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和書 554190 (305)



五感で楽しむ東京散歩 (岩波アクティブ新書)
販売元: 岩波書店

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東京を紹介する本はたくさん出版されている。どの本を読んでも、著者の主張が伝わってくる場合もある。そして、実際にその場を訪問したり、散歩したい気分になる。

この本も東京を散歩するための本である。しかし、単なるハウツーものの本ではない。すなわち、五感を使って東京を散歩しようと試みるものである。触覚、聴覚、味覚、臭覚、視覚の人間が持つ感覚に訴えながら東京をとらえようとしているのである。「なるほど」、「なるほど」、この5つの感覚から東京をとらえれば、また東京は魅力的な町になるだろう。

そう言えば、5つの感覚を使って、自分が住んでいる町や地域をとらえれば、新しい発見があるかもしれない。そのような意味で、見方を示してくれたありがたい本である。
例えば、デパー!トに行ったら、大理石の中にアンモナイトを発見し、触ってみたくなるだろう。
取り上げた場所やお店などの写真も添付されている。そして、地図のイラストも大変見やすい。

手元に置いてもよい本でしょう。
きっと町を散歩する楽しみが増えることでしょう。




フレスコ画への招待 (岩波アクティブ新書)
販売元: 岩波書店

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ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ベンヤミンの主唱する「文化史的弁証法」(16〜24頁)は、一言(統計学的ターム)で云えば、単純な最小二乗法ではなく例えばボックス・ジェンキンス法のような計量経済学的手法により歴史を解析するということに他ならない。即ち、終わりなき分割(二分法の連続適用)を通じ、「積極部分」を抽出し、更に残余(residuals)から「積極部分」を抽出し、「消極部分」が完全なホワイト・ノイズになるまでこれを繰り返すということだ。そして、こぼれ落ちた後掬い上げられる「積極部分」が第4テーゼにいう「確信や勇気やユーモアや智慧や不屈さ」なのであろう。




終わりなき旅―「中国残留孤児」の歴史と現在 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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井出さんは長野県出身。長野県からは「満洲開拓」にどの県よりも多くの人々が送り出されました。大日向村、泰阜村等々、長野県下の村から人々はどのようにして送り出され、暮らし、終戦を迎え、多くの人が野に倒れ、またどのように生きて留まることになったか。井出さんは幾組かの家族を描きます。開拓団長さんの苦悩をもたどります。日本に戻ってからの厳しい現実を追います。それらはまさに蒼氓の終わりなき旅となって・・・。

なお、単行本に比べ現代文庫版では「あとがきに代えて」、その後の賠償請求訴訟にまつわる現状が執筆の経緯とともに加えられています。

これらが歴史に刻まれることとなったメカニズムが、ドキュメンタリに織り込まれつつ解明されますが、具体的で分かりやすいです。

この記憶を語り継ぎ、日本に戻った人々が幸せをつかむべきことは、現代と未来を生きる日本人にとって大切なことと思われます。それらを考えるためのスタンダードで高質な文献の一つです。




シルク・ロード紀行 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ゾルゲ追跡〈上〉 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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MI5勤務経験のあるディーキン、知日派ストーリィと来ればこれは、もはや最強コンビ。原書はたしか1966年だから40年近く前のものだが、いまもって古びない。緻密なはずのスパイ団だが、上巻には、日本の生活費をうっかり10年前の水準で計算していて、金欠になってしまうなんて、結構笑わせる部分も含む。ところどころ、政治学や近代史の研究者らしい詳しさでゾルゲを世界の中に位置づけるところもいい。英国での組合運動、北欧の共産党の内部の調停と駆けずり回るゾルゲは、今で言えば多国籍企業のビジネスマンである。




ゾルゲ追跡〈下〉 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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日本列島を往く〈3〉海に生きるひとびと (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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一つ星のレビューを書いている馬鹿がいるが、買う前に確かめて買えばよい。
非戦を願うでもなく、まるでほろ酔いのような、あるいは霞がかかったような、中国
戦線についての筆者の追憶を述べたものである。ここの表されているのは素朴さだ。
ただ普通の老人の押し付けがましさもない語り、だからこそこの本に読ませられてしまう。
兵士達にはそれぞれに戦前、戦中、そして戦後があった。しかしながら、これはもう
人の資質によると考えるしかないのかもしれないが、忘れられない戦争体験を有しており
、しかも誰にもそれらをいうことなく年を重ねた老兵がいる。
もう亡くなった戦友に心の中で語りかけながら、戦闘行為に限らず中国で出会った出来事
をぽつりぽつりと話し始める。楽しい行為も多くあり、彼はその時代にまさしく生きていた
、青春を送っていたその時代に生きた人間なのだということが、と我々に伝わってくる。
ある忘れられない事項に、ふらふらと語りが焦点してゆく。それが余りに自然なことに
この本の最大限の価値がある。
私は10人以上の友人知人にこの本を薦めたが、ほとんどの人は、考えが変わる衝撃を受けた
、といっている。冒頭で述べた馬鹿は、感受性もないのだろう。こういう本がたくさんある
?では挙げてみろ。答えはこの本以外にない。ろくでもない友人に囲まれているのだろう。
本書は必読だし、戦争で心が壊れて・民主と愛国の2冊と共に、この3年間のベストだ。




ファインマンさん最後の冒険 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ファインマンよりかは、著者であるレイトンのトゥーバ(Tuva)に対する情熱が凄かった。すさまじい粘りと執着心、好奇心に引っ張られて一気に読了。米国とソ連の冷戦時代、今はロシアの一部であるTuva共和国に興味を抱き、何としても中央アジアのそこに訪れたい一心でファインマンと様々な挑戦をする話。たったこれだけのことを300ページ以上の本に綴っている。当時の米ソ関係を軸とした世界情勢が背景に描かれていて懐かしくも興味深かった。文庫本なのに写真が掲載されていたのもイメージが湧いてよかった。読んでいる最中にTuvaの衛星写真をGoogle Earthで見たけど、その様子はエピローグで描かれていた印象と重なった。
著者とファインマンはかなり親しい友人で、ファインマンの普段の人となりがよく描かれている。一方で「ファインマンさん 最後の授業」でムロディナウが描いているキャルテクでの悩ましくて弱々しい大先輩の物理学者としてのファインマンと時期がほぼ同じであるのに、こうも違う印象を与えるのか、と意外にも思う。


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