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和書 554190 (306)



曲説フランス文学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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「文学史」と呼ばれるものはいつもくだらないものだ。小説や詩の、いちいちの作品の細部に立ち入って読む面白さを知っているものにとってはなおさらにくだらない。時代ごとの有名な文学者の特徴について、こまぎれの引用を申し訳程度につけてそのうわずみをさらうだけの作業というのは、実は何の意味もない。これは、権威主義的なアカデミズムが学生に強いる偽の教養のためのものであり、もっと個人的な、つまりは最も誠実な理由において本を読むことをする人々に必要なものではない。文学史など知らなくてよいのだ。いや、自ら自分のための文学史を、一人一人が作っていかなくてはならない、我々はそういう時代を生きている。

渡辺博士の文学史がそのような既製品と一線を画すのは、「文法学者も戦争を塊避できる」という、彼の信念によってである。これは前世紀に幻想された「客観的な」文学史ではない。本書の中で彼が語る、狂熱と狂熱とのいたちごっこ。人間がいかにして憎しみ殺しあうかに関する明解で深遠な叡智を、フランスの歴史を通じて語り、そしてその時代に生きた小説家や詩人たちの中に見出される「ユマニスム」について語る本書は、人文学の専門家が真にあるべき姿を体現している。フランスの文学なんて知らないから、と敬遠する必要はない。この本から知ることをはじめてみてもよいのだから。むしろその道順をこそ進めるべきかもしれないとすら、僕は思う。




ギリシア紀行―歴史・宗教・文学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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詐欺師の楽園 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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18世紀から20世紀にかけて、欧州を舞台に、大胆な詐欺や悪戯をはたらいた人間たちをピックアップし紹介した本である。ただ、この時代の疎い私にはカサノヴァ(映画になっていた)やボーマルシェ(「フィガロの結婚」の作者)くらいしか名前さえ知らなかったペテン師たちである。

例えば冒頭には英国海軍を騙した偽物のエチオピア皇帝の話が出てくる。艦隊に「エチオピア皇帝一行が行くから歓迎せよ」とのニセ指令を送り、精いっぱい歓待させて、去っていくという悪戯であった。この一章の主人公はヴェア・コールという悪漢であるが、この騙した一味には、学生時代の若きバージニア・ウルフ(作家)もいたというのである。

このように「へえー、そんなんだ」という情報が詰まっているのも本書の魅力の一つ!だ。それも、ドイツ文学や近世の欧州社会の歴史に造詣が深い著者だからできる技であろう。
また、ペテンにひっかかった側の社会の歪みについて、精神分析的な観点から批評が加えられている点も興味深い。




岩波講座 日本文学史〈第14巻〉20世紀の文学3
販売元: 岩波書店

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岩波茂雄への手紙
販売元: 岩波書店

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岩波茂雄。
岩波書店の創業者だ。
だが、意外にこの人物は
知られていないのではないか。

この本には、岩波茂雄と近代日本を作り上げてきた
人々との間の書簡が集められている。
つまり、この本を読めば
日本を作り上げてきた人々にとって、岩波茂雄が
果たしてきた役割がよくわかる。

岩波茂雄という人物は、日本の背骨を支えてきた人物、
言い換えれば、近代日本文化のパトロン
という言い方もできるかもしれない。

大正から昭和にかけて、まさに教養の発信源であった
岩波書店に感謝。





地中海の史跡めぐり (シリーズ 世界の美術案内)
販売元: 岩波書店

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エヴェレストをめざして (岩波少年文庫)
販売元: 岩波書店

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ヒマラヤ登攀史 (岩波新書 青版)
販売元: 岩波書店

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モゴール族探検記 (岩波新書 青版)
販売元: 岩波書店

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 人類学/探検記の傑作として名高い一冊。
 アフガニスタンの辺境地域へ、モンゴル人の生き残りを求めて旅をした記録。当時、モンゴル人は日本人の祖先ではないかとされ、注目を集めていた。そしてアフガニスタンのモゴール族は、チンギス・ハンとそれに続く西方への大遠征時代に取り残された人たちとされ、古いモンゴル語を留めている点が貴重だったのである。
 この旅では、著者はサポート役に徹している。交通手段の手配、現地役人との交渉などを務めている。しかし、そのぶん客観的に「モゴール族」が眺められたようで、その歴史や周囲の部族との関係などが推理小説のように解き明かされていく。そのあたりは、さすがと思わされる。
 しかし、いまとなってみると、それほど優れた本ではないように感じられた。研究としては成果を残さなかったし、探検記としても魅力に乏しい。また、文章に難のある点が引っかかった。
 少し残念。




ルソン戦―死の谷 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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