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和書 882814 (73)



本当はこわいシェイクスピア―“性”と“植民地”の渦中へ (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

アル・パチーノがシャイロックを演じた「ヴェニスの商人」(2004年)には言及されていないが同年の出版。シャイロックが肉1ポンドを切り取ることに固執したことの文化的意味、ポーシャが「一滴の血も流してはならない」という大逆転を考えた理由がドラマティックに解き明かされる。シャイロックから借りてバッサーニオに用立てるアントニオが体現するものは何か、また一件落着後の「指輪騒動」は一体何のメタファーなのか?長年の疑問が一気に氷解する。
今や世の中の企業は、アントニオが代表するリスク・マネーとしてのEQUITYと、シャイロックを起源とする確実に金利を生むDEBTによって資金を調達している。他に「あらし」、「オセロ」、「アントニーとクレオパトラ」についても、性=家父長制=植民地をキーワードに快刀乱麻の論理が冴える。シェイクスピアも凄いがこの本も凄い。




ポル・ポト〈革命〉史―虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ 305)
販売元: 講談社

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本書を読んで先ず感じた事はポルポトはけして異常な人間ではなかったのではないかと言う事です。キリングフィールドに描かれている様な悲惨な状況があったのは事実だが、ブレーキの効かない状況で坂道を転げ落ちる様に、猛獣に追われ逃げ続ける様に過激さを増してしまった結果が150万人の虐殺に繋がったのではないかと感じました。
この本は他の解説を書かれている方々も紹介されているように、日本人の山田寛さんと言う読売新聞社の記者が現地でのインタビューやクメールルージュの時代にて他国から見た状況等を踏まえ時代をまとめてくれたものです。今もイラクで起きてしまっている様にアメリカの介入がどれ程悪影響を及ぼしているかを強く感じました。まさに、クメールルージュの裁判時に「裁判が開かれたらまずキッシンジャー元大統領補佐官を呼んで、クメールルージュを権力の座につける結果を招く過程で、ニクソン大統領と彼が果たした役割について証言させるべきだ」とフランソワ・ボンショー神父が言っていたとの言葉に共感を強く感じました。しかし母数が小さいので150万人の虐殺が大きく見えますが、実質で5,000万の虐殺が行われたと言われる中国の状況はもっと悲惨だったのではないかと・・まだ何処まで内部的には解決したか分からない状況で、その国で来年オリンピックが開かれる事に対し複雑な心境になるのは私だけだろうか。
本書はカンボジア、ポルポト政権の成り立ちから終わりまでを理解するには良い本だと思います。まだまだ分析が必要な部分が多く、それが出来なければ再発を防ぐ事は出来ないのではないでしょうか。





マキアヴェリ、イタリアを憂う (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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魔都上海―日本知識人の「近代」体験 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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上海は近代日本人にとって最も近い外国だった。最初の役割は西洋への窓口としてのものであった。しかしその役割は日本が近代化・工業化を果たすことにより変貌を遂げてゆく。ナショナリズムを基盤とした求心的な国民国家を推進する明治新政府にとって半植民地でありかつ揺れるアイデンティティしか持たない上海は思想的に危険な場所ではあっても、既に倣うべき存在ではなかったのだ。しかしその揺れるアイデンティティに惹かれて、上海に迷い込む者も多かったこともまた事実である。閉塞化していく日本を離れ、上海は冒険者の楽園だったのだ。




満鉄全史 「国策会社」の全貌 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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ある満州観は、かつての満州には夢がありました。という風に
ついノスタルジックに捉えてしまいます。
ある満州観は満州なんてすでに過去のこととしてしまいます。

もちろん、人間である以上、
ノスタルジックな見方も、過去のものという見方もすべて大事です。

ただ、より建設的な発想として。
きちんと過去(満州)を見つめる。それによって、現在(中国東北部)が見えてくる。
そのためにはわれわれは、きちんと一つずつ検証していくしかない。

そういうことかなと感じました。

巻末の、年表・参考資料・文献・組織表なども
きめ細かく役立つこと請け合いです。





万葉びとの「家族」誌―律令国家成立の衝撃 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社選書メチエ (387))
販売元: 講談社

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この本と著者については、すでにいろんな人が論じているので、その中でなぜか取り上げられていないと思った問題点を指摘したい。

・先行研究に全くと言っていいほど、言及していない。

・外国語文献のほとんどについて、翻訳に依拠しているので、著者の外国語能力に疑問を抱かざるを得ない。よって、諸外国のレーニン研究をサーヴェイしていないと判断せざるを得ず、本書の妥当性、新規性について、判断の下しようがない。

・「レーニンの言説だけが革命を導いた」という話だが、それほど歴史を単純化できるものであろうか。革命の進行過程は錯綜しており、その成功要因をレーニンの言説に求めるのは、結果論のように思われる。

特に気になったのは、2点目の外国語の問題である。若くして翻訳に頼りきりでは、先が思いやられる。




ミシシッピ=アメリカを生んだ大河 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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南の思想-地中海的思考への誘い (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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民族から読みとく「アメリカ」 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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目次が大変うまく分けられており、これを通して読むだけでアメリカ民族事情の一通りの知識がつきます。
専門書としても、教養書としてもお薦めできる本です。
本当にわかりやすくて面白いんです。
1冊でこれだけ充実しているのは初めてでした。


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