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和書 882814 (6)



よい依存、悪い依存 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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筆者は、自分の意思で依存をやめられず(コントロールできず)、何かに依存しながら自分感情や他人の感情を無理やりコントロールしようとすることを「悪い依存」(依存症)としており、それ以外の依存は問題のない依存(よい依存)としています。依存症という言葉を聞くと、物質(アルコールや薬物)への依存が最も耳にするものですが、本書ではこれ以外にも対人関係や組織への依存と、行為の過程(プロセス)への依存という、比較新しい依存症の形態を紹介しています。そして、対人関係・組織への依存、プロセスへの依存によって自他のコントロールを図るうちに、もっと手っ取り早く確実に感情をコントロールする方法に気づき、物質への依存に浸りきりになるという依存症の悪化が紹介されます。対人関係・組織への依存やプロセスへの依存の例には、一見他愛もない「個人の変わった性格」として片付けられるのでは?と思ったものもあったのですが、そういうものには実は根の深いものがあって、依存症予備軍に分類され得ることを知ったのは驚きであり本書から得た収穫。




よみがえるロマノフ家 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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ロシアのロマーノフ朝の歴史を1冊に上手く収めた万人向きの良書です。
概説書、入門書としても程良い作品でしょう。
もちろん、その分、「専門性に欠けるきらいがある」ということになりましょうが・・・。




わが青春の鎌倉アカデミア―戦後教育の一原点 (同時代ライブラリー (266))
販売元: 岩波書店

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わたしの「心の書」―読みなおす一冊 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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愛と経済のロゴス―カイエ・ソバージュ〈3〉 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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1,2巻ともあまりの面白さに、あっという間に読み終えてしまいましたが、この第3巻も同様の面白さです。
経済活動を、「交換」「贈与」「純粋贈与」に分類し、それぞれが、「贈与」→「交換」→「純粋贈与」という形に変化してきた、と説明します。このうちの純粋贈与という概念が大変ユニークで、これこそが愛であるという事に気がついた時、人間の思考の深遠さに驚嘆しました。
またこの純粋贈与の行為が、宗教儀式にも盛り込まれており、しかもそれが最初からこれら三者の関係維持を目的にしたものであることを著者は説明しています。このような形での三位一体の関係が壊れてしまっている現在の政治、経済システムの不完全さを思うと、古代の人の方が精神的には優れていたのかと思わざるを得ません。




愛の研究 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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会津戦争全史 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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はじめに、メチエから発行していると言うことは「創作物」ではなく、あくまでも「学術論」である事を前途に書かれているのを踏まえているはずであるのだが、何も知らない読者が読むと誤解を招く本であることは間違いない。

筋としては会津の正義のみを前面に立てており、当然ながら「薩長は悪」といわんばかりの諭旨が展開されている。
問題はこの本が相互理解を放棄して、一方的な賛美と批判で終わっている所に、偏った歴史思想が現れている。

最大の問題は、史学に於いては考現的考察を排除すべきが一切なされておらず、また会津側の都合のいい部分は抜き出しているが、それ以外は評価がされていない。
著者が自身のホームページで「私はあくまでも会津贔屓である」と述べられているので、それ以上のことを述べても致し方ないが、そういった本である。

会津こそ戊辰戦争の被害者だというのは一方的な視点。翻って会津若松市以外の地域が戊辰戦争を眺めると、会津藩に強要されて戦争に無理矢理参加させられたという所、会津のために犠牲となり、今でも怨嗟の声がある福島県の仲通り地域、栃木の那須、今市、宇都宮、新潟県境などの庶民の声は未だに黙殺されたままである。

小説ファンが読めば感動するであろうが、史学的見地で、また戦争を語るという点で説得力があるだろうか?作者のイラク戦争や中国に対する視点を考えると甚だ説得力に欠けるといわざるをえないであろう。




アイヌ民族と日本人―東アジアのなかの蝦夷地 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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アイヌ民族を考える際に、本書でも引用しているように、「網野善彦による日本人はいつから日本人になったのかという問いは意表をついた新鮮さがあった。」
というように、過去の研究の根本的な視座のいいかげんさの指摘の記述がある。

しかし、本書では、それに深入りはしていない。
日本人の起源については、さまざまな研究があり、南方の人たち、朝鮮半島の人たちが、
なんらかの形で日本列島に来ていることと、以前から住んでいたと思われる、アイヌ、
蝦夷の人たちとの関係を体系的に記述しきれている訳ではないのかもしれない。

本書では、ひとまず18世紀前期の認識を立脚点に、
日本と朝鮮、沖縄、蝦夷の関係に基づこうとしている。

アイヌの文化的な背景、歴史的な背景、日本がアイヌ文化をどのような形で継承しようとしているかは、日本が北方領土の領有権を主張する際に引用されるかもしれない。

そういう政治的な主張とは別に、樺太、千島、北海道の文化的、歴史的な関係の継承を詳細化し続ける出発点となるように読み込みたい。

本書は、政治、経済、記録を中心に変遷しようとしているが、
言語、風習、考え方という視点の補強があると嬉しい。







アイヌ文様刺繍のこころ (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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アガサ・クリスティー (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 『Agatha Christie』(1994年)の翻訳。
 著者はドイツ人翻訳家。英米圏の小説をドイツ語に翻訳している。 
 本書はアガサ・クリスティーの人生を手際よくまとめたもの。少女時代、結婚、ミステリ作家としてのデビュー、失踪事件、大作家としての活躍、死と満遍なく語られている。主要な作品も折りに触れて紹介される。
 しかし、あまりにもあっさりと書かれ過ぎており、いささか物足りないような印象を受けた。生涯の表面をなぞっているだけだし、作品分析に深入りすることもない。
 クリスティーについてざっと知りたいときには役立つかも知れない。
ファンには、不満の残る一冊と思う。


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