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和書 536082 (8)



アンダルシア物語 (福武文庫―わが青春のスペイン)
販売元: 福武書店

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アンダーグラウンド (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 本書は、オウム真理教の地下鉄サリン事件で被害にあった方々に取材をしたノンフィクション。その中に地下鉄職員で亡くなられた高橋さんと同僚だった豊田さんのインタビューがある。豊田さんは、オウムみたいな人たちがが出て来ざるを得ないような社会風土、言い換えると「モラルの低下」を日々感じていたという(掃き終えたばかりのところにタバコを捨てる人がいる、など)。
 村上春樹が「モラルは年を追うごとに低下しているのですか?」と素朴な気持ちで質問したら「それじゃ、少し勉強なさった方がいいですね。自分に与えられた責任を果たすより、他人の悪いところを見て自己主張する人が多すぎます」と毅然と答えた。そんな豊田さんに34年間現場で働いて培った「職業倫理」を村上春樹は強く感じたという。
 私は、地下鉄サリン事件は「職業倫理」を持って私たちの生活を支えてくれている人々が脅かされたという点で本当に恐ろしい事件だったと本書を読んで、初めて感じた。
 「一燈照隅 万燈照国」という言葉を、私は弁護士中坊公平さんの講演記事で知った(読売新聞朝刊99.4.28)。「1つの灯は1つの隅しか照らせないが、一人ひとりがその現場で一隅を照らせば、地域を興し、国全体を照らすことになる」という意味だ。
 職業倫理を持ち、一隅を照らせる小さな光になりたい、と本書を読んで強く思った。
2002-09-09 




アンネの伝記 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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初めてアンネの日記を読んだのは小学校の低学年の頃ですが
大人になった今でも、ときどき読み返しています。

戦争の悲惨さを忘れないために多くの人たちに読み継がれていって
ほしい本ですが、私は自分のためにも読み返しています。
それは、今私が普通に毎日を生きていること、
そして私の大切な愛する人たちが生きていてくれることの有り難みと
幸せを深く感じていたいからです。

命あるものはいつかは死ぬときが来ますが
ふだん、別れや死をあまり身近に感じないときは
今日という一日を無事に過ごせたこと、
愛する人たちの笑顔を見ることができた幸せを
私は忘れがちになってしまいます。

アンネの日記は、今日を生きることと、今私が持っている幸せと
愛する人たちが生きていてくれていることの有難さを
思い出させてくれる命の日記です。





アーロン収容所再訪 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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「アーロン収容所」の著者が26年ぶりにビルマへ訪れる。かつての戦場や名所のパゴタを巡り、戦時中を回想したり、ビルマを分析するのが、本書の大まかな概観である。

一読して感じたのは物足りなさであった。内容の半分を占めるビルマ論として読むにはどうも今回は著者の『会田節』が冴えないのである。
著者の文明比較はまず徹底して相手の事を調べ、日本と相手の国との違いを明らかにし、暗部をえぐり出すのが常だ。
例えば、「アーロン収容所」では一般に真実のヒューマニズムがあると信じられたイギリスの暗部を徹底的に描き、「日本人の意識構造」では日本人よりも家庭を大切にするアメリカのエグゼクティブの背後にある強迫観念を明らかにした。
これら代表作に比べると、今一つビルマ人の内面に踏み込めず、明暗を明らかにできないもどかしさを感じる。
無論、この事には訪問期間が1週間だけと限定されていることや、案内してくれたビルマ人に対する好意もあるだろう。ただ、「アーロン収容所」で敗れてもなお日本軍に対して敬意を抱き続けたビルマ人に対する疑問が呈されただけに、その秘密をじかにビルマ人たちから聞いて欲しかった。

反面、鮮やかな筆致を見せるのは、戦時中に従軍した時の回想録である。
現実とは食い違った認識を持ち、自らのプライドのために兵を犠牲にした指揮官の姿や、半年先に入営した立場を利用し、自分より年上の高学歴者をいたぶる快感に浸る若年兵の姿などは軍隊や戦争の不条理さを見せ付けてくれる。
著者の思想上のスタンスは保守に位置づけられる。本書には戦後民主主義に対する批判が垣間見えるが、同時に戦前を無条件に賛美もしておらず、むしろ日本的な陰湿さに対する嫌悪が見え隠れする。
保守でありながらも軍国日本を賛美するわけにもいかず、さりとて戦後の日本に居心地の悪さを覚える著者はビルマに魂の安息の場所を見出したのだろうか。




言いなりになった女―夫の連続レイプ殺人を助けた妻〈下〉 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
販売元: 早川書房

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怒りていう、逃亡には非ず―日本赤軍コマンド泉水博の流転 (河出文庫―文芸コレクション)
販売元: 河出書房新社

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猪谷六合雄―人間の原型・合理主義自然人 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社

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生き残った人びと〈上〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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生き残った人びと〈下〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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生きることの意味 青春篇〈第1部〉少年の闇 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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