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和書 554190 (307)



検証 日韓会談 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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本書を注文したのは2006年3月であるが、送られてきたのは1996年12月20日発行の第1刷であった。第1刷を多く刷りすぎたのか、それとも売れ行きが芳しくないのか? いずれにしろ、当然ながら1997年以降明らかになったことは記されていない。

また、著者は「伊藤博文が皇帝と閣僚を脅迫して韓国保護条約を締結した」との立場をとっているが、それと見解を異にする人でも事実関係の確認には役立ち、日韓会談の概要と当時の情勢を掴める著作となっている。

何度か訪れた会談の決裂、政権交代で生じる会談への温度差、国際情勢の変化を背景にした条約交渉の進展、日韓両国の国内世論の動き、それに対する政権側の対応、どれも興味深い。

結局、意図的に曖昧な部分を残したまま条約を締結したのだが、それが様々な問題を今日まで引きずる結果になってしまったわけである。




子どもたちの8月15日 (岩波新書 新赤版 (956))
販売元: 岩波書店

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湾岸戦争、イラク戦争。
テレビやネットで「戦争を観たことある」世代が社会の中心になっている現代。日本が現実に戦場となった太平洋戦争を「経験した」世代から「戦争観たことある」世代へのことばが伝わりにくくなっている現代。「戦争を経験した」世代の生のことばが本書に書かれています。優しい言葉で。馴染みやすい言葉で。想像しやすい言葉で。「戦争を知らない世代」という言葉さえも聞かなくなった現在、このような本が今後も多くの「戦争観たことある」世代の目に入ることを願います。戦争は地球上に現実に存在する悲劇なのだということを強く実感するためにも。




三国志の風景―写真紀行 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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主に写真を中心としていますが、
三国時代に栄えていた都市や、戦場と
なった土地に、今住んでいる人の表情や
生活を撮っている感じになっています☆
今と昔を比べるためには良いかも知れま
せんがその土地の写真が見たい人にはお
すすめしません。




ジャンヌ・ダルクと蓮如 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 高校レベルの日本史、世界史のいい復習になったような感じがする。宗教の社会的意義、みたいなものを大して深いところまで考えた経験のない私にとっては、それなりにわかりやすく、面白い内容でした。

 もちろん筆者は本願寺のお坊さんでありますので、その辺はさっ引いて読む必要があるでしょう。随所にあふれる蓮如上人へのあふれる思いは半額くらいで。とりあえず近いうちに五木寛之の方もよんで、バランスをとりたいところです。バランスがとれるのか分かりませんが。

 致命傷は、特に二人を並べて記述していく必然性が最後までそれほど見あたらないというところでしょうか。餃子もお好み焼きも上手に作れる人が、思いあまってお好み焼きに餃子乗せて出してしまった感じです。別々に食べるのにー。




西域探検の世紀 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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西域探検の歴史と日本の大谷探検隊の関わりを描いた本書は、
あまり類がない作品になっている。特に、グレイトゲームの話は
興味深い。大谷探検隊の正確な記録は無いという事実は初めて知った。





宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京御茶ノ水のニコライ堂を訪ねる前提として本書を読んでみて、期待は裏切られなかった。骨子となっているのは、サンクト・ペテルブルグの国立中央歴史古文書館に保管されていた、ニコライ自身の40年間に渡る日記であり(著者がそれを79年に発見したのはなんという僥倖だろう)、その重要な部分が、ドストエフスキー研究者にふさわしい良質な日本語で紹介されているのだから嬉しい。
明治後期に日本人の正教会信者数は、カトリックに次いでプロテスタントを凌いでいたという貴重な事実を本書から知ることができたが、その理由の一端もまた興味深い。戊辰戦争で敗れ「古い権威の崩壊を体験」した仙台藩士たちが、「新しい日本にふさわしい新しい統一原理としての宗教」を求めて最初期の信者になったというのだ。ロシア正教はまさしく新興宗教として我が国に到来したのであり、「薩長藩閥の政府を以って不倶戴天の仇敵」となす政治的意味合いをも併せ持っていたのである。
江戸時代から日本人が潜在的に感じ続けてきたロシアの脅威、そして日露戦争。歴史の歯車はロシア正教にとって不利な方向にばかり進んでしまった(日英同盟を結んだ相手イギリスがプロテスタント国であったことも忘れてはならない)。日清戦争に勝って中国を、ひいてはアジアを見下すようになった日本は、日露戦争に勝利したのちロシアまでも「黄色い白人」として劣等視するようになった。その後の歴史は誰もが知っている。
教会関係者の手になる本でないだけに、ロシア正教への正当でまっとうな批判を読みうるところも良い。ギリシャ正教の教義とビザンチンの芸術様式を唯一の権威として無批判に崇敬したことはともかく、国教として安泰を保障されたその保守的な体質は日本の仏教界にも共通している。小冊子ながら日記以外の資料も存分に引用されており、新書の値段でこうした良書が読めることを感謝すべきだ。





中国大陸をゆく―近代化の素顔 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京遺産―保存から再生・活用へ― (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 タイトルは編集者が付けたのだろうから、著者の責任では多分無いだろうが、東京遺産といいつつもその対象の殆どは著者の地元である谷中・根津・千駄木とその周辺に限られている。一番西で青山の同潤会アパートまで。隅田川の東も山手通りの西も眼中に無く、まして多摩や島嶼部など、巻末の歴史的建築物リストにも載っていない。

 内容はそれなりに興味深い回顧録であるが、運動の方法論についての鋭い考察があるわけでもなく、個々の物件の回顧談も短いので、エッセイとしてしか読むことが出来ない。中途半端な印象が強い一冊。悪い本ではないが・・・。




ドキュメント 屠場 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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禁句とも言われる屠場、そして差別され卑しい目で見られる屠場
でも、もし誇り高い彼らがいなければ私たちの食卓には
「おいしい肉」は並ばないと言うこと…

私は以前に屠場を見学したことがあるので
そういった類の偏見は持ってはいません。
しかし、いまだなお特に西のほうで卑しい偏見の目があることは
恥ずべきことだと思います。

内容も食卓に並ぶ前の工程もきちんと記録されていますし、
現場の人の声も取り入れているのでとてもよいです。




ドナウ河紀行―東欧・中欧の歴史と文化 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 著者によれば、「中欧」とは単なる地理的概念(=中央ヨーロッパ)ではなく、「ドナウ河にのぞむ国々、…“ドナウネットワーク”によって結ばれたきた国々」(p.76)であって、ミルン・クンデラを引用して「『中欧』の“境界を正確に引こうとすること無意味であろう。中欧は国家ではない。それは文化であり、運命である”」(p.74)と言う。
 ドナウ源流のドイツから、オーストリア、チェコスロバキア、ハンガリー、ユーゴスラビア、ブルガリア、ルーマニア、ソ連と黒海に至るまでが紹介されていく。
 ハプスブルグ帝国領としての結びつき、オスマン・トルコの支配と独立の歴史、両大戦による変動等により、「中欧」が発展し、また阻害されいった歴史が理解されるとともに、バルカン諸国の民族問題の根も明らかにされる。
 こうした「中欧=ドナウ世界」の案内である本書は、1991年刊であるため、ソ連邦は未だ健在、ユーゴスラビアの内戦は勃発したばかり、チェコとスロバキアは分裂前であり時事性に欠けることは否めない。しかし、それを割り引いても、十分に新鮮で興味深い好著と言えよう。



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