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和書 548206 (192)



SASカンボジア式ルーレット (創元推理文庫 197-23 プリンセス・マルコ シリーズ)
販売元: 東京創元社

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SASクワイ河の黄金 (創元推理文庫 197-14 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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 1968年発表のプリンセス・マルコ・シリーズの第10作目。

 クワイ河鉄橋付近で行方不明になったのは、CIA特務諜報員マルコ・リンゲのかつての旧友であるジム・スタンフォードだった。彼は今ではタイ随一の絹商人として名を馳せていた人物だったのだが。そして間もなくジムの妹が何者かに惨殺された。ジムの行方を捜すという特命を受けてマルコはバンコクへと向かった。現地CIA支局の秘書であるタイ人女性テピンの協力を得て、マルコは危険なる東洋の犯罪地帯へ足を踏み込んでいく。

 実に怪しげなマッサージ・パーラーなどが軒を連ねるバンコクという街。そのディープな雰囲気を描写して見事に表現することに成功している今作。主人公のスパイであるマルコは、このバンコクで様々な怪しげな連中と接触して旧友の足取りを追う。時には東洋の風俗店で客になったりもしながら。謎の殺し屋から命を狙われ大怪我をしたりもするのだが、その傷ついた身体でも連日のように美女たちとSEXをする羽目になるマルコのタフガイぶりには唖然。エロスとバイオレンス・アクションが程好くミックスされたシリーズ好編。





SASケネディ秘密文書 (創元推理文庫 197-15 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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プリンス・マルコ・シリーズの1967年の第6作。アメリカの最高機密文書がKGBに盗まれ、マルコが奪回を命じられる。苦闘の末奪回に成功したマルコだが、闘いの本番はそれからだった。問題の文書は、ケネディ暗殺の真相を記した報告書だったのだ。マルコは口封じのため、あろう事かCIAに命を狙われる羽目に…。

紹介文には”シリーズ白眉の傑作”とあるが、それほどとは思わなかった。CIAそのものが敵に回るという、どうにも逃げ場のない一大ピンチの割には、最後の詰めがいまいち甘いような気がするのだ。だが、過剰な期待をせず、スリルとアクションに富んだ物語を楽しむのなら、充分楽しめる。

なお本書を読んで、第11作の「いとしのサブリナ」(立風書房)でマルコをさんざん苦しめた仇敵、ヤーノス・フェレンツィとの因縁がわかり(今回は端役だが、いやらしい悪辣さは相変わらず)、その点では収穫だった。




SASゲバラ万歳 (創元推理文庫 197-33 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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プリンス・マルコ・シリーズの1970年の第18作。キューバのカストロは、中南米のゲリラ活動をてこ入れするため、応援部隊を送り込んでいた。応援部員になりすまして、チェ・ゲバラを信奉するベネズエラの反政府ゲリラ・グループに潜入したマルコは、まもなくグループが米国副大統領の暗殺を計画している事を知る。

バイオレンス描写がどぎついのが難だが、メリハリのある展開で、なかなかおもしろかった。クライマックスの副大統領暗殺をめぐる盛り上がりも悪くないし、オチも決まっている。欲を言えば、グループのリーダーのエスペレンサが、革命にロマンチックな憧れを抱く、世間知らずの金持ちの令嬢なのに、どういう経緯や心情により、血なまぐさいテロに手を染めるようになったのか…というあたりを、もう少し突っ込んで描いてほしかった。

なお、現在のベネズエラ大統領は反米の急先鋒のチャベスだが、本書の時代のベネズエラはガチガチの親米。この時代の変化も興味深い。





SASサイゴンサンライズ作戦 (創元推理文庫 197-27 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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SASザイールレッド・アイ・ミサイル (創元推理文庫 197-34 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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プリンス・マルコ・シリーズの1978年の第52作。ザイールに来ていたマルコは、いきなり公衆の面前で逮捕される。だがこれは、ザイール大統領の暗殺を計画する一味を探り出すための、同国情報局と現地CIAの共同作戦だった。果たして、一味のメンバーと目される男が、マルコに怪しげな仕事を持ちかけてくる。

本書によると、アフリカというのは、ものすごくいいかげんな所らしい。そのためか、ストーリーの方も、ややいいかげんな感がある。マルコが当局に逮捕されたぐらいで、あっさり信用してしまう、敵のぬるさがそれを象徴している。直前に読んだ「ゲバラ万歳!」で、マルコが敵に潜入するため、殺人まで強要されたのとは、大違いである。

また、敵がどんな武器を運び入れたかが、前半最大の焦点なのに、邦題がもろにネタバレになっているのが残念。原題に忠実なのが良いとは限らないが、もう少し考えてほしい。なお原題は”Panique au Zaire(ザイールのパニック)”。





SASシンガポール華僑の秘密 (創元推理文庫 197-12 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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SASセイロン舎利塔の秘宝 (創元推理文庫 197-40 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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SASセーシェル沖暗礁地帯 (創元推理文庫 197-1 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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プリンス・マルコ・シリーズの1978年の第49作。原爆の材料である酸化ウラニウムを大量に積んで、南アフリカからイスラエルに向けてインド洋を航行していた貨物船が、事故でセーシェル沖の暗礁地帯に沈没する。積み荷を回収しようとするイスラエル、横取りしようとするイラク、どちらにも渡したくないアメリカ…かくて、のどかなリゾート地を舞台に、三つどもえの暗闘が展開される。

本書は創元推理文庫からいちばん最初に発行されたプリンス・マルコ物。マルコがぎこちないながらも船を操ったり、スキューバ・ダイビングをしたりと、海洋冒険小説のような趣があるのが珍しい。前中半はそれほどでもないが、終盤からクライマックスにかけては息詰まる緊迫感が楽しめる。エンディングは少々もの悲しいが、後味は全然悪くない−むしろ心地のよいほろ苦さを感じる。”第1作”としては及第点と言っていいだろう。





SASソマリア人質奪回作戦 (創元推理文庫 197-4 プリンス・マルコ・シリーズ)
販売元: 東京創元社

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