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和書 882816 (76)



モノが語るドイツ精神 (新潮選書)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

今ワールドカップでドイツが注目されているので読んでみた。モノからドイツの精神を見るという視点は、新鮮な印象を受けた。特に指輪、カギの話、ドイツ人のプレゼント好きの理由は面白い。また、マイスター制度の仕組みや職人の遍歴修行がドイツ文化に与えた影響は大きいことがわかった。




ユダヤ解読のキーワード (新潮選書)
販売元: 新潮社

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書名からユダヤ理解への参考書と見做し購入したが、とんでもない。反ユダヤ主義者なるものを執拗に攻撃する、ユダヤ信奉者のきわめて政治的なメッセージとみるのが正しい評価かと思う。―――日本でのアンチユダヤの図書は噴飯ものがたしかに多過ぎる。だがこの書もベクトルが逆向きで理知的な体裁をとっているだけで方法論は、それらと全く瓜二つ。―――『ハマスは相変わらず自爆攻撃が主で、洗脳された若者が、処女に囲まれたあの世を約束され、爆薬を体にまいて自爆する。』だとか―――『受験勉強に明け暮れ、論理的思考の未熟な日本の学生に、似非科学の論理構造が見破れるのかどうか、甚だ心許ない気がする。』とか―――『今頃国際化を叫んでいる島国日本とは雲泥の差である。』とか他者、ヒトを衊??下した極めて傲慢な態度が内容を一段、低いレベルに押し下げている。贔屓の引き倒しというところか。―――多感な20代にイスラエルにあこがれ、キブツ体験をした忘れ得ぬ青春の日々は尊重してあげるが、イスラエル国に雇われたコテコテの協力者が何か必死で愛する国家を守るその語り口は、正直言ってかなり退ヒいてしまう。―――ただ中身の半分以上は精緻な調査報告のようで利用価値は高いが、ここでも自分たちにとって不利益な情報、例えば米ソ中仏に次ぎ核弾頭所有が世界第5位(英国をも凌駕している)の400発であることなど、全くひと言も触れていないし、‥―――もう日本人としては少し反発を感じますが、①これはイスラエル広報によるプロモーションに等しいこと、②反ユダヤにも汎ユダヤにも犯されない立場を意識すること、この二つをしっかり押さえていれば、有益な読み物といって良いでしょう。




龍の百科 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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あちこちに潜む”龍”を通して、中国のありとあらゆる分野に(歴史、文化、地理、風水、易、医薬・・)納得できます。 的を得た写真や図が多く、よくわかり、おもしろくて、大満足です。龍に興味のある人に、中国の好きな人に、絶対おすすめです。




世界地図の中で考える (新潮選書)
販売元: 新潮社

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本書は実に雑多な文章から成り立っている。学際的な分野を狙っているが故に、こうしたスタイルをとっているとのこと。

インドとイギリスについて書いた部分を読んでみた。イギリス人はインドまで金儲けをしにいったのだが、そこにとどまったのは「文明」を広めるためであったという。国内でもこのことについて論争はあったが、基本的には、外国人に文明を押し付けることは無理だという冷めた認識の下に、押し付けていたという。

ひるがえってベトナムにおけるアメリカ人は、文明を広めるという使命感抜きには、存在できなかった。アメリカは「智恵」の国ではなく、「生命力」の国である。だからアメリカにはイギリスの真似はできない。

・・・以上の認識は、現在でも正しいだろう。歴史に学ぶということの力強さ、高坂正堯という人の懸命さには、あらためて驚いてしまう。




追跡・アメリカの思想家たち (新潮選書)
販売元: 新潮社

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ジャーナリストが思想を描くとこうなるのか。まれに見る本だ。漱石の「こころ」の英訳が生まれる背景にあった思想史のドラマを描くエピローグは白眉だ。ハイエクと江藤淳が、不思議な縁でつながっていく。そのドラマを読むと、思想のグローバルな動きに粛然とさせられる。




文明が衰亡するとき (新潮選書)
販売元: 新潮社

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美しい国日本(ドナルドキーン)、国家の品格(藤原正彦)、日本はなぜここまで壊れたのか(マークス寿子)、等々、日本の問題点をついた本がようやく書店の目立つところに置かれるようになってきた。高坂先生は、こうした問題を、1981年に既に指摘されている。すなわち、美徳の喪失、政治の質の低下、文化的退廃、官僚制の肥大化と財政破綻、勤倹から消費偏重へ、想像力と競争力の低下、などのキーワードが、ローマ帝国、ベネチア、オランダ、アメリカという文明の衰亡に範をとって論ぜられており、一読することを薦める。20年以上前に記された著作は、冒頭に掲げた本よりも、より長期の視点を提供していると思う。またこうした本とあわせて読むと、より整理ができる。




ヨーロッパ像の転換 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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私のヨーロッパ (新潮選書)
販売元: 新潮社

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ワルシャワの七年 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 本書は、冷戦時代の1970年代に、ワルシャワ大学日本語科でポーランド人学生たちに日本語を教えた著者の回想である。冷戦時代の1970年代、日本が高度成長を続けて居た時代に、「共産主義」国家ポーランドに七年間住み、そこから日本とポーランドを見つめて居た著者の視点は、貴重な物であり、今、2005年の日本で読み返しても、面白い物である。著者は、この本の中で、ポーランド人が、いかに日本を愛して居るかを、強調して居る。著者に拠れば、その背景の一つには、ポーランド人の間には、日露戦争(1904~1905)で日本がロシアを打ち負かした事が、ロシア統治下のポーランドで、ポーランド語の教育が復活する切っ掛けを生んだと信じられて居る事が、有ると言ふ。即ち、日露戦争によって、ロシア国内の治安が流動化した結果、当時のロシア政府は、ロシアの統治下に在ったポーランドで、暴動などが起きる事を警戒して、ポーランド人の反ロシア感情を懐柔する目的で、永い間禁じられて居たポーランド語の教育を許可する様に成ったと、言ふのである。これが、真実かどうかは分からないが、ポーランド人の多くがそう信じて居たと言ふ著者の話は、興味深い物である。日露戦争終結100年の今年(2005年)、この本を読み直して、「森を隔ててお隣同士」である日本とポーランドの関係に思ひを馳せる事は、一興と思はれる。

(西岡昌紀・内科医)




【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))
販売元: 朝日新聞社

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「こんど、家来の角右衛門が日本へ帰るので、テルマとカクセイをお土産に届けさせた。無事に着いただろうか。そのうちコカクセイ一人は娘にやってほ しい。私も戦場で十一歳の子どもを手に入れ(求め)て召し使っているが、ひどい病気もちで困っている。いずれ娘にもテルマを一人、手に入れ(求め)て贈ろう。また拾左衛門尉殿にも下女にでもできそうな子を一人、手に入れ(取り)て、次のお土産にしよう。ただ、いまは加徳カドクという島の暮らしで、食べるのがやっとだから、そのうち手の者をやって、手に入れたら(取り候わば)送りたい・・・。」本書、pp.62-63
 これは、外国出張しているお父さんから家を守るお母さんへの手紙の一節である。時は今から400年前、慶長二年(1597)。差出人は、島津家家来で小身の武士、大嶋忠泰。受取人は、国元の妻(内方・宿本)。差出地は、再侵略真っただ中の朝鮮半島の戦場。
 この藤木の書は衝撃的な本である。旧版は1995年に出ており、その後新たに確認できた史料を付け加えた新版がこれだ。上記は、朝鮮半島における秀吉軍の奴隷狩り戦争に関するものだが、驚くべきは、これが、日本国内の戦場における普遍的な習俗の国外持ち出しであること。
 つまり、私にもあなたにもどこかの歴史的段階で、戦場の戦利品としての奴隷の血が流れている可能性もあるわけだ。美醜善悪を含め、己の歴史的来歴を知るために必ず読むべきである。この事実を冷静に受け止めることができるかどうかが、その者の批判的知性の有無をあぶり出すであろう試金石の書。


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