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和書 769110 (18)



4TEEN 2 (2) (ビッグコミックススペシャル)
販売元: 小学館

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4TEEN
販売元: 新潮社

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ぼくが中学生をやっていたのは、もう随分昔のこと。この小説の「ぽくたち」よりもずっとどん臭く、いけてない中坊だったはずだ。ヒップホップの代わりにハードロック、自転車はマウンテンバイクではなくドロップハンドルのついたレーサータイプだったけど、なによりもいけてなかったのは、友情に対してこんなにピュアではなかったことだろう。もちろん仲のいい奴は大勢いた。ある友達とは、帰り際に毎日2、3時間、厭きもせずに家の前で話し込んだ。あの頃コンビニなんてなかったしね。そんなぼくたちが偶然同じ女の子を好きになった。でも神様はどうも、ぼくよりそいつの方がお気に入りだったらしい。そんなことがあっても、ぼくたちは一緒にプールで泳ぎ、体育館でバスケットをした。でも前のように延々と−親が呆れるくらいに−話しこむことはなかった。心の底から、とてもとてもいい奴だったと思っていることに変わりはなかったのだけれど。

この小説はとても巧みにできている。始めの2、3篇を読んでいる間は少年たちの後ろに作為的な大人の影が見えるようで、「これで直木賞かよ!?」と感じてしまう瞬間もあった。しかし読み進んでいくうち、それは舞台上の黒子のように気にならなくなってくる。シンプルだが抜けのいい、映画のような小説世界の中「ぼくたち」は少しずつ大人になっていく。登場人物の台詞にはどうしても不自然さを感じてしまうのだが、ここで描かれている14歳の持つ空気感−上手く言えないが、人との間合いの取り方とか生活のスピード感とか−は澄んでいて説得力がある。思い出すのは塩田明彦監督の映画「どこまでも行こう」(1999年)。こちらの主人公たちは小学生だが、画面に無造作に放り出されたリアルな空気感は演出家の力量だと思う。石田氏もまた、演出家的な作家なのかもしれない。

誰かが「この小説を今の青少年に読ませて、友情や生きることの意味を考えて欲しい」と言っていたが、そうは思わない。第一、小説を読ませて云々という発想自体がとんでもなく的外れだ。むしろ、かつて「ぼくたち」であったオッサンたちが読んでこそ味わえる部分が多いのではないだろうか。




4U(ヨンユー) (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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『姫君』や『マグネット』、そしてこの作品と、
かつての初期作品に比べ、著者の視点が「大人視点」に移っていった気がします。
このあたりから「死」というものが少しずつ作品に彩りを与えていっている。

私は著者の大ファンで全作品読んでいますが、そのように感じます。
中期作品。

そして『風味絶佳』と続き『無銭優雅』に至る・・・ような。


初期と比べて変化を遂げる著者の道程を探るのにいい作品だと思います。






4U(ヨンユー)
販売元: 幻冬舎

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『姫君』や『マグネット』、そしてこの作品と、
かつての初期作品に比べ、著者の視点が「大人視点」に移っていった気がします。
このあたりから「死」というものが少しずつ作品に彩りを与えていっている。

私は著者の大ファンで全作品読んでいますが、そのように感じます。
中期作品。

そして『風味絶佳』と続き『無銭優雅』に至る・・・ような。


初期と比べて変化を遂げる著者の道程を探るのにいい作品だと思います。






四つの四重奏 (1968年) (中部日本詩人双書)
販売元: 宇宙時代社出版部

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四万人の目撃者 (1958年)
販売元: 講談社

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四万人の目撃者 (1960年) (ロマン・ブックス)
販売元: 講談社

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四万人の目撃者 (1960年)
販売元: 角川書店

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4千万歩の男〈蝦夷篇〉 〈下〉 (日本歴史文学館)
販売元: 講談社

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51年目のあたらしい憲法のはなし―文部省発行“幻の教科書”今復刻
販売元: 洋々社

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