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和書 882816 (74)



日本人はなぜ日本を愛せないのか (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 数年前、某局の討論番組を見ていたときのことです。イギリスに留学したという二十歳ぐらいの女子学生が、イギリス人から「日本は第二次大戦でこれだけ残酷なことをした。」と言われ、大きな屈辱感を味わった、と話していました。しかしこの本の読者なら分かる通り、イギリスを始めとする元植民地宗主国が、わが国に対して「残酷なことをした」という資格は、芥子粒ほどもないのです。(それ以前に、諸外国が主張する、日本が行なったとされる残虐行為が事実かどうかを知ることが不可欠です)もし彼女をはじめとするわが国の留学生が、ヨーロッパ諸国の植民地支配を詳細に教育されていたら、このような圧倒的に不利になる議論をふっかけるバカな外国人はいなくなるでしょう。彼らにとっては、名前も知らない日本の総理から言われるよりも、身近な日本人から言われたほうが、はるかに説得力があります。それが、どれだけわが国の国益を守ることができるでしょうか。これは「英語をしゃべれること」以前、「しっかりした議論ができること」以前の問題です。

 まずは歴史的事実を、しかも西洋からではない、わが国の視点から知ること。ここからしか、外国礼賛でもなく、外国排斥でもない、本当の外国とのつきあいは始まりません。

 氏の主張にはほとんど賛成ですが、唯一つ「非武装を貫いた言力政治」だけは反対です。もちろん「幼稚園レベル」と言われるわが国の情報戦略力を向上させることは緊急の課題です。しかし言力だけで解決できない事案もあることは、第二次大戦以降もおさまることのなかった戦争を見れば、あまりに自明なことです。悲観的に準備し、楽観的に対処する、これが外交の鉄則のはずです。であれば、もっとも悲観的な事態に備えて、まずは日本国憲法第九条を改正して軍事力を持ち、しかし極力悲観的な事態を避けるために言力を行使する。これこそが、わが国が目指すべき、普通の外交でしょう。氏の主張を借りれば、軍事力という「ある特定のものを絶対悪としてすぐ社会から排除しようとするのは、おかしい」のではないでしょうか。




年金と社会保障の話 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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初めて世界一周した日本人 (新潮選書)
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働く女性の子育て論 (新潮選書)
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反面教師アメリカ (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 世界全体がアメリカになってしまうのではないかと思える昨今。そして、アメリカそのものを直接には知らないのに、自分の周りにはいろいろなメディアを通じてつくられたイメージとしてのアメリカがあふれている。一見とてもいい人のアメリカ、でもある一線を越えると別の顔を見せるかもしれないアメリカを教えてくれる。




バスク民族の抵抗 (新潮選書)
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パルテノン・スキャンダル (新潮選書)
販売元: 新潮社

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大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館…等々。これらの博物館や美術館、あるいは広場には本来その国のものではない貴重な文化財が展示されている。なぜ西欧やアメリカなどの国々にギリシャやエジプトの文化財が当然のごとく展示されているのか。それらの館長たちは口を揃えてこう主張する。我々は発展途上国の未熟な管理から貴重な文化財を守った、我々はある一つの国の市民だけではなく全ての国の人々に奉仕しているのだ、と。

この本はこうした先進大国に保管されている文化財の返還を求める原保有国(ここではギリシャ)と、現在の保有者(ここでは大英博物館)のまさしく泥沼の争いの歴史を明らかにしている。略奪物とその返還というように割り切って考えられるのならば話は早いのだが、事はそう単純ではない。そもそも略奪であったかどうかが論争の焦点の一つとなっているし、保管者は文化財を保管することでささやかな利益も得ている。あれこれと理由が挙げられては、結局返還はされないままなのだ。

このような文化財や美術品をめぐって繰り広げられる醜い争い。世界各地で問題を引き起こしている文化的ナショナリズムの高まり、その代表的事例を克明に描いた本書。読み物としては並の域を出ていないが、意義を高く評価し星4を付けさせていただいた。




ヒトラーを生んだ国 (新潮選書)
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複合民族国家キプロスの悲劇 (新潮選書)
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キプロス(英語読みではサイプラス)という名前を持つ国は、地球に二つある。キプロス共和国のあるキプロス島とは地中海の東端に浮かぶ、地中海で3番目に大きな島だ。この島は実は南北で分断されており、北側は北キプロス・トルコ共和国を名乗っている。名乗っているだけでトルコ共和国以外に国際的な承認が得られていないので、通常キプロスといえば南のキプロス共和国を指し、地図帳にも北キプロス・トルコ共和国は載っていない。

しかし間に緩衝地帯が設けられ分断されているのは事実で、首都ニコシア(英語読み)でさえも南北が壁によって隔てられている。つまりキプロスとは旧東西ドイツとその首都ベルリンのように、知られざる分断国家なのだ。

島の南側のキプロス共和国にはギリシャ系住民が住み、北側の北キプロス・トルコ共和国にはその名の通りトルコ系住民が住んでいる。キプロス島はまた、アジアとヨーロッパの境界に位置する複雑な状況を抱えた島なのだ。本書はこの国が分断されるきっかけとなった1974年のキプロス戦争を迫真のドキュメンタリータッチで追う好書である。




フランス革命と四人の女 (新潮選書)
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