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和書 554120 (328)



心‐身のリアリズム (シリーズ 現代批判の哲学)
販売元: 青木書店

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自由のパラドックスと弁証法 (シリーズ「現代批判の哲学」)
販売元: 青木書店

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 デカルト、ホッブズからはじめて、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、エンゲルス、J.S.ミル、そして、I.バーリンまで、「自由」概念がいかなる形で論じられてきたか、ということが手際よくまとめられており、勉強用の本としてはよくできてるのではないだろうか。

 ただし、著者の提起する論点、およびその暫定的な結論には、あまり同意できない。

 著者は、評判になった新書『応用倫理学のすすめ』で加藤尚武が、J.S.ミルの議論を暫定的に採用していたことに意義をとなえているのだが、著者が主張しているような意義はおりこみ済みで、加藤尚武は議論を展開していたように思う。まあ、もちろん、通り一遍の批判として的が外れているとは思わないが、加藤尚武に対しての説得力はあまり持ちえていない。




自律から社交へ―新たな主体像を求めて (シリーズ 現代批判の哲学)
販売元: 青木書店

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精神の描きかた―「足もと哲学」への誘い (シリーズ 現代批判の哲学)
販売元: 青木書店

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生命の時間 社会の時間 (シリーズ現代批判の哲学)
販売元: 青木書店

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シリーズ心の哲学〈1〉人間篇
販売元: 勁草書房

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本書の5つの論文は、心の哲学の主要問題(2章:志向性、3章:意識、など)を別々の筆者が一応分担する形になっている。いずれも問題の整理・展望として有益だが、自分の立場を明確にしているのがいい。その観点からは、1章と4章の対比が面白い。
1章筆者はキム理論をベースに還元的物理主義を擁護する。これは、心に言及する記述表現は実は物理的状態の記述だとする存在論的主張である。心的状態を非還元的状態と認めると心的因果が物理的因果と両立しなくなる、というのがその論拠だ。しかしこれに対する「この2つの因果説明は違う種類の実践である」というバージの正当な批判について、筆者は言及はしているが(P45)再反論で全く要点を外している。これは、物理的因果を真の因果概念だと考え、心的因果を強引に同列に扱おうとした結果だと思う。
対照的なのが4章である。この章は消去主義批判になっているが、「素朴心理学による説明と神経科学的説明とは実践の眼目が違う」という主張は的確だ。ここで批判されているチャーチランドも、日常的な心の理解を素朴心理「学」と称して理論扱いし、神経科学と同列に扱う点が間違っている。日常的な心の知は、行為説明が必要な場面での対応能力も含め、最も原初的な意味での「対人スキル」であり、決して理論ではない。(ちなみに文法だって、翻訳や教育の文脈での1つの実践であって、言語スキルを支える理論として心に内在化するのは同類の誤りと思う)。それを強引に科学理論と同じ土俵に乗せた挙句、言うに事欠いて「3000年間停滞しているダメ理論」だと?仮にダメ理論でも3000年も人間の意味を定めてきた理論ならそいつと心中しても悔いはないな。
そういうわけで自分はたまたま1章より4章がひいきだが、これは論文の質の高低差を意味しない。全体的には期待以上の内容だった。




シリーズ心の哲学〈2〉ロボット篇
販売元: 勁草書房

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シリーズ心の哲学〈3〉翻訳篇
販売元: 勁草書房

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後期ウィトゲンシュタインが好きな人には、第5論文(バージ)が一番面白いだろう。バージの議論は、言語実践のきちんとした観察に基づいている所が魅力である。彼の主張を「外在主義」とか「心的内容の社会依存性テーゼ」と呼ぶのは間違いではないが、アピールするポイントが分かりにくい。素人の大ざっぱさを許してもらえば、バージ論文のポイントは以下である:「人にある心的内容を帰属させるということは、その人をある共同体的慣習の参加者とみなし、それ相応の期待に答える責任を負わせることである。概念の部分的誤解は、必要に応じた訂正と慣習参加の継続が見込めるなら、帰属の妨げにならない。」
また、バージが「存在論は主な関心事ではない。(デカルトだろうが唯物論だろうが、共通する心的個体主義の批判が関心事である)」と言うところもいい(自分的には)。この点は、心的状態の存在論的身分が主要な関心事と見える第1論文(キム)と対照的である。
さらに他論文との関連で言うと、バージ論文の4節は(直接関係ないが)第4論文(チャーチランド)への批判のように読める。ここに心についての志向的語り方をめぐる対立が見て取れるが、しかし言語表現の覇権争いなどにとらわれなければ、それぞれに面白く読める。チャーチランドについては、その考え方でどこまでいけるか、最大限展開してみて下さい、と(皮肉でなく)思う。
第2論文(ミリカン)は読み辛かったが・・・(バクテリアやビーバーや人間に)表象を帰属させるとは、どういう(人間の)言語行為か?という観点で読み直すのがいいかも。と思っている。




ドゥルーズ―解けない問いを生きる (シリーズ・哲学のエッセンス)
販売元: 日本放送出版協会

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「哲学のエッセンス」というシリーズの名のとおり、ドゥルーズの思考のエッセンスを凝縮してわかり易く解説してくれています。
他の解説書では、だいたい個々のドゥルーズの本についての解説がメインとなっていますが、この本は潔く個々の解説はほとんどありません。あくまでドゥルーズの哲学の根底に流れるドゥルーズの思考そのものについて、「生命」というキーワードを当てて丁寧に説明してくれます。ドゥルーズを「音」に切り分けることなく、ひとつの「メロディー」として聴かせてくれているのです。これは、他の解説書が断片的でわかり難いのと対照的でした。

この本はあくまでエッセンスであり、個々の本についての詳しい説明はありません。ですから、ドゥルーズの最初の一冊として最適なのではないでしょうか。個々の本についてはこの本を読んでから別の解説書にチャレンジすれば、断片をエッセンスによってつなぐことができると思います。




償いのアルケオロジー (シリーズ 道徳の系譜)
販売元: 河出書房新社

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