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和書 882814 (42)



英語教師 夏目漱石 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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英文学者ではなくて、英語教師としての漱石に焦点を当てた快作。当時、既に存在した難解な英文解釈主体の受験英語ではなく、「聞く・話す・読む・書く」をバランス良く学習させようと奮闘していた英語教師漱石の姿が、残された資料から浮かび上がっています。あまり目にすることのない直筆の英作文や試験問題も掲載されていて、現代に通じる英語教師漱石がより身近に感じられます。




英語講座の誕生―メディアと教養が出会う近代日本 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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もっとも印象強かったのは,いわゆる敵性語として英語(教育放送)が放送禁止になったのは,戦時下だけで,開戦直前まで放送は継続されていたということ。つぎに,現在のイメージとは違って「英語講座」の題名のもとに放送されていた教材が「英会話」などではなく「英文学」だったこと。だから第三に,講座の講師たちが東京高等師範学校の領袖=「岡倉由三郎」や「福原麒太郎」などの英語教育史上の最重要人物だったこと。第四に,有名なハロルド・パーマーさんは,これら最重要人物たちに冷遇されていたこと。あんまり関係ないけれど,第五に,岡倉と夏目漱石はほぼ同じ時期にロンドン勉強していて,親交もあったらしい。ともに英語を学びながら,岡倉は英語(教育)で,夏目は文学者(国文学)で,それぞれ著名になった(ちなみに,ホールは漱石が東大に戻るときにラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が解雇されたことを“漱石が追い出した”的に表現している(『知の鎖国』)。)

主題は適切だと思うけど,「メディアと教養が出会う近代日本」という副題はやはり羊頭狗肉。なぜなら,メディア独自の歴史記述が殆んど希薄だから。たとえば,たしかにラジオの販売台数のグラフはあるけれどもそれっきりで(たとえば一言でいいから視聴者の基本属性が考察されていていい),NHKの放送担当者の名前は(たとえあったとしても)すぐには思い出せないほど(読み落としているのかな)。「教養」がすなわち「英語(講座)」であったとしても,「メディア」がなければ片手落ち。それでも,堀英四郎(慶応大学(英語教育))が岡倉の後を引き継ぐや,「英文学」が「英会会話」へと変換されていったところは(「岡倉人脈」は一掃された),きちんと指摘されているからいいとするか。




英語襲来と日本人―えげれす語事始 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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太田雄三の『英語と日本人』(講談社学術文庫)を自分に都合のいいように書き換えたようなひどい本。斎藤氏が大学院でした授業がもとになっているらしいが、こんなの出版しなくていいのに。




永楽帝―中華「世界システム」への夢 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 近年の海洋史観や、草原史観からすると、明という時代はあまり評判がよろしくない。陸海の経済ネットワークを閉鎖的なものに切り替え、東洋と西洋の力関係の逆転をまねいたからであるとされる。
 そのほぼ転換期の人物である永楽帝を本書はとりあげる。簒奪者としての負い目から中華的世界システムを目指した彼は、鄭和の南海大遠征モンゴル親征などを推し進める。それは強烈なキャラクター性や物語性にあれふている。
 しかし、彼以後、明は閉鎖的な体制をとりつづけ、やがて西洋に東洋が追いぬかれ、従属される遠因をつくることとなるのである。




エジプト王国三千年―興亡とその精神 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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題名が少し堅苦しいように感じられますが、古代エジプト史を齧っている人には容易に理解できる内容です。この内容でこの価格はお得としか言いようが無いほど濃い一冊です。
創元社のファラオ歴代誌を読みつつこの本を読むと、古代エジプトで活躍していたパルアア(王)達の解釈の違いがはっきりと現れていて面白いです。
どちから1冊を買うとするなら、私はこの本をオススメします




エスニックジョーク―自己を嗤い、他者を笑う (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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最近、イスラームジョーク、日本人ジョークなどの本が、本屋でも見られるようになってきた。
ユーモア好きとしてはうれしい限りなのだが、本書のような基礎的でありながら、ちょっとアカデミックな香りのする本もまた一味違っていい。

ジョークの羅列でもおもしろいのだが、学問的な考察(といっても、かなりゆるーいものだが)があれば、また別の枠組みで楽しめるというもの。

humorはhumanの特権である。
日本人は、自虐ギャグばかりではなく、もっとからりと笑い飛ばしてみてもいいんじゃないのか、と思う日々。




エゾの歴史―北の人びとと「日本」 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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エディプス・コンプレックス論争―性をめぐる精神分析史 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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単にエディプスコンプレックスの専門的な知識を得るだけではな
く、フロイトを中心として織り成された人間ドラマをうかがい知
ることができる。

精神分析は各創始者の性格が色濃く出てくる特異的な理論である
。だからといってその理論に普遍性がないということはなく、不
思議と色々な事象を説明するのにとても有用となってくる。やは
り精神分析は泥臭い日常や臨床の中から経験的に積み上げられる
ものである。

精神分析のトレーニングに教育分析というものがある。そして、
それは上級分析家が訓練生に対して施行している。上が下に、下
が上となり、そのまた下に教育分析をしていく。その無限連鎖が
今日の精神分析の形となっている。さらに、当時は分析を受けて
いた一般の患者がそのまま精神分析家となることもあった。治療
としての精神分析がそのまま教育分析となっていたのかもしれな
い。

今日では心理療法をはじめ、精神分析などでも近親者や友人知人
に対しては治療を行わないようになっている。教育分析もしかり
。しかし、フロイトの時代はこの原則は明確になっておらず、自
分の子どもを精神分析したりすることもあったようである。フロ
イトは自分の娘を精神分析していた。精神分析という営みを性関
係に例えるとすると近親相姦的であったといえるだろう。

また、フロイトを中心とした集団力動をみると、エディプスコン
プレックス的葛藤が具象化している例が多い。エディプスコンプ
レックスがあるのかないのか、理論的に整備不整備かは別として
、少なくともエディプスコンプレックスが現実の人間関係の中に
息づいていることは確かなようである。

本書は過去の精神分析家の名前を一通り知っており、なおかつ精
神分析の理論がだいたい頭に入っている人が読むとそのフロイト
とその関係者の関係性が見て取れ、大変面白いように思う。全く
の初心者もしくは精神分析をあまり知らない人が読んでも、チン
プンカンプンかもしれない。




江戸が東京になった日―明治二年の東京遷都 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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冒頭から、「東京遷都」ではないとするドキっとした論がら始まり、なぜ「遷都」ではないのかという佐々木氏の論説かラ始まる。明治維新が始まり、その際、大久保利通が「大阪遷都論」から始まった首都の移動であるが、京都から大阪か東京か遷都論が始まった経緯。そして「遷都」ではなく奠都としたのか?

特に大阪遷都は実は旧幕府でも検討課題として俎上にあったというのは注目されている点は、流石は明治維新研究の第一人者である。又、維新ファンは戊辰戦争ばかりに目を取られてしまう。実は明治政府は新政府要領に模索している最中でもあり、それが大阪か東京かどちらかに首都を移すのかと議論している最中であったという事実も見なくてはならない。
また、天皇の東京移動に伴う京都の没落と、京都から移動しなけてばならない理由が「ポスト・モダニズム」というのも注目点ではないだろうか。
維新史の重要な部分として位置づけている首都移動の話としては良書である。




江戸滑稽化物尽くし (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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題名のとおり、江戸時代の妖怪・化け物について色々紹介しています。さてこれを見ると妖怪は怖い存在というより、ある意味、高橋留美子的ギャグものとして活躍?していることが解ります。(表紙の松茸おばけなんか可愛いです)

しかしこの本って日本人の方が書いたんじゃないんですよね...。
ちょっと悔しいですね。(笑)


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