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和書 554120 (226)



七歳の捕虜―ある中国少年にとっての「戦争と平和」 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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虹の戦士たち―グリーンピース反核航海記 (現代教養文庫 (1131))
販売元: 社会思想社

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虹の戦士号爆破事件―フランス情報機関の謀略 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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八万キロの戦争―語り部が伝える真実 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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花岡事件の人たち―中国人強制連行の記録 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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元々戦後三十年に出版された本書は、数ある中国人強制連行の中でも特に有名な「花岡事件」の生き残りである在日中国人の三人から当時の様子を聞き書きしたもの。強制連行され、酷使され、虐待され、蜂起し、裁判にかけられた様子が、当事者達の生々しい証言によって語られる。やや短いが日本人三名による証言も載っている。

自身当時の花岡で捕縛され死んで行く中国人達に対して、何も知らずに「チャンコロの人殺し!」と叫んでいた国民学校の五年生だったと云う筆者は、後に「自分もまた加害者であった」と云う無念の思いに駆られたと云う。問題なのは、その「何も知らない」と云うこと。隠蔽され黙殺されることをその儘にしておいては、やがて時間が風化させ、「負」の記憶が「負」の記憶としてきちんと成立しない儘に、過去との対話はどんどん不可能になってゆく。著者が聞き取りを試みた当事者達の間でも、それに応じてくれたのは極く僅かだと云うが、「忘れられないからこそ、忘れたい」と云う思いは、加害者の側でも被害者の側でも同じことだろう。この恐怖は実際に感じてみたことの無い者には解り難いかも知れないが、過去と向き合うことのそうした困難を乗り越えて行くことで、世代を越えて共有することの出来る現実が生まれて来るのだと思う。本書を読んで、読者が少しでもそうした生の感覚に近付いてくれればと思う。





収集車「人民服務号」―農民のみる消費と環境破壊 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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超闘(スーパー) 死刑囚伝―孫斗八の生涯 (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)
販売元: 社会思想社

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ドキュメント 出稼ぎ―農業棄民の現場から (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)
販売元: 社会思想社

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著者自身の出稼ぎ経験の回想録.時期的には戦後の混乱期以降の,貧農が収入を求めて季節労働に従事して行く様が綴られる.著者が従事した出稼ぎは林木伐採だが,当時の労働者は,賃金の不払いなど不安定な労働条件で過酷な作業に耐えなければならなかった.もっとも,現在でもそういった不払いの話は時折聞くが,「情報の入手可能性」という点から考えると,当時とは比較にならない.
具体的な作業の描写は凄まじいの一言に尽きる.やはり実際の経験者で無いと描けない.

また6章「飯場の革新者たち」は圧巻.雇用先の製材会社が,賃金を一方的に値切ったり,不払いを起こしたりといった非人道的な行動に出るのだが,実際に現場で労働者たちと交渉した会社重役は,こともあろうに(当時の)社会党議員だったそうだ.

社会党といえば,労働者の味方を以って任じる政党のはずだ.このエピソードから言えることは「労働者の味方」を自負していた社会党の議員と言えど,利害が絡むと幾らでも手の平を返す可能性があるということだろう.人間の業の深さを見る思いである.

最終章では出稼ぎという社会現象の背景分析がなされている.戦後農業史や,出稼ぎの労働事情などに興味があれば.




花岡事件 異境の虹―企業の戦争犯罪 (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)
販売元: 社会思想社

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大戦中、雇用契約の名目の下に約四万人の中国人が強制連行され、終戦までに約七千人が死亡したり行方不明になったりした。本書は、その中でも有名になった花岡事件の生き残り、北海道で飲み屋兼食堂を営む林樹森氏の戦後の歩みと、1970年代を中心に筆者自身の体験した戦後処理に関する様々な出来事等を綴ったもの。資料を基に花岡事件そのものを扱ったものではなく、戦後の高度経済成長の中で忘れ去られてゆく官民一体となった巨大犯罪のその後の無責任さに対する、個人的な無念のぼやきの様なもの。心証や噂話等も前面に出して交えているので、客観性とか公平性とかには欠ける記述もあるが、変にお茶を濁すよりはこうした書き方もあって然るべきだと私は思う。

例えば南京大虐殺の真相に関する議論が今もってあれだけ決着を見ないのは、そもそも当時の日本軍が徹底した証拠隠滅を図ったのが原因。本書を読んでいると、記録の隠蔽と記憶の抹殺の抱合せになった「臭いものには何処までも蓋をし続けろ」運動が「当時の」話などではなく、正に現在進行形のものなのだと実感する。

本書に登場する、繁栄を謳歌して過去を顧みない人々の無神経振りには辟易する。自分より弱い者には途端に残酷になる、当人の目の前で平気で差別発言を繰り返す、自分が行った虐殺や強姦について恥じ入るどころか自慢話をする、誠意の欠片も無い「慰霊祭」をそそくさと済ませようとする、都合の悪い事実は直ぐ曖昧にしようとする………胸が悪くなる。今また再び軍隊を持とうとか云う動きが活発だが、前の戦争ときちんと向き合うことも出来ていないのに次の戦争の話などしてどうする積もりなのかと思う。若い世代に愛国心を押し付ける前に、旧い世代は愛するに値するだけの国作りをして来たかどうか自問してみるべきだろう。




春は鉄までが匂った (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)
販売元: 社会思想社

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