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和書 882814 (70)



ビートルズ―20世紀文化としてのロック (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

湯川さんが,同じことを言ってた。文化だと。読んで損はないし,固有名詞にもものすごく詳しくなること間違いなし。薄いけど,内容濃し。




ビールの教科書 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

文字のみかつ硬そうな表紙ゆえ本書を敬遠してしまうビール初心者の方もいらっしゃるかも知れませんが、それは非常にもったいないと言えます。
ビールの歴史から始まり、スタイル、ホップと麦芽について、鑑定の仕方など話題は多岐にわたっていますが、
どの章も簡潔な言葉を使って書かれているので、置いてきぼりにされている感覚を味わう事はまずないでしょう。
また、作者のスタンスが、薀蓄を垂れ流すのではなく、楽しみ方のレクチャーといった感じなので、嫌味に感じることもなく、楽しくビールの知識を増やせる本です。




ピアノの誕生―楽器の向こうに「近代」が見える (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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楽器としては歴史が比較的あたらしいにもかかわらず、
音楽家だけでなく一般の人々にも奏者の多いピアノの、
楽器としての誕生から、進化、またピアノをとりまく社会の変化が
丁寧に書かれています。

前半の、ピアノ製造と研究、発展の部分は、たいして詳しくない私には
覚えのない名前もずらずら出てきて、少し難しかったですが、
有名な作曲家たちのリクエストと、ピアノの発展が大きくかかわっているくだりなどは
意外で、ピアノにも作曲家にもあたらしい興味がわきました。

後半の社会的側面から書かれた部分。
ピアノの量産化にしたがって、簡単な曲が好まれるようになる、ところは
現代の音楽事情にも通じて面白かったです。
このころ好まれている曲が、今のピアノお稽古でも好まれている事実は
ピアノに対する近代的感情、
「高価な家具的楽器としてのピアノ」と、それを弾ける娘、ああるいはそんな娘をもつ親の、
ちょっとしたステイタス感が今もあるからかもしれません。

日本のピアノ受け入れ、発展についても一章ほど書かれています。




ピルグリム・ファーザーズという神話―作られた「アメリカ建国」 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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風景の生産・風景の解放―メディアのアルケオロジー (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 今和次郎、柳田国男を参照しながら、転倒し続けることであまりに自明なものとして「身体」を基礎づけるようになった諸々の遠近法を、還元によって相対化しようとする試み。絵葉書、考現学の資料、鼠殺しの挿絵といった題材を用い、遠近法の起源を徹底して視線に収めようとする作者の方法は、アナール派やカルチュラル・スタディーズ、メディア・スタディーズにも親近しており、興味深いものがある。
 ただし「風景もまた空間に刻みこまれたテクストである」(「序」)ならば、作者が本書を書くことによって、さらなるひとつの「風景」を「テクスト」として開示していることは注意されてしかるべきだろう。本書に瑕疵が存在するならば、遠近法の政治学、位置の政治学が欠落していることである。




風俗営業取締り (講談社選書メチエ (238))
販売元: 講談社

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 1960年生まれの都市社会学者(現代風俗研究会会員)が、風俗営業取締り法の改正の経緯を追うことにより、戦後日本社会の変貌を描き出した、2002年刊行の本。戦前の風俗規制(成人男性対象、飲む・打つ・買う)は地域差を前提として統一的・包括的な法を持たず、治安・衛生・国恥意識のために特定場所に「悪」を「隔離」し(素人と玄人の線引き)、一般人からは不可視化した(警察からは可視的)。敗戦直後の法の空白期間を経て、1948年には風俗営業取締り法が成立したが、その際民主化を反映して規制対象の縮小が見られたものの、警察と業者の癒着もあり、「買う」点に関する規制は緩く、戦前の統制は基本的に踏襲された。その後経済復興と共に、深夜営業や女性・子ども向けの娯楽産業が発展し、取り締まり対象が拡大すると、それに伴い警察の権限が徐々に拡大してゆく。1970年代にはモータリゼーションの中でモーテルのような「個室」の拡散現象が見られ、1980年代にはニューメディアの利用(アダルトビデオ、カラオケボックス等)やコンビニの普及、用途地域制度の無力化により、従来の空間的規制に依拠した取締りの枠組みが無力化する中、主として性産業を中心に取締りの強化が見られた。1990年代のテレクラ問題とCD・携帯電話・インターネットの普及の中、従来の玄人・素人の区分は失効して年齢(子どもの聖域視)が規制の中心的な基準となり、かつ無店舗型営業やブローカー等も規制対象となった。他方で、夜の営業や「スポーツ」については規制が緩和されている。このような風俗統制史から分かることは、第一に対症療法的な「治療」から「予防衛生」への方向性であり、それに伴うパターナリズムの拡張である。第二に、消費社会が人間関係を商品化していく軌跡である。第三に、規制と逸脱のいたちごっこであり、監視・統制にそれほどの効果を期待できないという事実である。論理が明瞭で分かりやすく、お薦め。




不義密通―禁じられた恋の江戸 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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福音書=四つの物語 講談社選書メチエ (304)
販売元: 講談社

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特にカトリック系の学者の多くは、十二使徒の一人マタイの威厳を擁護することに必死で、その名を冠した福音書が、使徒でもないマルコの手になる福音書に依拠しているなどという通説は、どうにも許容し難いものらしく、頑なに拒否してきました。いってみれば20世紀になるまで地動説を認めようとしなかった頑なさと共通していると言えましょうか(爆)。そもそもマタイ福音書が使徒マタイによって書かれたということ自体、学説上ほとんど否定されているので、そんな護教論自体も無意味に近いと言えますが・・・(爆)。
マタイ(及びルカ)がマルコに依存しているのか、それともその逆なのかは、小難しい研究書など紐解かずとも、いわゆる対観表で3つの福音書の並行箇所を見ていけば、素人でも両福音書記者がマルコを下敷にしていることが一目瞭然に分かります。両者がどんな動機でいろんな加筆修正を加えたのかまで自ずと見えてきます。
というより、そんなことを律儀に指摘するのも馬鹿馬鹿しいと思うのは、もっと重要なこととして、誠実な学問的研究の成果と、護教論の立場から、初めに結論ありきで、理論の辻褄あわせしたものとを、安易に対比したりなどすべきでないということ。それでは真面目な研究者達があまりに不憫というものです(爆)。




復元 安土城―信長の理想と黄金の天主 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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読むのが大変...。メジャーな安土城の本としては、これがいちばん高度な部類だと思う。ライトな装丁からはだまされるが、内容はまさに「初心者お断り」といった感じだ。

内容はほとんど「論文」である。安土城天主の復元案。素人には、かなり難しく、そもそも必要がないレベルに達していると思う。「ちょっと読んでみようかな」程度ではすぐにはじかれることになるだろう。

解説内容はほぼ天主について限定されるが、話の進め方が「広く、深く」だから、なかなか本題が出てこないような気がしてしまう。また長い解説文の割には図示が少ないので、頭の中で想像で安土城を組み上げてゆくような読み方が必要になる。

そのかわり「専門的」で「詳しい」し「細かい」。この本を青写真にして本当に安土城が建!ってしまいそうな詳細な解説ぶりだ。現在最も主流となった安土城復元案の内藤先生による著作だから、安土城マニアなら避けて通れない本だとは思う。




富国強馬―ウマからみた近代日本 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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明治以来の日本人が欧米との格差を克服すべく営々と挑み続けた状況が軍馬育成に代表して活写されている。「英国が100年かかったのを40年で成し遂げた」のは、溶鉱炉製鉄技術でフランスが隣国英国から習得するのに150年かかったのを、日本人は大島高任が蘭語文献だけを頼りに釜石で成功させたに始まり八幡製鉄所開設を経てレールの完全国産化に至る80年で成し遂げた等々にも繋がっている。遅れの海に漂い、何からどう手を付ければよいか判らないあの時代にもし読者が生きていたら何ができたであろうかを考えさせずにはおかないであろう。
つい最近にも、アメリカの技術に追い付くことが目標とされ、そして追い越したと自惚れた瞬間にその後の苦境が準備されたことを思えば。外見の追い付きはそれを創作した背景の習得を意味しないのである。筆者の言う「鉄床で鍛え上げ」られないと本物にならない。これはそのまま東南アジア・中国・インドが先進諸国に追い付く事の困難さを示しており、資本と技術を援助された繁栄は底力を持てないということではなかろうか。
思い起こせば評者等の子供時代は馬力と馬糞に満ちていたものであるが、それに至る辛苦を知らず、成果だけを当たり前の物と見、それが車社会に取って代わられるのを何の感慨もなく見送ってしまった覚えがある。伝統文化の多くもそうして見送って来ているのであろう。本書は先人の辛苦を発掘して今がある貴重さを世に知らしめてくれるものである。



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