のおこり、環境思想を
多くの参考文献を記しながら、わかりやすく整理しています。
[キーワード:人間中心主義、人間非中心主義、自然の権利、保護と保全

2.新しい環境倫理を求めて

前章の思想の再検討をするとともに、生活者としての自然を生業論などともに考えます。
自然との多様なリンケージ(社会/経済/文化/宗教)を
全体性として現代的に回復させることを提唱しています。
[キーワード:生業と生活、リンケージ「かかわり」、生身と切り身、全体性、風土

3.白神山地の保護運動をめぐって

前章で論じた新しい環境倫理を白神山地という事例をつかってより具体的に論じます。




自然保護のガーデニング (中公新書ラクレ)
販売元: 中央公論新社

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高尾山 ムササビ大作戦 (自然は友だち)
販売元: 文一総合出版

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高尾山にてムササビの探索をしたときの記録。ムササビが有名な高尾でも実際見た人間は少ない。見たい人はコレで予備知識を蓄えてから挑もう。




死体と戦争 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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 本書は戦争にこだわらず、自殺・腹上死・バラバラ殺人など、様々な死因の死体や死体マニアについて、特に珍しい刺青を死後剥いで標本にしたり(東大医学部の標本室を、是非見たいとの欲求に駆られる読者もいるだろう)、朝鮮戦争戦死米兵遺体の撮影の様子や捕虜の人間を食うくだりが書かれている点で、上野正彦の著書よりもバリエーションに富んでいる。
 また、全編に亘ってもそうだが特に東京・大阪・釜石の空襲や艦砲射撃によって、被害者が殺され行くさまの情景描写については、とても生々しく、読む気が失せるかも知れず、著者に対する評価も「もう2度と読みたくない」か「この好奇心が、自分と合致してハマる」かはっきり分かれるだろう。
 惜しむらくは、これらのエピソードに関する写真が、一切ないことだ。  実際に現物を見ている物もあるのだし、少しでも載せてくれていれば、ハマった読者には、宝物のような本になったのではないかと思う。
 また、死に向かう心理学に興味のある読者にとっても、猫いらずが本当に効くのか飲んでみたり、毒薬の味が知りたくて飲んでみたり、苦節10年やっとの思いで結婚し、その新婚初夜に二人で心中してみたり、金銭的に全く困っていないにもかかわらず、自殺してみたりと、多様なサンプルが挙げてあるのも興味をそそられるのではなかろうか。




市町村合併 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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市町村合併のメリット、デメリットを客観的にまとめた読本。
頭の整理としては有用。が、「おお、そうなのか」といった
新鮮な発見は特に得られない。教科書的一冊。


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