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DVD/ビデオ 16295831 (3)



シャーロック・ホームズの冒険 3巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 「曲がった男」は、原題は「Crooked man」で延原訳では「背中の曲がった男」となっている、僕は、この延原訳のほうが内容に合致していて好きである。第二短編集「思い出」の7番目の作品で通算19作である。これが、果たして事件といえるのか、少なくとも刑事弁護も担当してきた弁護士の立場では微妙な話である。
 しかし、この話が、なんとも言えない鯵があるのはビクトリア王朝時代の産業革命と貧富の差の問題を示しているからではなかろうか?
 「まだらの紐」は、延原訳と同じである。原題は「Speckled Band」で、この中に出てくるジプシーのバンドを連想させるあたりは凝った題名である。第一短編集「冒険」の8番目の作品である。
 この話もあまりに有名で、僕は中学の副読本で読んだ記憶があるが、動物使いの裏をかくホームズの機転が見事である。
 この話ではイギリスの相続制度が分かっていないとやや動機の点で説明不足になりがちであるが、その点は、上手に説明されていて、違和感はない。




シャーロック・ホームズの冒険 4巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 「青い紅玉」は、原題は「Blue Carbuncle」第一短編集「冒険」の7番目の作品である。クリスマスシーズンにもってこいの話だ。
 この話の結末を書いてしまったら、まだ見ていない人のために申し訳ないので、ぼかして書きますが、昔、「シャーロッキアン」の同人誌に「ホームズの犯罪」と題して、ホームズが事件の解決に当たって犯した「犯罪」をまとめたことがあります。本件では「犯人隠匿罪」。もちろんホームズが単なる「素人」探偵ではなくマイクロフトとつながったイギリスの秘密警察員という前提での議論ですけれど。
 「ぶなの木屋敷の怪」は、原題は「Coopper beeches」で、第一短編集「冒険」の12番目の作品であるが、この邦題はいただけない。延原訳の「ぶな屋敷」の単純さの方がいい。この話での最大のテーマは、事件よりもホームズの事件の記録管理者ワトソンとホームズの関係について突っ込んだ議論がされているところかもしれない。
 このあたりは、「シャーロッキアン」といわれるホームズ研究家の格好の題材である。しかし、事件自体は、それほどの面白みはない。






シャーロック・ホームズの冒険 5巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

  「ギリシャ語通訳」は、原題は「Greek Interpreter」、第二短編集「思い出」の9番目、通算21作になる。
 ここでは、ホームズの謎の兄マイクロフトが初登場する。この不思議な兄をこの演出では丁寧に描いている。イギリスの交換とか外務省の関係者ということから、僕は昔、ホームズは「私立」探偵と称しているが、実は、イギリスの秘密警察ではないか・・・?などというたわいもない「論文」を同好の士の同人誌に投稿したことがあるが、この話があながちはずれでないという演出には、個人的に、思い入れがある。
 事件自体は、ネタバレになるので触れずにおくが、主人公ソフィーの描き方は、原作とは正反対のものであることだけは指摘しておきたい。この点については、僕は、あまり賛成できないが、原作の忠実な再現ではもともとないので、こういう解釈もあるのか・・・?位にとどめておく。
 「ノーウッドの建築士」は、原題は「Norwood Builder」で第三短編集「帰還」の2番目、通算25作目である。邦題は延原訳がいい。
 さて、この話は、ホームズ物に必要不可欠なレストレード警部が出てきて「活躍」するが、原作ではあるものに見せたものが、この作品では別のものになっている。前者であれば、「単なる悪ふざけだった」で住むが、後者では殺人であり、同じセリフを言わせるのは無理があるのではなかろうか?
 もともと、原作の忠実な再現でないことがこのシリーズの前提であるが、そうは言っても、ここまで変えてしまうと、興ざめである。
 ☆一つ減点させていただきました。





シャーロック・ホームズの冒険 6巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

  「入院患者」は、原題は、「Resident Patient」、第二短編集「思い出」の8番目、通算20作。話自体が、ホームス物の中でも地味なものだけに、テレビ作品の演出は、またしてもハドソン夫人とのやり取りに重点が置かれている。「床屋」がキーワードであるとだけ記載しておく。
 「赤毛組合」・・・僕は延原訳の「赤髪組合」が好きだ・・・は、ホームズ者のBest 10に入る作品であると思う。現代は「Red Heard League」。第一短編集「冒険」の第二作目であり、この作品でストランド誌のホームズ物が確固たる地位を築いた。
 少し知能の弱い質屋の親父が、赤毛組合なる団体の年金をもらえるとして大英百科事典の筆記をさせられるという話は誰でも知っているだろう。その蔭でとんでもない悪事がたくまれていた。
 この浮世離れした話と、悪党との対決の中に、なぜか原作では「最後の事件」にしか登場しない「ロンドン一の大悪党」モリアティー教授が登場してくる。
 これは、正直ホームズ物を知ってる人間には白ける。
 ここまで登場人物の出場の順番を変えられてしまうと、正直、原作の忠実な再現ではないという前提であってもやりすぎであると思う。





シャーロック・ホームズの冒険 7巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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  Vol.1のレビューで書いたように日本では全部「シャーロック=ホームズの冒険」で放映されたが、イギリスでは4つのシリーズに分けて放送された。その第一シリーズ(イギリスでのも「冒険」)の最終回と第二シリーズ(イギリスでは「帰還」)の第一作が同じDVDに入っているので、混乱がある。他のレビュワーも指摘しているように、第一シリーズと第二シリーズではワトソン役がデビッド=パークからエドワード=ハードウイックに交代する、吹き替えも長門裕之から福田豊土に変わる。だから、この巻は連続してみると、混乱する。
 さて、「最後の事件」は、原題は「Final Problem」であり、第二短編集「思い出」の最後、通算23作になる。イギリス一の悪党モリアティー教授との死闘を演じているが、「シャーロッキアン」は、「Final Case」(最後の事件)にしないで「Final Problem」(最後の問題)にしたあたりで、コナン=ドイルは、シャーロック=ホームズの死亡を決定させなかったのではないかなどと議論してるが、ここでも、そういう作りになっている。
 死んだと思っていたはずのホームズが戻ってくる「空き家の怪事件」は、原題は「Empty House」(空き家)、第三短編集「帰還」の冒頭を飾る通算24作である。僕は延原訳の「空き家の冒険」の方が、まだ、事態不明の状況を示す題名としてふさわしいと思う。
 ネタバレになってしまうので、結末を書かないが、原作でスコットランドヤードに飾られることとなるある武器が、このテレビ版ではレストレードが保管しようともしない。これは、少しいただけない。

 それやこれやで、☆ひとつ減点





シャーロック・ホームズの冒険 9巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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「マスグレーブ家の儀式書」「修道院屋敷」, 2005/11/30
レビュアー: キャバンクラブ - レビューをすべて見る

 「マスグレーブ家の儀式書」は、原題は「Musgrave Ritual」、第二短編集「思い出」の5番目、通算17作である。延原訳では「書」は抜けていているが、内容からすれば、こちらの訳の方がいい。ホームズがワトソンと知り合う前の事件として展開される。
 ここでは、いわば宝探しのような展開がされるが、原作とテレビ版では、目印になる木が異なっていたり、秘密の場所のありかが異なっていたりしており、今ひとつしっくりとこなかった。もっとも、それが矛盾になったりするわけではないが。
 「修道院屋敷」は、原題が「Abbey Grange」で第三短編集「帰還」の10番目、通算35作である。この凝った邦題は、原作に当たっているものには、一瞬何の話かわからない。延原訳では「アベ農園」となっているからである。
 この話も、かつて「ホームズの犯した犯罪」の中の一つとして取り上げたものだが、人道上の裁きと刑事事件による裁きとの違いをこの際肯定的に認めるのがいいであろう。
 この話を読んだり、観たりすると無性にワインをあけたくなる。なぜか?それを言っちゃあおしまいですから黙ってます。







シャーロック・ホームズの冒険 DVD-BOX 1
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 「史上最高のホームズシリーズ」の評価の高い作品。DVDボックス2に含まれるシリーズ後半を除けば原作の改変も比較的少なく、派手なアクションやおどろおどろしい犯罪シーンより人物描写や推理の冴え、そして時代考証の正確さに重きを置いた、格調高いホームズの世界が楽しめる。
 最大の不満は価格か。「一生もの」と考えてボーナスで買ってしまったものの、やはりあの値段には割り切れないものを感じる。何度も再放送され、VTR版もだいぶ売ったのだから、すでに元は取れているはず。それでも敢えてこの価格を付けるのなら、DVD化に際して日本語吹き替えの欠損部分を埋めるくらいのサービスはしても良かったのでは? 「完全版」を日本語で見ていて唐突に英語に切り替わるあの瞬間の違和感は未だになじめない。NHK放映時のカット版を選択できればそれで良いというものではないと思う。あと、80年代の作品にしては画質があまり良くないのも気になる。
 というわけで、マイナス評価は主に価格・サービス面についてとなる。作品としての質の高さは疑いないので、中古で安く手に入るようなことがあれば、ホームズファンなら迷わず買っておくことをお勧めする。




シャーロック・ホームズの冒険 DVD-BOX 2
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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 なんと、あの名シリーズ『シャーロック・ホームズの冒険』が完全DVDボックスで復活!懐かしい!嬉しい!かと思ったら、この値段・・・。凄く買いたいのですけど、一ヶ月間の給料の8割をDVDboxを買うためにとても使えません。

 『24 -TWENTY FOUR』や『エイリアス』などアメリカの(それに現在の)名シリーズなら全部、13000 - 20000円程度なのに、なぜ『ホームズ』だけがあんなに高いのやら理解に苦しみます(涙)。客のほうからもこうした発言を発してしまえば値段をアップさせる効果しかありえません。

 何とかしてより妥当な値打ちにしてほしいものです。




シャーロック・ホームズの冒険 完全版 Vol.1
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

シャーロック・ホームズの短編デビュー作、「ボヘミア王家の醜聞」をTVシリーズでも第1作にもってきたのは大英断といえるでしょう。本作は物語としてはホームズにとって不本意な結末に終わっていますが(写真の事を考えるとそうとも言い切れないかな)それでいてホームズの魅力を存分に引き出している名作短編だからです。

もうひとつの収録作はあまりにも有名な「踊る人形」。
こちらも申し分無い出来なのですが、どうしても引っかかることがあるんですよね…
「ボヘミア王家〜」も「踊る人形」もホームズが完全に成功したとは言えない、特に「踊る人形」は事件は解決したとはいえ、依頼には失敗したと言っても過言では無いエピソードです。「ボヘミア王家〜」と同時収録するならば、ホームズが完全な成功を収める作品の方が良かったのではないのかな、と(海軍条約書〜とかノーウッド〜とか)少しだけ、思ってしまいました…大したことではありませんが。




シャーロック・ホームズの冒険 8巻
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

  「プライオリスクール」は、原題もそのまま、第三短編集「帰還」の5番目、通算28作である。
 詳細は省くが、原作では、自転車のタイヤの轍の後から、進行方向が分かるという謎解きがされているが、この点については、それを否定する様々な論文が出ており、延原訳の新潮文庫の解説にもこの問題が取り上げられているほどであるが、このテレビ版では、ドイルが反論した「轍で進行方向確認可能説」は採用していない。
 「第二の血痕」は、原題「Second Stain」、第三短編集の最後、通算36作。戦争の回避にもつながったかもしれないという重要な内容であるが、解決方法自体は、ホームズの現場主義の賜物である。
 いずれも大きな改編もなく、非常にコンパクトにまとめられており違和感の少ない出来上がりとなっている。



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